走狗
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■ 第4章 狂宴22

 健太郎は、俺の承諾を得て、喜々として乙葉の身体をチェックする。
「肌のきめが細かくて、スベスベしてるし、張りも申し分ない…。でも、色が白いから、この色を使うと、ギスギスした物に仕上がっちゃう…」
 健太郎は、晃の差し出した、7色の塗料を見て、腕組みしながら、考え込む。
「構わない。どぎつくてもインパクトの有る、図柄にしろ…。こいつが、よりいやらしく見える感じが良い…」
 俺は、健太郎に注文を付けると、首を縦に振り[解った]と頷き筆を手に取り、乙葉の身体に図柄を描き始める。
 俺は、晃に近づくと
「後は任せる…俺は地下に行ってくる…」
 乙葉の事を晃に頼んで、地下に降りて行った。

 地下に着くと、皆調教部屋でボーッと座っている。
 俺は、時計を確認すると、14:30に成っていた。
(時間が中途半端だ…調教を中止するか…)
 そう考えていた矢先、美登里が立ち上がり、俺の前にフラフラと現れる。
 俺が何事かと、見詰めていると、美登里は俺の前でペタンと正座すると
「お願いします…。私も屈服しますから…、奴隷として扱って下さい…。もう我慢出来ません…お願いします…」
 泣きながら服従を誓った。
 後ろの人だかりを見ると、千恵と和美がコクンと頷いた。
(千恵と和美に吹き込まれたのか…。あいつらも、よく働く…)
 俺は、ニヤリと笑い、美登里の顔の前に足を差し出し、
「舐めろ」
 短く静かに命じた。
 美登里は、俺の靴に舌を這わせ、俺が制止の命令を出すまで続ける。
 美登里の申し出の時、誰もが皆、あきらめのような表情で見詰めていた。

 俺は、美登里を見詰め、有る事を思い付いた。
 ニヤリと邪悪な、笑みを浮かべると
「今日の午後からの調教は中止だ…。牢の中で、ゆっくりすれば良い…」
 一旦ここで言葉を句切り、周りを見詰める。
 そして、全員が立ち上がった時。
「但し、今から呼ぶ者は、少し俺の手伝いをして貰う」
 そう言って、全員の動きを止める。
「奴隷達は、前に出ろ…」
 俺の声で、千恵、和美、千佳が美登里の横に並ぶ。
 俺は、木偶達を見詰め、
「栄蔵、忠雄、正輔、啓介前に出ろ…」
 俺に呼ばれて、4人は渋々とした表情で、奴隷達の後ろに並ぶ。

 俺を見詰める目は、不安、不満、諦めそんな色が混ざり合っていた。
「美登里、お前は栄蔵の前に行け。千佳、お前は忠雄だ。和美は、啓介。千恵は、正輔だ」
 俺は、4人をそれぞれの前に座らせた。
「今から、お前達の目の前に居る男をそれぞれご主人様と思え…。そして、身体全部を使って、奉仕しろ…。男達は、その間、一切拒む事や、邪魔をする事は許さない。他の者も同様だ…。これは、奴隷の忠誠心を見る物だ…。お前達は必死で奉仕に励め…」
 そう言って全員を牢に戻す。
 全員、項垂れた表情で牢に帰って行き、俺の指示に従いだした。
 栄蔵は美登里を胡座の上に乗せ、いきなり貫き、忠雄は千佳にフェラチオをされ、啓介は和美に身体を舐められ、正輔は千佳の乳房でチ○ポを挟まれる。
 3人の母親達は、一様に檻の隅で目を閉じ、耳を塞いで、奴隷達の嬌態を見ないようにしている。
 それを見詰める、正二と泰介の目は、苦悩と悔恨に満ちていた。

 そして、もう一つの効果、安曇野3姉妹の視線。
 秋美はご主人様を奪われ、夏恵は自分の果たせぬ思いに身を焼き、千春は自分に恥辱を教えた少女と夫とのSEX、と言う倒錯した状況に、飲み込まれていた。
 3人は、三様の理由で、忠雄の姿から目を離せない。
 3姉妹は、蟻地獄に墜ちた餌のように、藻掻きながら、ズルズルと深みに嵌って行く。
(後、どれくらいで、こいつらは陥落するかな…)
 俺は、ジッと見詰めて、うっすらと笑い、踵を返して牢を後にする。

 コントロールルームに入ると、俺は監視カメラを追尾モードに変え、それぞれの表情の変化を記録する。
 俺が席を外した事で、牢内の女達の感情は、急速に動き出す。
 先ずは、秋美の感情が激しく動き出し、瞳の奥に強い嫉妬が生まれる。
 次に羨望、そして欲情に変化する。
 恐らく自分の姿を、千佳にダブらせて居るのだろう、千佳の動きに合わせて、秋美の呼吸も荒くなる。
 そして、その感情の捌け口を、自分の乳房に向けた。
 秋美は、自分の乳房を、腕を組む振りをしながら、握っている。
 俺は、千佳と忠雄に指示を出す。
「忠雄、千佳…。千春と秋美が反応しだした。お前達は、2人の感情を煽れ…被虐と羞恥を刺激してやれ…」
 俺の指示を受けた2人は、返事を返す替わりに、動きを起こした。
 忠雄は、千佳の乳首を捻り上げると、親指と人差し指の間で潰した。
 千佳は、高い声を上げながら、腰を擦り付け[もっと]とねだる。
 忠雄は、そんな千佳に薄笑いを浮かべながら、激しい侮蔑を投げ掛け、千佳はそれを認めて、激しく感じる。

 激しく交わる2人を見詰め、肌をピンクに染め、熱い息を吐き、ワナワナと震える千春と秋美。
 ガクガクと膝が揺れ、今にも崩れ落ちそうな2人。
 しかし、そんな2人より早く崩れ落ちたのは、夏恵だった。
 夏恵は、腰をストンと落とすと誰はばかる事無く、オ○ンコに指をあてがい、乳房を揉み出した。
 そして、真っ赤な顔をしながら、膝を立て足を開き始める。
(こいつは…露出か…。千春は恥辱、秋美は被虐…それぞれ感じるツボが、違うんだな…)
 俺は、妙な所で、感心してしまった。
「忠雄…。夏恵は、露出だから、千佳のオ○ンコを晒しながら、やってくれ…」
 俺がそう言うと、忠雄は千佳の足を思いっきり開いて、晒しながら乳房を嬲り、侮蔑した。
 千佳は、忠雄のなすがままに、快感を求め、言葉を返し、身体を晒した。
 2人の痴態に官能を刺激された3姉妹は、思い思いの方法で自分を慰め始めた。
 俺は、それを見て、モニター越しに笑った。
 そこに、晃から連絡が入る。
 乙葉の入れ墨が出来たとの報告だった。
 俺は、コントロールルームを後にして、2階に戻る。

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