走狗
MIN:作

■ 第3章 覚醒26

 20秒後に俺はガスを止め、換気装置を作動させる。
 3秒で牢内のガスは、排出される筈で7秒はタイムラグを考えた。
 俺は、コントロールルームを出て、牢の扉を開ける。
 すると、薄暗い部屋で人の横たわった影から、ムクリと起きあがる人影が有った。
 その人影は、予想通り千佳だった。
 俺は、クルリと背中を向けユックリ歩くと、千佳は家族の間を抜け、小走りに寄って来る。
 そのまま、千佳に一切の声を掛けず、踵を返して牢を出る。
 俺の後について牢を出た千佳が[あの…]と声を発しかけたが、俺は千佳が言葉を繋ぐ前に振り向き、千佳の頬に右手を添え、唇を親指で封じる。
 千佳は驚き、胸前で手を組んで怯えたが、俺の視線に貫かれて硬直する。
 俺は、黙って視線を繋ぎ止めたまま、ユックリと左手の人差し指を自分の唇に押し当て、静かに首を左右に振り、右手を放して背中を向ける。

 もう、支配の準備に入っている。
 無駄な言葉は不要だった。
 千佳は、俺の背中を直視しながら、フラフラと付いてくる。
 俺は、1階に上がり、千佳を廊下の奥へと進ませ、階段を操作する。
 千佳は、全く気付いていなかった、俺達の後ろを静かに付いてくる4人の人影。
 その4人を地下から出した俺は、俺の自室に居るよう命じ、千佳の後を追った。
 俺は、千佳に追いつき、千佳を大浴場に連れて行く。
 大浴場に入った千佳は、その大きさに圧倒され、ポカンと口を拡げている。

 俺は、千佳の身体を見詰め、サイズを予測する。
 身長148p45s、80・60・83ぐらいだろうか、まだ未成熟なラインに、薄く脂肪が乗っている。
 晃に言わせれば、良い素体に入るであろう。
 俺はこいつを服従させ、晃に作り変えさせるつもりだった。
 後ろから千佳の背中を優しく押しながら、俺は湯船に誘導し、抱きかかえて湯に浸ける。
 千佳は、身体を強ばらせ、小さくなりながら頬を染め、俺のするとおりに従う。
 湯船に浸かると、千佳を膝の上に抱え、両手を放し、好きにさせる。
 千佳は、暫くモジモジしながら、俺の胸に頭をもたせ掛かり、小さく踞る。
「どうした…?恥ずかしいのか…」
 ここで、初めて俺に言葉を掛けられ、ドキリと震え、俺の顔を見る。

 開いた口からは声も出ず、ただモソモソと動くばかりだった。
 俺は、ニヤリと笑い
「SEXを知りたかったんだろ…?教えてやろう…。色んな奴をな…」
 千佳に囁いた。
 千佳は、真っ赤な顔で俯き、震え出す。
「嫌なら、風呂から上がって、帰れば良い…。俺は、強要はしない…」
 俺がそう言って、千佳を膝から降ろし、浴槽を出ようとすると千佳が声を出す。
「ま、待って下さい…。お、教えて下さい…、色んな事…。千佳にも…教えて………下さい…」
 最初は大きく、だが徐々に小声に成り、最後は辛うじて聞き取れる程度で、覚悟を話す千佳。
 俺は、湯船の千佳に手を差し伸べ、その身体を丁寧に洗い風呂を出た。

 身体を拭ってやると、千佳の身体は、既に準備が出来ていた。
 だが、俺はそれには気付かぬふりをして、千佳を客間のベッドに誘導する。
 ベッドの中で俺の腕に抱かれて、硬直する千佳に
「今からするのは、普通のSEXだ。俺の動きに感じるまま、動いてみろ…」
 優しく語りかけ、うなじに唇を這わせ、優しく乳房を揉み、身体を擦り合わせる。
 途端に千佳の呼吸は荒くなり、肌がピンクに染まる。
 俺の動きに合わせ身体をくねらせ、唇を合わせる。
 俺は、そのままオ○ンコを指で愛撫し、クリトリスを刺激する。
 切ない声を上げ、千佳の身体が跳ねる。
 充分に時間を掛け、千佳の身体を愛撫し、2度の絶頂を与えてから、挿入してやる。

 千佳の身体の中で快感が爆発し、全身をくねらせ激しくキスを求める。
 俺は、その全てに応え、乳房を揉み、身体を愛撫し、唇を這わせる。
 千佳は、俺に翻弄され、立て続けにアクメを迎え、俺が果てるまで上り詰め続けた。
 俺が精をぶちまけると、千佳はそれに合わせ、大きく絶頂を迎え、身体を緊張させながら痙攣し、弛緩してくずおれた。
 俺は、千佳が目覚めるまで、その身体を撫で。
 目覚めると[これが大人のSEXだ]と静かに告げた。
 千佳は、ボーッとしながら俺を見詰めていたが、何かを思い出した表情をすると、急にモジモジと顔を赤らめだした。
「あ、あの…今日の夕方…ですね…。その…して頂いた…、あれって…千恵お姉ちゃん…から…聞いた…あの…」
 千佳は、夕方の[売春調教]中の、フェラチオが頭から離れないようだった。
「あれは、踏み込んだら逃れられないぞ…」
 俺は、千佳の目を見詰めて、ボソリと言った。
 千佳は、俺の目と声に、ゴクリと唾を飲み込み、たじろいだ。
(さあ、ここで出てくるなら、千恵が一番の功労者だが…)
 暫く俯いていた千佳は、もう一度唾を飲み込み、顔を上げ俺の目を見た。
 俺は、その目を真正面から見詰める。
 千佳は、口をアウアウと動かすが、声が出ない。

 俺は、ボソリと千佳に命じる。
「手を後ろで組んで、離すな」
 千佳の手が弾かれたように、後ろに回る。
「肩幅に膝を開いて、膝立ちに成れ」
 千佳の身体が、俺の指示通りに動く。
 俺は、身体を寄せると千佳のオ○ンコを指で開く。
 大淫唇がパクリと割れ、ドッと愛液が溢れてくる。
「今からお前は、奴隷になる…。お前の身体、感覚、意志は、お前の物ではない…。全て、主の物だ…」
 俺が千佳の耳元で囁くと、千佳は正面を見たまま掠れた声で[はい]と返事をした。
「お前の存在は、主を楽しませ、奉仕し、満足させるために有る。お前の快楽は、主人に必要とされる事で、満たされる」
 俺がそう囁くと、千佳の身体は小刻みに震えだし、股間から愛液が溢れ出す。
「俺がこれからするSEXは、そんな奴隷のSEXだ…。これで、感じてしまうともう戻れないぞ…」
 俺の言葉に、千佳はコクンと頷き、自ら俺にこう言った。
「はい、よろしくお願いいたします…。ご主人様…」
と。

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