走狗
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■ 第3章 覚醒15

 背中に跨り質問する俺に、怯える千佳。
 俺に対して嘘を付くと、自分が辛い目に合うと解っていても、千佳はそれを認める事が出来ない。
 俺は、ユックリと千佳の上から、体重を抜いて行く。
「済みません…。別の感情が有るの…許して…」
 千佳は、白状する気に成ったようだ。
 俺は、もう一度、千佳に体重を掛ける。
「これが最後だ…。あれを見てどう思う…」
 俺の質問に、千佳はゴクリと唾を飲み込み
「頭がボウッとして、身体が熱くなってるの…」
 諦めて、答えを返した。
「なんで、頭がボウッとする…」
「わ、解らない…。本当に解らないの!」
「良いだろう…。身体が熱くなって来るのと、合わせて教えてやろうか…」
「う…ん…」
 俺は、スッと手を後ろに回して、千佳のオ○ンコを指先で撫で上げる。
「ひゃい…」
 千佳は、小さな悲鳴を上げる。
 俺は、自分の撫でた指を千佳の目の前に差し出し
「感じて居るんだ…。興奮してるとも言う…」
 愛液で濡れた指を、見せてやった。

 千佳は、ワナワナと震え、小さな声で
「なんで…。なんで…、違う…」
 呟き、かぶりを振った。
「違わない…。昨日初めてで、輪姦されたのにも関わらず。お前の身体は、それを求めている…」
 俺の低い声が、千佳の心を捉まえる。
「ほら…、自分の心に向かい合ってみろ…。あそこの真ん中に居るのを、自分だと置き換えてみろ…」
 俺の声で、千佳は顔を上げ、優葉を見る。
 千佳は、見詰めると徐々に熱い溜息を吐き出し、ハアハアと荒い息を吐いている。
「苦しいか…?助けて欲しいか…?」
 千佳は、既に俺の声に反抗する力を無くして居る。
「う…ん…。お…ねがい…。して…」
 俺は、右手を後ろに回し
「良いか…、声を上げるなよ…。絶対に漏らすんじゃない」
 中指と人差し指をオ○ンコに突っ込んだ。
「くふぅ…はぁ〜っ…。こ、こえが…でちゃう…」
 グショグショに濡れたオ○ンコを指で掻き回すと、小さな声で呟き、ビクンビクンと動く。
「声が出そうなら、舌を出してろ…」
 俺の言葉に頷いて、千佳は犬のように舌を出して、荒い息を吐く。
「ひゃぁ…ひゃぁ〜っ…ぐっんっ…」
 千佳は、時折渇いた喉に唾を送り込み、俺の指に翻弄される。

 俺は、千佳のオ○ンコを嬲りながら、細心の注意を払って、イカせ無いようにしている。
 千佳自身、イッた事が無いため、身の内を灼く、そのもどかしさが何なのか解らない。
 俺は、タップリ1時間、調教の勝者が決まるまで、千佳を嬲ってやった。
「千佳…。本当の快感が知りたかったら、いつでも構わん。夜ブザーが鳴った時、息を止めて30数えてろ…」
 そう言って、千佳の上から立ち上がりざま、マイクを耳から外した。

 勝者は、正輔と正一だった。
 驚いた事に正一は、まだ夏恵に取り付き、腰を振っている。
 俺は、正一を引きはがし、隅に弾き飛ばした。
 優葉と夏恵は、白目を剥いていた。
 俺は、2人の尻を蹴り飛ばし、目を醒まさせると
「妊娠が嫌なら、自分の指で掻き出せ…。綺麗に成りたいなら、誰かに舐めて貰うんだな…」
 そう吐き捨てると、全員牢に帰るように命じた。
 全員が引き上げ、最後に千佳が牢の扉を潜る時、俺に視線を向け、真っ赤な顔をして中に入っていった。

 牢の扉を閉めると、俺は自分の耳のスピーカーマイクに手を当て、千恵にチャンネルを合わせる。
「千恵…。千佳に奴隷扱いされるのが、どんなモノか教えてやれ…。但し、今のお前のじゃないぞ…。前のお前だったらどうかを話してやれ…」
「え!?…難しいですが…、頑張ってみます…。取り敢えず、酷い目に逢ったって、説明をすれば良いんですね…」
「そうだな…。それで、良い…」
 俺は、スピーカーマイクを切ると、1階に向かう。

 キッチンでは、乙葉がメイド服を着て、料理を作っている。
「お前…。料理出来るのか?…」
 俺が怪訝な顔をしながら、乙葉の後ろ姿に聞くと。
 乙葉は、振り返り
「ご主人様、お疲れ様でした…。この程度の料理でしたら、私に出来ない物は、御座いませんわ…」
 お玉を持った手を口元に持って行き、ニッコリ微笑んだ後[今、コーヒーをお持ちします]とパタパタと動き回る。
 コーヒーを手早くドリップし、俺の前に置くと一礼し調理台に向かう。
 確かに可愛いが、[こんな奴だったか?]と首を捻った。
 しかし、鼻歌を歌いながら料理する乙葉が楽しそうだったので、何も言わずに放っておいた。

 俺は、キッチンの椅子に座り、乙葉の入れたコーヒーを啜る。
 旨い。
 濃さも、香りも申し分ない、見事に俺の好みに合っている。
 俺は、驚きながら乙葉の後ろ姿を見詰め、残りのコーヒーを啜った。
(しかし…、良い身体だな…。華奢な肩、大きすぎない胸、縊れた腰に、無駄のない尻、真っ直ぐに伸びた長い足…)
 俺は、乙葉の料理する後ろ姿を見て、自分が押さえられなく成りそうに成った。
 当然だ、乙葉は濃紺のメイド服を着ている、その作りは男心を擽る装備が満載だ。
 首元は肩口まで開き、華奢な鎖骨と胸の谷間が剥き出しで、ゆったりとした胸回りを腰の部分で引き締め、バックスリットの巻きスカートは、チューリップを逆さまにしたような形で、スラリと伸びた足をシルクのシーム入りストッキングで包んでいる。

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