走狗
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■ 第3章 覚醒19

 俺の制限を外された乙葉は、妖気漂う色香で俺のチ○ポを見詰めている。
「欲しければ、呉れてやるが…。俺が満足するように、ねだってみろ…、気に入ったら入れてやる」
 俺がそう言うと、乙葉は
「ごしゅじんさま…おつはの…オ○ンコに…ごしゅじんさまの、おおきなおちんちんを…おめぐみください…」
 上体を前に倒し、四つん這いになると、右手を軽く頬に当て、唇を舌で湿らせながら、潤んだ瞳を俺に向け、掠れた声でねだった。
 言葉は、至ってストレートで単純だったが、その姿、発する雰囲気は、暴力に近かった。
 [淫蕩な暴力]この言葉が、ピッタリ当てはまるような、[おねだり]だ。

 俺は、乙葉の髪の毛を掴むと、顔を強引に引き寄せ、キスをして乙葉の喉に、唾液を流し込んだ。
 乙葉は、それをウットリとした表情で、音を立てて飲み干し、熱い息を吐く。
「跨げ…。俺の上で踊れ…」
 俺は、舌を絡ませながら、乙葉に許可した。
 乙葉は、スッと腰を前進させ、一挙に奥まで咥え込む。
 その瞬間、乙葉は、激しい絶頂を迎える。
 絶頂を迎え痙攣するオ○ンコを上下にストロークし、激しく動く。
 その刺激で、また絶頂を迎える。
 乙葉のオ○ンコは、激しい締め付けと、弛緩を繰り返し、有り得ないほどの刺激を俺に与える。
 2度目の俺は、早くも暴発しそうになる。

 乙葉の動きを制御するために、俺はアナルに指をねじ込む。
「ふぉーっ…あぁが…はぁーん…ひぐぅ…ごしゅじん…さま…アナル…いい…です〜っ…い、ちゃう…ひゃーーん…」
 高い声を上げ、深い大きな絶頂を迎える、乙葉の腰を掴むと、子宮の奥に精液をぶちまける。
 乙葉は、更に高い声を上げ、壊れたオモチャのように身体を振って、崩れ落ちた。
 俺の上で完全に失神した乙葉を、暫く見詰める。
 左手で髪の毛を掴むと、右手で左右の頬を平手で張る。
 乙葉は、気が付き、ボーッとした顔を俺に向ける。
「始末しろ」
 俺が命令すると、乙葉はコクンと頷き、お掃除フェラを始めた。

 そして、それが終わると、自分が汚した俺の右足と床を、舌で綺麗に拭き清める。
 その作業の間中、乙葉は両手を股間に回し、移動は胸と顔を床に押しつけて、這い回る。
 俺に向けられたオ○ンコからは、白み掛かった、粘りけの有る愛液と、俺の精液が、ドロリ、ドロリと流れては、掌に溜まる。
 掃除を終えた乙葉は、俺の前で正座し、暫く両手を股間に、置いたままジッとして、オ○ンコ内の体液を受け止める。
 両手に溜まった、体液を嬉しそうに見詰め、俺に見せ
「ご主人様…。頂いても、宜しいでしょうか…」
 満面の笑顔で聞いてくる。
 俺が許可を出すと、乙葉は嬉しそうに、舌を伸ばして、綺麗に舐め取って行く。
「旨いか」
 俺が聞くと
「はい、本当に美味しゅう御座います」
 ニッコリ笑って答える。
 俺は、尻の穴から始まり、ゾクゾクと背中を駆ける、妖しい感覚が全身を包み込むような、錯覚を憶えた。
 しかし、それが錯覚では無い事、その妖しい感覚の答えを知るのは、まだ、ほんの少し先の話だった。

 俺は、乙葉に有る疑問をぶつける。
「乙葉。お前は前の自分と、今の自分はどっちが良い…」
 俺の質問に、乙葉はキョトンとした表情を見せる。
「えっ、と言いますと…?それは、ご主人様を知る前と、後と言う意味でしょうか?」
 乙葉がニュアンスの違う、受け取り方をした。
「違う…お前はSとMの両方を経験しているだろ…。その時の違いだ…」
 俺が訂正すると
「あ〜っ、そう言う事ですか。女王をしている時は、正直Mの気持ちは、余り理解出来ませんでした。人を支配し、服従させるってタイプでもなかったので、…私は、只の暴力者だったのかも知れません」
 人差し指を形の良い顎に当て、上を見ながら話す。
「でも今は、奴隷の気持ち。と言うか、隷属と服従の快感が堪りません…。ご主人様に従い、仕え、奉仕して、ご主人様の事だけを考えられる…。私に取っては、魅惑の時間ですわ。こんな世界を、与えて下さったご主人様に、心から感謝します。ああぁ…また、濡れてきますわ…」
 乙葉は、俺の顔を正面から見て話し、次第に自分の身体を抱き締め、身体を震わせる。
(そうか…。俺とは、感じ方が違うんだ…)
 俺はその時、漠然と感じたモノが、実は妖しい感覚の答えだとは、思わなかった。
 乙葉にまだ質問しようとして、ふと目線を上げた時、時計が目に入る13:47。

 俺は、自分が何をするために、ここに居るのか思い出した。
 俺は決して、乙葉を奴隷にするためではなく、妻と妹の復讐の為に、ここに居る。
 自分の頭を一つ強めに叩くと、当初の目的に向かう。
「乙葉。お前も昼から、地下に行くぞ…立て」
 俺がそう言うと、乙葉も立ち上がろうとするが、足腰に力が入らない。
「ご、ご主人様…あ、足が動かないんですが…どうしてでしょうか…」
 不安そうな顔を俺に向け、乙葉が聞いて来た。
「やり過ぎだ!…腰が抜けて、力が入らないだけだ。もう良い、今日は休んでろ。時間になったら晩飯の用意だ」
 そう言って踵を返し、俺は地下に戻って行った。
 乙葉が一人ぽつんと、キッチンに取り残され項垂れた。

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