走狗
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■ 第4章 狂宴13

 俺は、千春を連れて1階に進み、大浴場に向かう。
 大浴場に着くと、俺は千春を呼んだ。
「こっちに来て、服を脱がせろ…」
 俺は、千春に向かって、命令をする
 千春は、一瞬ムッとした表情を浮かべるが、黙って俯き、言われた通りに動き出す。
 千春が俺の服に手を掛け、ボタンを一つ一つ外し、ベルトを解く。
 服の下から現れた、俺の身体を見て一瞬息を飲む。
 俺の身体から服を脱がした千春は、下着に手を掛けスルスルと降ろして行く。
 千春の目は、俺の身体を見詰め、情欲に濡れた色を湛え始めた。
(奥様は…、欲求不満のご様子で…)
 俺は、千春がここに来てから受けた調教を思い出す。

 3日目の千佳の輪姦以外、何も浮かばない。
 そう、千春はここに来て、まだ一度もSEXをしていない、いや、されていなかった。
 千春は、目の前で繰り広げられる凌辱を見せつけられながら、自分に加えられる性的刺激もなく、それを自分で満たす場所も与えられていなかった。
 そんな、千春に取って今の状況は、チャンスにすら感じただろう。
 俺は、千春の肩を優しく抱き、浴室に誘導する。
 千春は、俺の態度の変化に戸惑いを見せるが、俺はそのまま誘導する。
 浴室に入った千春は、皆と同じようなリアクションを取り、俺はそれも無視して浴槽付近まで歩いて行く。
 掛け湯をしてやると、千春は恥ずかしそうに、今更ながら身体を縮める。
 俺は、出来るだけ優しく振る舞いながら、千春を浴槽に導いた。
 千春は、てっきり乱暴に扱われると覚悟をしていたようだが、思わぬ俺の優しい態度に、次第に警戒心が薄れて行く。

 湯船に浸かった俺は、有る程度の距離を保ち、千春の身体には触れずにいた。
 千春は、俺の方をチラチラと見ながら、手足を伸ばし温かい湯を堪能し出す。
 充分に温まったのを見計らい、俺は身体を湯船から上げる。
 千春は、突然立ち上がった俺に驚き、ビクッと竦み上がる。
 自分に、何の危害も加えられないと感じた千春は、怖ず怖ずと目を開ける。
 そして、自分に向け差し出された手を見詰め、呆然とする。
 千春は、俺の手に怖ず怖ずと、自分の手を伸ばし、立ち上がろうとした。
 それに合わせて俺は、手を引き上げる。
 バランスを崩した千春が、[きゃ]と小さな悲鳴を上げて、俺の方に向かって倒れ込んでくる。
 俺は、それを胸で受け止め、千春の身体を腕の中に抱え込み、一瞬だけ強い抱擁をして、力を抜く。
 数瞬目を見詰め、無言でユックリと身体を離し
「気を付けないと、滑るぞ…」
 静かに声を掛け、背中を向ける。

 俺は、そのまま洗い場のシャワーまで歩いて行き、シャワーヘッドを持つと、カランを捻り温度調整をする。
 俺のそんな行動を、胸の前で手を組み、湯船の中で立ち尽くす、千春が見詰めている。
 その瞳は完全に、俺に対する警戒を消し、好意のような物まで浮かべ始めていた。
 俺は、千春に目線を向けると、手招きして移動を促した。
 千春は、弾かれたように立ち尽くす自分を見詰め、顔を赤らめ俯きながら俺の元に近づく。
 俺は、目の前の椅子に座るよう指示すると、大人しくそれに従い胸を隠す。
 泡立てたスポンジを千春の背中に当てると、ビクリと震え俺の顔を振り返った。
「どうした…。洗われるのは、慣れてないのか?」
 俺の質問に、フルフルと首を横に振り、耳まで真っ赤にして俯いた。
(フッ…千佳でも、もっと堂々としたリアクションをしたぞ…。ヤクザの女房が、聞いて呆れる…)
 千春の少女のような、リアクションに俺は苦笑した。

 俺は、シャワーのカランを捻り、お湯を出しっぱなしにする。
(さて…。この特性ボディーソープで、まだまだ悶々として貰おうか…)
 俺は、晃配合の特性催淫剤が入ったボディーソープで、千春の身体を洗い始める。
 シャワーのお湯で、こまめに自分の身体に付いた泡を落とす。
 手には中和剤を塗っているが、身体に付いた分は、早めに落とさなければ、俺にまで効果が出てしまう。
 そんな物で洗われていると知らない千春は、自分の身体が疼いて来るのを不思議に感じている。
「手を退けて…。胸を張ってくれ…」
 俺がそう言うと、千春は霞の掛かった瞳を俺に向け、言われた通りに胸を張り手を下ろす。
 ネットリとした動きで、俺は千春の乳首を中心に、乳房に何度も泡を擦り付ける。
 千春の口からは、熱い吐息が溢れている。

 俺は、千春の前面を洗うと、直ぐにシャワーの湯を掛け、自分の身体に付いた泡を落とす。
(晃の話だと、スポンジに染み込んだ、薬液がメインだと言うが、泡にも充分な効果が有るらしいからな…。マメに落とさないと…)
 俺は、千春に立ち上がるように、指示を出した。
 千春は、何の躊躇いもなく立ち上がり、指示もしてないのに、足を開いて尻を突き出した。
 俺は、薬剤を追加し、泡を立てずに原液のまま、千春のオ○ンコからアナルに塗り込んでやる。
 途端に千春が淫声を上げ、慌てて口を押さえる。
 その時結構な量の泡が、口の中に入り込み、千春はそれを嚥下した。
(あ〜ぁ…、飲んじまった…。浸透式の強力催淫剤…飲んじゃったよ…)
 俺は、千春がこの後、どうなるか興味津々に成って来た。
 千春はその後も、何度か快感が込み上げる度に、口を押さえ泡を飲み込む。
 もう千春の目は、情欲に濡れ、恍惚とした表情を浮かべている。

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