走狗
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■ 第4章 狂宴16

 風呂場を出ると、千春はびしょ濡れのまま廊下を這い進む。
 背中に俺を乗せているため、その歩みは遅い。
 しかし、俺はそれを許さない、歩みが遅くなると、俺は容赦のない打擲を与える。
 千春の右側の尻タブは、真っ赤に腫れ上がって居る。
 そんな尻に、俺は時折、爪の先で触れてやると
「あ、あ、あ、あぁ〜っ」
 千春は、身体を小刻みに震わせて、快感にむせび泣く。
 通路を曲がる時は、髪の毛を曲がる方向にいきなり引く。
 すると千春の首が、そちら側に激しく傾き、バランスを崩しかける。
 俺は、そんな時は、踵を千春の腹に打ち付け
「しかり這え!俺の足を地面に付けさせるな」
 声を荒げて叱咤する。
 千春は直ぐに
「申し訳御座いません…ご主人様」
 俺に媚びを含んだ声で、詫びる。

 そんな俺達が、リビングに着いたのは、大浴場を出て、10分程が経っていた。
 リビングの真ん中には、千佳が平伏して、俺の到着を待っていた。
「千佳。待ったか…」
 俺の言葉に、千佳は顔を上げ、驚きを浮かべる。
 千佳は、安曇野家の者が怖くて仕方がなかった、当然と言えば当然だ。
 その安曇野家の長女が、俺を背中に乗せ、犬のように這い回り、恍惚の表情を浮かべている。
 俺は、千春の髪の毛を引っ張り、千佳に顔を見せつけると
「マゾ犬の千春だ…。千春、千佳に挨拶しろ…お前の先輩奴隷だ…」
 千春に命じた。
「マゾ犬の千春です。宜しくお願いいたします…」
 千春は、千佳の顔を見て、ペコリと頭を下げた。
 千佳も釣られて、頭を下げる。

 俺は、千春の背中から降りると、頭に足を乗せ体重を掛ける。
 千春の身体は、勢いよく潰れて、頭を床にぶつける。
 俺は、そのまま千春の頭を踏み付けて
「お前は、先輩に対する態度が成って無い…。頭が高いんだ」
 千佳に対する、礼が足りないとなじる。
 千佳は、俺の態度がいつもの自分に対する態度と違う事に、恐怖心を抱いた。
 俺は、そんな千佳に、向き直り
「千佳…。これは、[ゴッコ]じゃないんだ…。お前が他の者に何を聞いたかは、俺は知らない…。俺のこの姿を見て、まだ気持ちが変わらないなら…示してみろ」
 千佳の目を見詰め、静かに言った。
 俺の視線に見詰められた千佳は、ブルブルと身体を震わせて俺に擦り寄り、俺の足に顔を近づけキスをし、舌を這わせながら
「ご主人様…。私は、考え違いをしておりました…、どうかお許し下さい…。そして、私に服従する許可をお与え下さい…。お願いします…」
 俺に新たな気持ちで、許可を依頼した。

 俺は、千佳の髪の毛を掴み、引き上げて、近距離から千佳の瞳の奥を見詰める。
 千佳は、俺に見詰められて、サッと筆で掃いたように、身体に朱を走らせる。
 俺は、そのまま千佳の瞳を無言で見つめる。
 千佳の瞳に有った恐怖や不安が次々に駆逐され、服従と支配と情欲に染まって行く。
 俺は、千佳の目を見詰めたまま、唇を重ねた。
 千佳は、俺の目を見詰めたまま、舌を絡め始める。
 目の中に新たな感情が、芽生え始める。
 喜悦の色が、千佳の瞳の中で大きく膨れて行く。
 千佳の目から、大粒の涙がボロボロと溢れ出し、足がガクガクと震える。
 その震えは、腰を伝い、背中を走り、全身を覆い尽くす。
 千佳は、キスをしながら恍惚の表情を浮かべ、静かに深く強く絶頂を迎えた。
 千佳の手は、いつの間にか背中で固く組まれ、その自由を放棄していた。

 俺は、唇を離し、千佳の頬を撫で、優しく話す。
「千佳…。お前の感じた支配と服従は、まだまだ入り口だ…。お前の先輩達は、その遙か向こうに居る。出来るか?」
 俺の質問に、千佳は顔を上げ
「行きたいです…。そこに…、私もそんな所に、早く追いつきたいです…」
 涙を流しながら、訴えた。
「ならば、努力しろ…。服従心はお前が作るしかない…。支配は俺が与えてやろう…」
 俺がそう言うと、千佳はガクリと膝を折り、平伏して俺の足に舌を這わせて
「有り難う御座います、ご主人様…。有り難う御座います、ご主人様…」
 そう言いながら、いつまでも感謝の気持ちを伝えた。

 俺は、千春の頭から足を外すと、一人掛けのソファーに向かって歩いた。
 一人掛けのソファーの向きを変えると、そこに座り2人を呼びつける。
 そして、俺は用意されていた、道具箱の中から有る物を取り出す。
 それは、奇妙な形のマスクと、革製のT字帯だった。
 T字帯には、凶悪な形の2本のバイブが装着されている。
 それを千春の目の前に差し出すと、説明を始めた。
「このバイブは、こっちのマスクのバイブで、コントロールされる。マスクのバイブの至る所にスイッチが有り、それを押す事により、この2つのバイブは、仕掛けを発動する」
 俺は、そこ迄言うと、マスクのバイブの色々な所を圧迫する。
 すると、T字帯のバイブがその度に動き始める。
 ある時は胴体に仕込まれた、リング状の小さな数珠が回転を始め、ある時は振動し、ある時はうねりだし、ある時は無数の穴から粘着性の有る柔突起が飛び出し、ある時は膨張を始める。それが、2本個々に動くのだ。
「このマスクにも仕掛けがあって。T字帯のバイブに緊張を与えないと、5分でこの穴が塞がる」
 俺は、そう言って、丁度鼻の穴が当たる所の穴を指差す。
 つまり、5分に一度イカ無いと鼻で呼吸する事が出来なくなる、仕組みになっていた。

 俺は、説明を終え、その道具を千春に取り付け始める。
 T字帯を嵌め、マスクをした千春は何処か滑稽だった。
 しかし、千春はここから更に、恥辱を受ける事に成る。
「さて。マゾ犬の千春には、これから先輩を楽しませて貰おう…。千佳こっちに来い…」
 俺は、千佳を呼ぶとアナルにローションを塗り、膝の上に抱え上げ、そのアナルを貫いた。
 千佳は[ほーっ]と妙な喘ぎを漏らすと、俺の膝の間に納まる。
 俺は、千春を呼び寄せると、鼻の頭に付いたバイブを千佳のオ○ンコに入れさせた。
「よし千春、顔を動かせ」
 俺は、千春にそう命じる。
 千春は、俺の意図を理解した。
 千春は、一回り以上違う少女のオ○ンコを目の前に見ながら、自分の顔を動かして奉仕し、自分のオ○ンコとアナルのバイブを動かして貰い、尚かつ呼吸まで支配される。
 千春は、目の前の少女が感じなければ、呼吸する事すら出来ない存在にされてしまった事に、興奮しだした。
 千春のマスクに覆われていない地肌が、ピンク色に染まっているのが、何よりの証だ。

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