走狗
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■ 第2章 猟(かり)26

 しかし、俺はこいつの腕が必要だ、だがこいつの相手をする気は、俺には全くない。
 消去法の結果、俺は美加園に告げた。
「これは、本当に廃人になったりするような代物じゃ、無いんだな…。もし、そうだったら俺の、次のターゲットにするぞ」
 美加園の胸ぐらを離し、そう言った。
 これで、今回の囚人達は、美加園のモルモットに成ってしまった。
「じゃぁ、始めましょうか…。私も着替えるわ…、着替え終わるまで、居てくれるの?」
 美加園の言葉に、踵を返し客間に向かった。
 客間に入ると、千恵と和美は、眠らせたままの姿勢で睡っている。
 俺は、2人を覗き込むと、スヤスヤと穏やかな寝息を立てている。

 そこに、美加園が白衣に身を包み、バインダーを小脇に挟んで現れて
「先ずは、こっちのチワワちゃんからね…。目覚めさせて、可愛がってあげて」
 俺は、真面目な口調の美加園を、胡散臭そうに見詰め、千恵を起こす。
「千恵目覚めろ」
 千恵は軽く、瞼を動かすと、[う〜ん]と唸りながら、一度寝返りを打ち、目覚める。
 ボーッとした表情で、辺りを見回し、俺を見つけると、頭をコクンと倒して
「おはようございます…」
 寝ぼけた挨拶をする。

 強催眠剤の効果は消えているようだ、後は暗示がどれだけ残っているかだ。
「千恵。今から、お前を使う。用意しろ」
 俺の命令に、千恵は激しく頭を振った。
(暗示も切れたか!)
 俺は、一瞬そう思ったが、次の千恵の行動に、胸をなで下ろした。
「有り難う御座います。只今、用意致します」
 平伏して自分のオ○ンコを確認する。
 まだ濡れていないのを確認した千恵は、どうしようか迷っていた。
「千恵。構わないから、足を開いて横に成れ」
 俺がそう言うと、千恵は足を大きく開いて、仰向けに成った。

 戸惑う千恵の横に滑り込み、俺は右手でクリトリスに優しく触れ、首筋に唇を這わせた。
 ビクリと電流が流れたように、千恵の身体が震えた。
「千恵。俺を感じろ…そう、強く。深く。感じるんだ」
 耳元で低く、強く命令する。
 途端に千恵の身体が、反応する。
 千恵の身体は、小刻みに震えだし、肌はしっとりと艶を増し、股間は中から溢れる体液が、漏れだしている。
 俺は、まだ塞がれている大淫唇を、ソッと指で撫でてやると、パクッと開いて中から大量の愛液が流れ出た。
 俺は、右手の人差し指と中指を、オ○ンコの中に入れ、親指でクリトリスを撫でる。

 千恵は、高い声を1つ上げ、身体を震わせ、俺の指を受け入れる。
 千恵は、中に入れた俺の指をキュウキュウと締め付け、ハァハァと熱い息を上げる。
「千恵。俺の指を感じるか?」
「はい」
「もっと感じろ、強く…強く…」
「はい…は…い…あぁぁぁあ〜っ」
「気持ち良いか?」
「はい、きもちいいです…ごしゅじんさま…きもち…いい…です…」
 俺の質問に、感度を高めながら、千恵が答える。
「お前は俺のオモチャだ…俺の言うとおりに反応しろ…」
「はい、ご…しゅじ…んさま…の…いう…とおり…に…しま…すぅ〜っ」
「よし、千恵リラックスしろ…そしてそのままで、今の快感をもっともっと強く上げろ…」
「は〜い…ごしゅじんさま…きもち…いい…です…あれ〜っ…なんか…すごーい…これ…すごーいれす…」
 千恵の表情が、トローンと蕩け、微笑みを浮かべて、身体を反応させる。
「どうだ…気持ち良いだろ…これが、支配される感覚だ憶えたか?」
「はひー、ごひゅひんはま〜…おぼえまひは〜…」
「次はそのまま、お前の心の中に目を向けろ…今自分の心がどう感じてるかだ…」
「は〜んーっ、とっても…あったかいれふ〜…しあわせ〜れふ…」
「よし、俺の声を、顔を、肌を想像しろ…そしてそれを強く意識してみろ…」
「あ〜ぁーっ…熱い…からだの…おく…あつい〜っ…しきゅうが…ああぁぁ〜ん…」
 途端に千恵のオ○ンコからは、ブシューブシューと愛液が溢れ出す。
「今のが服従する快感だ…憶えたな…」
「はー、はひ…お、おぼえ、ま、まひは…はぁんーっ…はぁぁーーっ」
「最後は、それらを全て無くす!そして永遠に感じる事がない!」
 俺はそう言うと、千恵から身体を離した。

 突然の空白感に、千恵はパニックに成った。
「い、い、いやー!どこ!いや!さむい!さむい!いやこれ!」
 俺は震える千恵に、さらに言葉を投げる。
「まだだ…もっと深く!もっと孤独だ!奥へ!」
 俺の声に千恵は踞り、ガクガクと震える。
 俺はそのまま千恵を放置する。
 すると、千恵は強い孤独感に精神全体を侵され、蒼白になりパニックを起こして、小刻みに震える。

 俺は自分の服を脱ぎ、後ろから千恵の肩に手を置き
「こっちだ…こっち…俺は…こっちだ」
 小さく囁く。
 すると千恵は、踞っていた身体を起こし、上体を俺の方に倒し出す。
「千恵。服従に戻って来い…支配に帰って来るんだ…」
 千恵は俺の声のする方に、向き直り擦り寄ってくる。
「千恵怖かったか…支配と服従から離れると、あそこに行くんだ…」
「いやー…こわい、こわい…あそこ、いやー…」
「絶対の服従は、絶対の支配のもと生まれる。こっちにおいで…絶対の服従を誓うんだ…」
「はい…誓います…私を支配してください…私が服従する事を許可してください…御主人様…」
 俺は顔を上げさせ、千恵に薬を飲ませる。
 そして俺は、仕上げに掛かる。
 俺のやり方を、黙ってジッと見詰める美加園は、恐ろしく真剣な表情だった。

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