走狗
MIN:作

■ 第4章 狂宴35

 目の前に映った、光景に合わせて、スピーカーから音声が流れる。
 志緒理は、その映像を食い入るように見詰めている。
『はあ、はあ…。千佳ひゃま…千佳ひゃま…もっほ…もっほいひめへ…ふらはひ…』
『な〜に?春は、こんな風にされるのが好きなの?変態さんだね〜。ほら、ほら』
 映像は、千春が千佳に嬲られている物だった。
 千春は、舌を大きく出し、その根本を棒で止められ、舌を引っ込ませる事も、口を閉じる事も封じられ、首輪にリードを付けられ、千佳の周りを、鞭で尻を打たれながら、這い回っている。
 アナルには、乗馬鞭の持ち手が深々と刺さり、尻尾のように揺れている。
 千佳は、そんな千春を回転する椅子に座り、鞭で右に左に追い立てて遊んでいる。

 千春が泥だらけなのを見ると、部屋に入って直ぐ、この遊びを始めたようだ。
『あははっ…春。こっちにおいで!』
 突然、千佳が千春のリードを強く引き、千春を呼びつける。
『ぐっ、ぎゃふーっ…ひゃい、千佳ひゃま』
 強くリードを引かれた千春は、息を詰まらせながらも、直ぐに返事をし、千佳の元へ這い寄る。
 千佳は、千春の前で、大きく足を開き
『咽が渇いたでしょ?春に飲み物を上げるね…。残さず飲むのよ。一滴でも溢したら、お仕置きだからね』
 そう言うと千春は、千佳の股間に擦り寄って
『ひゃい、ありはほう…ごあいはふ…』
 挨拶をすると、大きく口を開く。
 すると途端に、千佳の鞭が千春の背中を打つ。
『飲み物を貰う時は、そんな姿勢だった?春…。物覚えの悪い犬は、どうなるんだったっけ?』
 そう言うと鞭の先で、千春の顎を押し上げる。
『ひゃい…。もうひわへほはいはへん…』
 千春は、犬のチンチンの格好になり、両手で乳房を掬い上げ千佳に差し出す。

 千佳は、その差し出された胸に、鞭を振り下ろす。
『はひー、ひゃー、ふひー、ひゃんー』
 鞭を振り下ろされる度、情けない声で千春が悲鳴を上げる。
 鞭を下ろした千佳は、千春の髪の毛を掴み、股間に押しつける。
 グリグリと押し当て、場所を探し当てた、千佳は
『馬鹿犬…これはちゃんと出来なかった、罰よ…』
 残忍に笑うと、千春に放尿した。
『がばばばげひーぎゃー』
 千春は、凄い悲鳴を上げるが、動きはしなかった。
 千佳は、尿道口を千春の鼻孔に押し当てて、放尿したようだ。

 千佳が放尿を終わると、千春の頭を離して、顔面を足の裏で蹴り、押し倒す。
『馬鹿犬〜っ!殆ど溢したわね…。どうなるか解ってるんでしょうね!』
 小便溜まりを避けて立ち上がり、千春に近づく。
 千春は、直ぐに態勢を入れ替え、平伏すると
『もうひわへほはいはへん…千佳ひゃま…もうひわへほはいはへん…』
 額を擦りつけ、必死に詫びる。
 千佳は、リードを持つと、右足を千春の頭に掛け、リードを引き絞り、体重を掛けながら、床に顔を押しつけて、鞭で千春の尻を叩く。
 千春は、床に鼻と舌を擦り付けたまま、小便溜まりまでその格好で、進まされた。

 そして全て舐め取れるまで、何十発も尻を叩かれていた。
「酷い映像だな…ん?志緒理…そう思わないか…」
 食い入るように見詰める志緒理に、俺は後ろから囁いた。
「えっ、え、ええそうですね…酷い…です…」
 掠れた声で、志緒理が俺に答えた。
 俺は、その声を聞いて、確信する。
(やっぱり…こいつもそうだ…完全にマゾだ…)
 俺は、ピンク色に染まった肌を見て、自分の読みの正しさに、笑みを浮かべた。

 俺は、映像を二つに区切って、音声を新しい部屋の物に変えた。
『おいおい、夏恵…大洪水だぞ…。お前は見られるのが、好きなのか…』
『はぁぁぁ…はい〜、ご主人様〜っ…夏は…見られると…感じます〜ぅ…』
 忠雄は、ソファーに腰掛け、バスローブを着込み、酒を飲んでいる。
 その、忠雄の前で腰をくねらせ、足を開き、曲に合わせてステップを踏みながら、夏恵はオナニーをしている。
 妖しい蛇の入れ墨がクネクネと裸身を這い回り、それを抱きしめるように、夏恵の腕が股間に伸び、激しくオ○ンコをかき回している。
『お前が見てくれって言うから、見てるが、いい加減飽きたぞ。こっちに来いや…、俺がもっと面白い事してやる』
 そう言って立ち上がり、道具を携えて戻ってくる。
 こいつらの部屋は、[撮影室]に成っている。
 あらゆる角度からカメラが、その動きを追い掛け、映し出す。

 忠雄が持ち出して来たのは、手足に付ける革製の拘束具と、リングの付いた首輪だった。
 それを夏恵に嵌めると、夏恵は少し怯えた。
『ご主人様…。私…痛いのは…苦手で…す…』
 怖ず怖ずと忠雄に向かって、告げる。
『心配するな…痛みは強くはない…俺がお前の全てを見てやる…』
 忠雄はそう言うと、夏恵の右手と右足、左手と左足を繋げ、足の間に70p程の棒を嵌められる。
 夏恵は、足を開いた状態で、身体の自由を奪われ、俯せにされた。
 綺麗な尻を突き出した形になる。
 そのまま忠雄は、大きな注射器を取りだし、夏恵に見せる。

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