走狗
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■ 第4章 狂宴6

 2度目は、俺には奉仕者が付かなかったが、忠雄の所で面白い物がみれた。
 忠雄には、夏恵が付いていた。
 夏恵は、恥ずかしそうに、忠雄の膝に乗り、オ○ンコに咥え込んで居る。
 その表情には、明らかに忠雄に対する、恋慕が浮かんでいた。
(夏恵は、やっぱり忠雄に惚れてたのか…。そして、秋美もそうだろう…。隅に置けない奴だ…)
 俺は、クスリと笑い、他を見回すと健太郎に目が止まる。
 健太郎は、複雑な表情を浮かべ、夏恵を貫く忠雄を見ている。
(何だ…?健太郎は、夏恵に思いを寄せてる筈だが…何だあの表情は…)
 俺は健太郎の視線に、違和感を感じた。

 次の回も俺に奉仕者は来なかった、忠雄にも付いて居なかったから、スピーカーマイクを入れて、聞いてみた。
「忠雄…。健太郎は、お前に特別な感情を持って居るのか?」
「特別な感情と言うより…兄貴として頼られては、居ました…小さい頃からです…」
 忠雄の即答に、俺は健太郎の視線を理解した。
(健太郎は、ブラコンのシスコンだ…コンプレックスの、塊みたいに成ってやがるんだ…)
 俺は、健太郎の性格を把握した。
 その後も淡々と、調教は進んだ。
 しかし、ポイントが半分溜まった頃、事件が起きた。

 千春の前に秋美が、付いた時の事だ。
 秋美は、飲尿調教の最中、顔面に千春に小便を浴びせられ
「何すんのよ!今、わざと外したでしょ!」
 大声で怒鳴って、掴み掛かった。
 俺は、直ぐに立ち上がり、秋美の髪の毛を掴むと、引き倒した。
 秋美は、俺を驚いた顔で、見詰めて居る。
「秋美…。お前の今の行動で、ポイントが0に成った…。今まで1時間の調教が、振り出しに戻ったんだ!」
 俺の言葉に、秋美はポイント表を見詰め、俺に言い訳をしようとする。

 俺は、それを制し、静かに問い掛けた。
「今は、何の調教だ?課題を忘れたか…」
 俺は、秋美の袋の中から、ローポイントのカードを抜き取った。
 秋美は、その行動がどう言う事か理解した。
 ハイポイントカードは、かなりきつい調教内容で、これから数時間、秋美はそれを受け続けなければ、成らなかった。
 俺は、そのまま踵を返すと、自分の位置に戻り、調教を再開しようとした。

 だがその時、突然千佳が立ち上がり、俺の元へ走り寄って来た。
 千佳は、俺の前に平伏すると、自分の袋を差し出し。
「これは、みんなで頑張らなければ、終わらない調教です。だから、私もカードを抜いて下さい!どんな事でも頑張ります」
 千佳が、俺に懇願する。
(あ〜あ…、こいつがこれを言い出したら…。他の者も引っ込みが、付かなくなる…)
 俺は、夏恵と美登里を、チラリと見た。
 予想通り、夏恵も腰を浮かし、それを見て美登里も追従し始める。
 そして、俺が思ったとおりの結果になった。
 4人は、ハイカードのみの調教になり、その身体と精神をボロボロにして、2時間の調教を終わらせた。

 4人のアナルは裂けて、血だらけになり、オ○ンコはだらしなく、開きっぱなしだった。
 ぜえぜえと肩で息をする4人は、顔のあちこちに汚物を付け、白目を剥きかけている。
 俺は調教の終了を宣言して、4人を晃に見せる事にした。
 そんな中、千佳がフラフラと立ち上がり、俺の前に来ると、平伏して
「ごしゅじんさま…ちかを…どれいに…してください…」
 そこ迄言って、力尽き失神した。
 それを見ていた正二が、大声で[くそー]と怒鳴り、踞った。
 俺は、残りの木偶と罪人達を牢に入れ、奴隷達に手伝わせ、4人を運んだ。

 4人を処置室に運ぶと、晃が出迎える。
「あらあら、酷い事したのねぇ…。まぁ、30分もあれば治るけど…どうする?痛いの?痛くないの?」
 晃が意地の悪い、聞き方をしてくる。
 俺は、木偶達に、聞こえないように小声で
「出来るだけ痛みは、少なくしてくれ…」
 晃に依頼した。
 晃は、クスクスと笑うと[は〜い]と返事をしながら、木偶達に麻酔を掛けて、処置を始めた。
 俺は、処置室の入り口で佇む奴隷に、食事と風呂の用意を指示し、処置室の椅子に座り込んだ。
 流石に少し疲れた。
 俺は、椅子にもたれ掛かり、目を閉じるといつの間にか、眠りに落ちていた。

 俺は、自分の身体をモソモソと探る手で、意識を覚醒させる。
(くそ、晃か…。懲りない奴だ…、くっ…身体が動かない…金縛りか…)
 意識が目覚めたモノの、俺の身体は半覚醒で、手足の自由が効かなかった。
 俺は、無理矢理、瞼を開けると俺の目の前には、夏恵の顔が有り、右手には秋美、左手には美登里が取り付いて、股間には千佳が頬ずりしている。
「あっ!起きられました?…うなされていたようなので…みんなで、少し…」
(少し何をしようとしていた…?こいつらは…)
 俺は、頭を振り身体を起こすと、股間でまだ頬ずりする千佳の頭を叩く。
 千佳は、頭を大げさに押さえ、悪戯を咎められた子供のように、笑って誤魔化した。
 そこで、俺は有る変化に気が付いた。
 回りにいる、木偶達の敵意が丸で無い事に。
 俺が訝しんで、顔を見渡すと
「お話は聞きました…。先生と千佳ちゃんから…」
 夏恵が俺にそう言った。
 俺には全く持って、意味が解らない!いったい何の話をしたんだ!晃!

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