走狗
MIN:作

■ 第3章 覚醒9

 朝田忠雄40歳、身長177p体重70s、安曇野興行若頭、武闘派だった組織を金融系ヤクザに変えた、切れ者。
 実質、組織の商売を拡げたのも、殆どこの男の手腕による物らしい。
 統率力があり、部下に対する面倒見も良く、組内でも多くの者に慕われながら、数多くの修羅場を経験する剛の者。
 安曇野組長の信頼も厚く、長女を嫁にして、家族間の調停役も務め、健太郎の憧れの人物だ。
 俺は、その男の精神を壊し、意のままに操る奴隷にする。
 そして、地下に眠る罪人の前で、木偶達を奴隷に落として、悔恨の中罪を償わせるつもりだ。

 身体中にセンサーを張った、朝田の腕に美加園が注射器を立てる。
 1本、2本、3本次々と注射器を立ててゆく。
 すると、朝田の身体から力が抜け、股間が怒張し、息が荒くなる。
「何をした…」
 俺は、美加園に問い掛けた。
「筋弛緩系と媚薬系と勃起剤を投与したの…。これで、取り敢えずこの男は、身体が動かせないけど、感じまくるわ…」
 そう言って美加園は、奥に並べた薬の前に陣取った。
 俺は、乙葉に向かい、頷いて合図を送る。

 乙葉は、俺に返事をして、千恵と和美に命令する。
「2人でこの男の、身体を舐めなさい…。隅々まで丁寧にね…」
 千恵と和美は、乙葉の指示に従い、朝田の身体に舌を這わせ出す。
 数分もすると、朝田の身体は千恵と和美の涎で、ベトベトになり眼を覚ます。
「な…なんだ…お前達…何してる…」
 朝田は、不自由な口を動かし、驚きを示す。
「おはよう…。お前には色々して貰わなければならない…。だから、これから有る処置をさせて貰う」
 俺は、朝田にそう告げる。
 朝田は、動かない自分の身体が生み出す、想像を絶する快楽に、早くも最初の射精を行った。

 それを見ていた乙葉が、俺の方を向きニヤリと笑って頭を下げ、朝田の元へ向かう。
 朝田の快楽地獄が、こうして始まった。
 朝田は、乙葉の紡ぎ出す、快感と苦痛に翻弄され、苦悶を上げる。
 そこに、至る所で差し出す、美加園の妖しい薬剤が拍車を掛ける。
 千恵と和美は、朝田のチ○ポをしゃぶり、オ○ンコに咥え、アナルでしごく。
 ありとあらゆる快楽を与え、苦痛を加える。
 次第に朝田の意識は、混濁を始める。

 朝田の意識の混濁から30分もすると、朝田の身体に力が戻り始めるが、その頃にはもう、乙葉の為すが儘だった。
 朝田は、乙葉の指示通り身体を動かし、千恵を貫き、和美に愛撫し、乙葉にアナルを弄ばれ、嬌声を上げている。
 そして、もう何度目か解らない射精をし、美加園に薬を投与され、強制的に勃起させられる。
 快楽の中の苦痛、苦痛の中の快楽、それが朝田の脳内で、混沌とし始めた時、美加園が薬を与える。
「さあ、貴女達。今から、全力で感じさせなさい…」
 乙葉達3人に指示すると、俺に素早く近づく。
「この間の改良版。即効性を強めたから、直ぐに作用が現れる。良ちゃんタイミングを見計らってね…」
 美加園は、俺に囁くと急いでバインダーを片手に、機械をチェックしだした。
 俺は、美加園の言葉に、頷き前に出る。

 俺は、朝田の状態を注意深く確認しながら、恐怖と悔恨と苦痛をイメージさせ、それを最大まで肥大させる。
 精神崩壊寸前まで追いつめると、次に真逆の幸福感や陶酔感や快感を使い、朝田の精神を引き戻す。
 一度付けた道を、反抗と服従、失敗と成功と言った、キーワードで擦り込んで行く。
 朝田は、俺の言葉で擦り込まれた事を繰り返し体験し、トランス状態に入る。
 そして、奴隷としてのルール、心構え、快感を暗示で擦り込む。
 それが終わった時、朝田はコトンと子供のように眠りに落ちた。
 結果は、次に朝田が目覚めた時、解るだろう。
 二つに一つだ、[奴隷化]か[精神崩壊]のどちらになるか…。

 それとは、別に問題が起こった。
 奴隷達が朝田に暗示を掛ける言葉で、過剰反応を起こしてしまった。
「ご…ごしゅ…じん…さま…こ…こわい…」
 千恵が恐怖に捕まり。
「は〜っ…ごしゅじんさま〜っ…きもち…いい〜っ」
 和美は陶酔感にトリップし。
「あ、あああぁっ…ご主人様…はぁ〜っ…溢れて…止まりません…」
 乙葉が快感に嵌った。
 美加園は、呆れた表情で3人を見詰め
「良ちゃん…こいつは見ておくから、この子達何とかしてあげて…」
 溜息を吐きながら、言った。

 俺は、千恵を抱き上げ、和美を引き摺り、乙葉を這わせて研究室を出る。
 自室に着いた俺は、乙葉を四つん這いのままバックで貫き、千恵を乙葉の背中に乗せて抱き締め、和美の頬を張った。
(俺は…、ドラマーか…!こいつらに暗示を手伝わせるのも、考えモンだな…)
 異なる動きの中、俺はかなり深く反省した。
 そんな中、一番最初に戻って来たのは、頬を張られていた、和美だった。
「は!ご、ご主人様…。私…、申し訳ありません…」
 弾かれたように平伏し、俺に詫びる和美。
 俺は、そんな和美を手招きし
「良いから…、お前も手伝え…。取り敢えず潜り込んで、クリトリスでも舐めてやれ…」
 乙葉を指差し、指示を出した。
 和美は、俺の指示に従い、乙葉の身体の下に頭を滑り込ませると、首を持ち上げクリトリスに吸い付いた。
「あーーーっ…凄い…きもち…いい〜っ…和美ちゃん…ごめんなさい…ああああーーーっ」
 乙葉は、和美の刺激で絶頂を迎え、果てた。
 残るは、千恵のみだが、恐怖感は中々消えなかった。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊