走狗
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■ 第3章 覚醒4

 俺は、そんな抗議をまともに受け答える気も無かったから、そのまま貫いて行った。
 美登里は、顔を天井に向け、何か叫んだが、不自由な舌で何を言っているのか、判断できない。
 恐らく痛いとでも言っているんだろう、知ったこっちゃ無い。
 続いて左乳首を摘むと、右に引き続き針を通す。
 そこまでを終え、俺は泰介にその姿を晒してやった。
「どうだ…お前の姉ちゃんを飾ってやったぞ…お前もやった事だ…」
 そう言って美登里の髪を掴み、泰介と視線を合わせさせる。

 美登里は、大粒の涙を流しながら、泰介を睨み付け不自由な舌で喚いている。
 俺はそんな、2人を放っておきピアスを用意した。
 俺は、自分の用意した、ピアスを泰介と美登里に見せる。
 泰介は、ピアスを施すのが好きなだけ有って、それがどう言った類の物か、直ぐに理解した。
「そんな物したら…。外せねー…」
 泰介の呟きを聞いて、美登里が血相を変える。
 そう、俺が用意した物は、特殊な工具で変形圧着させ、繋ぎ目を一体化させるリングタイプと、リベット式のボールタイプだった。
 俺は、懇願する美登里の顔を見下ろして、情けない表情を堪能し、特殊工具を手にピアスを付けて行った。

 十数分後、全てのピアスを付け終わった俺は、美登里を牢に戻した。
 牢の中に入った、全裸の美登里を見た木偶達は、みな一様にどよめき、項垂れる。
 檻の中に美登里を戻すと、俺は男達にこう言った。
「使いたかったら…、使って良いぞ。木偶達のSEXを止めるつもりは無い…」
 そして檻の鍵を外し、モニターとダーツを調教部屋に運び出し、扉を出る。
 俺は、扉を出る前に、振り返って
「反乱するなら、いつでも良い…。但し、それなりのリスクは、覚悟しろ…。命は1つだ…、残った者に負担を掛ける事になる…」
 男達の行動にクギを刺す。

 俺は、調教部屋に戻り、罪人達に[次だ]と告げる。
 そしてモニターを操作すると、次は輪姦に止まる。
 俺は、こればかりは、男にさせられないので優葉にダーツを渡す。
「男の名前に刺さったら、お前が受けるんだ…」
 そう言って的を回転させた。
 的は女の名前で刺さり、俺は優葉に[お前じゃない]と言った。
 優葉を壁に戻すと、的を罪人に見せる。

 正二が途端に騒ぎ出す。
 今度の木偶は、正二の妹、千佳だった。
 モニターとダーツの的を端に寄せ、小道具を用意する。
 準備が終わると、俺は木偶共を全員調教部屋に呼んだ。
 全員、何事が起きるのかと不安そうだが、俺は男達に白い錠剤、女達にピンクの錠剤を飲ませ、全員に全裸になるよう命じた。
 みんな躊躇いながらも、服を脱ぎ、俺の指示に従った。
 そして、女達にペニスバンドを与え、付けるように命じる。
 ここら辺で、勘の良い者は気が付いて、唯一ペニスバンドを持たない、千佳を同情の目で見た。

 正輔がそれに気が付いたのは、さっき飲ませた薬が効き始めてからだった。
「お、おい…。まさか…、千佳をどうにかする気か?…まだ16だぞ…」
 正輔は、ギンギンに怒張したチ○ポを隠す事もせず、俺に詰め寄ってくる。
「俺の妹も16だったよ…。反乱するならいつでも良いぞ、死ぬのはお前だけじゃない…」
 俺の静かな声にビクリと震え、動きを止める。
 スゴスゴと帰って行く正輔の背中を見詰め、俺は準備の確認をした。
 千佳以外の女達は、全員ペニスバンドを付け、頬を紅潮させている。
 男達は、ギンギンに怒張したチ○ポを持って、痛そうに顔を歪めていた。
「今、お前達が飲んだ薬は、男は見ての通り、勃起を促進させる。その効果は、手で擦った位じゃ納まらないし、精液を出さない限り、効果は消えない。何回で消えるかは個人差だ…。女達は、身体が火照って仕方ないだろ、強力な催淫剤だ。ペニスバンドで中身を擦らない限り、鎮まるモンじゃない」
 俺がそう言うと、千佳はモジモジと股を擦り合わせ、小さく成って行く。
「穴は、そこに居る木偶の物しか開いてない…。気が狂いたく無ければ、突っ込むんだ」
 そう言うと、栄蔵が真っ先に千佳に取り付いた。
「お嬢ちゃん…。悪いが使わせて貰うぜ!」
 千佳は、恐怖に歯の根も合わない程、震えてる。
 正輔と絵美が、止めに入ろうとするが、忠雄がそれを制止しながら
「止めた方が良い!やらなきゃこっちの頭が、可笑しくなるんだ!…それに、邪魔すると殺されかねない…」
 栄蔵を見て、注意を促す。

 俺は、口火が切られた事に満足し、壁際の椅子に腰掛け、成り行きを見守る。
 ジッと、木偶達を見詰める俺を、少し離れた所から乙葉が見詰めていた。
 俺は、それに気付かないふりをし、罪人達に視線を移す。
 涙を流しながら、声を張り上げ制止する正二。
 他の3人は、直視する事が出来ずに、俯いている。
 俺は、それを注意しようとして、立ち上がり掛けた。
 するとそこに、女の声で叱咤が飛んだ。
「貴女達!ちゃんと見なさい!貴女達のしでかした事が、このお嬢さんに降り掛かっているのよ!それを見ないでどうするの!」
 調教部屋が震えるかと思う程の、叱咤だった。

 俺は、驚き乙葉を見るが、乙葉は一瞬俺と視線を合わせただけで、千佳に視線を向けた。
 しかし、大した精神力だ、薬の効能を見ただけだが、他の者とは全く違う反応をしている。
 女達に与えた薬は、思考力を麻痺させ、興奮し性的快感を求めるようにする薬なのだが、乙葉はそれを押さえ込んでいる。
 俺は、乙葉の俺を見詰めた視線が、妙に気になりだしたが、今はそれどころでは無い。
 今、千佳を正面から貫いているのは正輔で、後ろからアナルを犯してるのは絵美だった。
 両親にも犯され、目の光が鈍くなった千佳は、力なく揺れていた。
 3時間かかって、薬の効果を消した木偶達は、幽鬼のような表情で牢に戻っていった。
 そして、疲れ果て横に成ると、眠り出す。

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