走狗
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■ 第5章 走狗15

 俺は、乙葉を呼び出し、真偽を確かめる。
 直ぐに乙葉が自室に現れ、俺の質問に答える。
 パソコンのモニターに映る、新藤の顔を見て、暗い表情に成り
「はい…。間違い御座いません…。この方は、オーナーのお知り合いで、何度かお相手を致しました…。とても、酷い仕打ちをされる方なので…、間違い御座いません…。自宅の方にも、2度程お伺いしました」
 俯きながら、静かに俺に報告した。
 俺は乙葉を引き寄せ
「今度の俺のターゲットだ…。乙葉の仇をまた、取る事に成ったな…」
 強く抱き締める。
 乙葉は、俺の背に手を絡め、力を込めた。
 顔を上げると、優葉が指を咥え、膨れっ面で泣きそうな顔をしている。
 俺が手招きすると、コソコソと近づき、ギュッと抱きつく。
 俺は、優葉の頭に手を乗せると、優しく撫でてやった。

 そんな事が有った数時間後、俺は優葉と乙葉を連れて、主寝室のソファーに掛けている。
 今日の午前中、新藤との思わぬ対面を果たし、戻って来た俺は、この事件のあらましを全てを知った。
 そして、優葉も乙葉のために嵌められた事を知る。
 優葉がこの件に、加えられたのは新藤の希望で、関係者の処分時に、乙葉を我が物とするために加えられたのだった。
 俺は、優葉自体も自ら望んだのでは無く、巨大な他人の力に歪められて、ここに居る事を知り、全てを許す気持ちになった。
 だが優葉は、もう既に晃に改造されていた。
 今は、その完成披露を、優葉の希望で行う所だ。

 優葉は、俺の前に正座し、不思議そうな顔で俺を見詰めている。
「どうした優葉?俺の顔に何か付いてるか?」
 俺は、優葉に問い掛けると、優葉はフルフルと首を横に振り、顔を赤らめ俯いた。
 俺は、乙葉に向かい、優葉を指差しながら
「どうしたんだ?優葉は…」
 聞いてみると、乙葉までもが顔を赤らめ俯いた。
 俺は、2人に何が有ったのか、不思議だったが
「あ、あの…ご主人様…。今日…、何かありました…?その〜っ…あの〜っ…お顔がですね…素敵です…」
 乙葉がそう言うと、顔を両手で押さえ、身体を揺さぶった。

 俺は、立ち上がるとベッドの脇のドレッサーに顔を映す、険が取れては居るが精神的な疲れか、少し影がある。
 俺の気持ちの変化が、顔に表れていた。
(こんな表情は、いつ以来だ…?そう言えば、俺はこう言う顔をしてたんだな…)
 俺は、鏡に向かって、ニッコリ笑ってみる。
 後ろから覗き込んでた乙葉の目が、鏡越しに俺の微笑みと重なる。
 乙葉は、顔を真っ赤に染めて、両頬を押さえ急いで視線を外した。
(お…、面白いな…。これで、乙葉を虐めてみるか…)
 俺は、有る事を思いつき、ソファーに戻った。

 俺は、ソファーに座ると、優葉の頬に手を添え、顔を上げさせると、今の微笑みを湛えて話しかける
「優葉。乙葉は、どうもこの顔は、苦手なようだ…。お前はどうだ?」
 俺は、出来る限りの優しさを心に満たし、落ち着いた気持ちと合わせ、表情に浮かべる。
「優葉は…、大好きです…。優しいご主人様のお顔…、初めて拝見しました…」
 優葉は、目に涙を浮かべて、俺に掠れた声で囁いた。
 俺は、その表情のまま、優葉の唇にソッと自分の唇を重ねる。
 チラリと乙葉を見ると、乙葉は唇を噛み、自分の左手を右手で握りしめ、俯いて後悔の念に駆られている。
 俺は、優葉の頬から手を放し、顔を元の位置に戻すと優葉の両手を持って
「さあ…。お前の身体を見せてくれ…、どう変わったんだ…」
 俺が笑顔で促すと、優葉は俺の両手に支えられて立ち上がり、メイド服の背中に手を伸ばす。

 ユックリとファスナーを降ろし、両肩をメイド服からずらすと、両手を抜いてスッと足下に落とす。
 服の下から現れた優葉の身体は、見事なバランスを取っていた。
 そのバランスは、姉の乙葉に比肩する見事さだった。
 乳房は、大きすぎもせず、以前は外に向いていた形も、綺麗に胸の真ん中に戻っている。
 見事に縊れたウエスト、とヒップへ伸びるラインは、骨格に対して理想的なカーブを描いている。
 キュッと引き締まった小振りな尻には、うっすらと脂肪が乗り、艶のある張りと感触を出している。
 X脚だった足も真っ直ぐに伸び、全体のバランスを引き締めていた。
 俺は、優葉の身体を見詰め、思わず感嘆の声を上げていた。

 優葉は、俺の前に跪くと
「ご主人様…。指をお借りしても宜しいですか…」
 そう言ってニッコリ見上げる。
 俺は、言われるまま、優葉に指を差し出すと、優葉は自分の口の前に俺の手を持って行き、おもむろに口を開く。
 すると、優葉の口からスルスルと舌が伸び、俺の手首を舐める。
 驚いた事に、優葉の舌は20pを優に超えていた。
 しかも、その舌の表面は、ザラリとした感触と、粒のような痼りで埋められている。
 更に、優葉はその舌を、象の鼻のように自由自在に動かし始めた。
 俺は、余りの事に、目が点になってしまった。
 そして、俺が尤も驚いたのは、その舌は優葉の口に戻ると、元のサイズに戻っていた。
(何でも有りだな…。これは、科学や技術以前の問題だ…。どうなって居るんだ…)
 俺は、晃の顔を思い出し、頭を抱える。
 優葉は、ニッコリ笑って、まだまだ改造されましたと全身を披露し始める。

 優葉の身体の改造は、中身にまで及んでいた。
 優葉がオ○ンコに、俺の手を誘導すると、指を咥え込み締め上げる。
 その締め方は、アナルに匹敵するほどで、しかも根本と指先を別々に締めている。
「へへへっ…。まだもう一つ上にも、締めるポイントが有るんです…。それと、中を触ってみて下さい…」
 優葉の言葉に俺は、膣壁を指で探ると、小指の先程のイボのような物が所々に出来ている。
「あっ、あん…。あはぁ〜っ…い、今の…イボは…、クリトリスと…同じようなモノで…ご主人様を…迎えると…敏感に反応して…締めやすくします…」
 優葉は、切ない声を上げ、身体をくねらせ説明する。
「アナルにも同じ物が、付いています…」
 優葉は、俺の瞳を見つめて
「これで、優葉はご主人様のSEXの為だけの、オモチャに成りました…。どうか、この身体で遊んで下さい…。優葉はそのためだけの存在です…」
 俺に懇願する。
 俺は、そんな優葉を優しく抱き締め
「ああ…遊んでやる…。いっぱい…いっぱい…遊んで。可愛がってやる…、従順に仕えるんだぞ…」
 俺は、優しく優葉の心を受け止めてやった。
 優葉は、俺の言葉に驚き、その後涙を流して感謝した。

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