走狗
MIN:作

■ 第1章 出来事24

 そして、香織はそれから[治療]と言う名の、拷問を受ける。
 仮面の女が香織の舌のリングを外し、口の中に舌を押し込むと、タオルを丸めて口の中に突っ込み、ガムテープを巻き付ける。
 その後四肢に革手錠を付け、クレーンで吊り上げX字に固定すると、黒いチューブを香織の身体全身に塗りつける。
 全身を痙攣させながら、藻掻き、暴れ、叫ぶ、香織は、失神と覚醒を繰り返し、失禁と脱糞した。
 そんな香織の治療の間、涼子は這いつくばりながらカメラの女の靴を舐め、男達にバックで犯され続けた。
 そして犯され終わった後、大股を開き、オ○ンコから流れ出る精子を指で掻き出し、掬い上げ、それを口に運びながら、俺に話しかける。
『私は、御主人様達に身も心も投げ出したオモチャです。でも今は、こうやってザーメンを頂く事しか能がありません。どうかこれからオモチャとして仕込んで下さい。よろしくお願いいたします』
 涼子のオ○ンコの精子が無く成り、口や手に付いた物を全て舐め取って、確認を貰い、平伏したところで9本目は終わった。

 俺は、いきなり立ち上がり、パソコンが置いてある机の直ぐ横の壁を全力で殴った。
 ドコーン!凄まじい音と共に、直径10pほどの穴が、2枚の石膏ボードと、2枚の飾り板を突き抜け貫通させた。
 拳を引き抜きながら、俺は心の底から思った。
(こんな奴らが、この世にいるのか…生きていて良いのか…いや…良い、訳がない…殺してやる…絶対に皆殺しにしてやる!)
 俺の中に固まっていた物は、完全な殺意に変わっていた。
 俺は、これ以上賃貸の家を破壊する訳にも行かず、頭を冷ますためにシャワーを浴びる。
 今回は、お湯は必要ない、冷水のみを頭から被った…。
 頭の芯が痺れるまで、被り続ける。

 十二分に頭を冷やした俺は、10本目のファイルをダブルクリックした。
 そして俺は、いきなりショッキングな映像を見せられた。
 それは、香織の[歯折り]だった。
 香織は、舌が延びてしまったため、悲鳴や叫び声を上げるたびに舌を傷つけた。
 その為陵辱者達は、香織の前歯を上下共に8本ずつ、計16本の歯をへし折り、抜いた。
 そのやり方は、開口具で香織の口を開け、唇も開きハンマーで一本一本叩いてぐらつかせ、ペンチでむしり取ると言うやり方だ。
 もちろん、その間の麻酔は、一切無い。
 抜歯後の神経の処置や、医術的なケアも一切見られなかった。
 する筈がない、こんな狂人達が他人のケアを考えるはずがなかった。

 その後の映像は、ロングスパンの物で、3ヶ月分の調教報告だった。
 場面は小刻みに変わり、その度に涼子の心が折れているのが解る。
 涼子は、香織がされた飲尿や輪姦を此処で味わい、心を折られて行った。
 しかし、涼子にとって良かったのは、常に香織と共に調教を受けた事だろう。
 飲尿調教では、涼子は香織の初回と同じ格好だったが、2回目の香織は[アナルとオ○ンコを自由に使って下さい]と言う札を掲げられ晒された。
 近所の公園で、2回目だったため、主婦連中は揃って石を投げつけ、夜になると情報を聞いた馬鹿共が集まり、放尿した後、香織の両穴に落ちていた石を詰め込んで行った。
 中には、オ○ンコの石を掻き出し、香織に突っ込んでゆく奴も居たが、それ程の来客もなく、寒空の下放置され、使われる度に泣き続ける2人だった。
 輪姦も、香織は同じ店での事だったが、その容貌にびびった奴らは、及び腰になり、それ程、辛い目にも逢っては居なかった。
 涼子にとっては、そのイベントの間の、陵辱者達の調教の方が余程、堪えているようだ。
 そして、俺が一番気になったのは、カメラの女が最初から最後まで、口を出さなかった事だ。
 唯一口出ししたのが、香織の[歯折り]の後、涼子に黒いコルセットを嵌めるように言った時だけだった。
 そして、そのコルセットは、このファイルの間中嵌められて、一度も外されていない、と言う事だけが妙に気になった。

 11本目は、充分従順になった涼子の売春シーンだった。
 涼子は、香織と同じように、ビデオを持たされ客を取り、蹂躙される様をビデオに収める。
 只、涼子の場合は、お泊まりもOKにしていたようで、グッスリ眠れる晩も有ったようだ。
 その為肌の張りも戻り、驚くほど妖艶な感じがした。
 しかし一方の香織は、常に一人の人間が付き従い、その陵辱を一手に引き受けていた。
 この頃の香織は、右乳房は常に赤黒く、歪に変形しその感覚すら無かったように思える。
 そして、常に重りで垂らされた舌は、今では顎の下まで達し、その様は妖怪のようだった。
 だが、一方では、引き抜かれた眉毛や睫毛も復活し、瞼も固定されなくなって、以前の容貌を取り戻しつつもある。
 香織は、この頃既に陵辱者達に対する扱いを憶え、気に入られるように、振る舞っているようだった。
 しかし、俺はこの雰囲気に一抹の不安を感じる。
 以前のこいつらとは、比べ物に成らない程大人しい。
 確かに異常性はあるが、あの暴虐さがなりを潜めている。
 涼子が嵌め続けている、コルセットも気になる。

 そして、それは始まった。
 11本目のファイルが終わりに近づいた時、奴らの態度は豹変した。
 その年の終わりの日、大晦日の昼から次の日の昼まで、2年越しの暴虐。
 用意していたのか、その日が丁度当たったのかは、判断出来ないが、5人中4人が普段にない状態で現れた。
 そう、酒に飲まれた状態…つまり、泥酔状態で…。

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