走狗
MIN:作
■ 第2章 猟(かり)11
俺は、安曇野家の厚顔さに耐えられ無くなり、千恵と和美の調教を行う事にした。
隣の牢に行き、かなり覚醒した表情の千恵と和美を呼んだ。
2人は、少し怯えた表情を見せながらも、大人しく牢を出て来た。
2人を連れて行く最中、俺の耳にグッドニュースが入り込んだ。
「頼む…。和美の腹の中には…、頼むから無茶な事は…、止めてくれ…」
泰介の悲痛な叫びを、俺は無視して出て行った。
俺が前になり、調教部屋に移動すると、2人の表情は少し変わった。
俺は、椅子に座り、2人をその前に座るように指示すると、直ぐ脇に椅子が有るのにも関わらず、その場に正座した。
そのまま俺は、2人に質問をする。
「お前達は…。今…、此処に…。何のために居る?」
俺の言葉を句切った質問に
「はい、私は…奴隷で…御主人様に従う為にいます…」
ハッキリと俺に答えた。
俺は次々と質問し、彼女達も次々と答える。
「奴隷とは何だ…」
「はい、人では無く、御主人様に従う物です」
「どうして君が、そう無ければ成らない…」
「はい、私がそうなる事で、婚約者が苦しむからです。」
「では、誰が主人だ…」
「はい、妹さんと奥さんの代行者である、叶様です」
俺は、ポケットから錠剤を2つ取り出し、それを千恵と和美に差し出した。
「これを飲みなさい」
俺は、これから2人を完全な玩具に作り上げて行く、そう妻と妹以上の玩具に…。
錠剤を飲んで数分で、2人はトランス状態に入った。
俺はその間に、あらゆるルールを彼女達に科した。
主人の存在。
命令に対する服従。
自己の抹消。
存在の意義。
肉体の権限。
違反に対する罰。
それらあらゆる制限を、俺は彼女達に与えた。
そして、彼女達はそれら全てを受け入れた。
誓約を与えた後、俺は彼女達に快楽を与える。
オ○ンコ、アナル、クリトリス、乳首ありとあらゆる場所を責めながら、
「誓約を守ると、これと同じ気持ちが沸いて来る。この快感が奥からドンドン沸いて来る…」
トランス状態の2人に、[誓約を守る事は快感]と暗示を掛ける。
何度も何度も、絶頂に達しさせ、その暗示を強い物にして行く。
主に従う事、自分の身体を投げ出す事、主に加えられる全ては、彼女達の快楽に繋がる。
何度も何度も、深く深く暗示を掛ける。
こうして、彼女達は[凌辱者の婚約者]から[俺の玩具]に変わった。
たった30分ほどで、数十回もの絶頂を迎えた彼女達は、グッタリとして呟く。
「ごしゅじんさま…ごしゅじんさま…ごしゅじんさま…」
何度も何度も呟いている。
俺は、2人の頬を叩き、トランス状態から戻すと、2人に質問した。
「お前達は何だ?」
この質問に、直ぐに答えた。
「はい、オモチャです」
ニコニコと笑いながら答える。
「お前達の肉体は何のためにある?」
この質問にも、直ぐに答える。
「はい、御主人様が遊ぶためです」
当然とばかりに答える。
「御主人様の命令を聞けなかったらどうなる?」
俺の質問に2人は、揃って泣きそうに成りながら答える。
「はい、ゴミ箱に捨てられます」
俺は最後に、質問した。
「お前達の御主人様は、…だれだ…」
俺の質問に
「はい、叶良顕様です」
きっぱりと答える。
俺は、薬の効き目にニヤリと笑った。
この効果がいつまで続くかは、解らないが覚めてしまう前に最低限、奴隷として完成させる。
そして、自らが望んだ結果だという事を、心に刻んで行ってやる。
あいつらが、妻と妹に恐怖を使って、そうしたように。
俺は暗い微笑みを浮かべ、千恵と和美の頬を撫でた。
2人は気持ちよさそうに、俺の手に頬を擦りつける。
悪魔に魂を売り渡した、俺の手に…。
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