走狗
MIN:作

■ 第6章 転章3

 俺は、グラスを手に持ち、徳田に視線を向け
「今日は…。何の用が有って…俺を?」
 質問を徳田に投げ掛ける。
「いや。今日はね、少し君に見せたいモノと、説明と、お知らせをしようかと思ってね…。私の家に来て貰ったんだ」
 徳田は、大仰に手を広げ、俺に告げる。
「そう…。だが、俺もそんなに暇じゃないんで…、手短に…」
 俺は、何故か徳田の仕草や、口調が鼻に付きだし、堪らなく苛立たされた。
「そうか。なら単刀直入に、ご覧に入れようか…。由木持って来なさい」
 徳田が由木に声を掛けると、由木は直ぐに姿を消した。
 暫くすると、電気の点いていない奥の部屋から、チャラチャラと鎖の擦れる音が聞こえ、白い影がボーッと浮かび上がり、認識できる距離に成った。

 白い影は、由木に引かれて這ってくる、全裸の女だった。
 そして、由木がその鎖を放すと、その女は尻を振りながら徳田の元へ、笑顔を浮かべ一目散に這って行く。
 徳田の足下に付くと、尻を高く上げたまま左右に振り、顔は徳田の足を一生懸命舐めている。
 俺は、その足下の女から、視線が外せなくなっている。
 徳田の足下で舌を這わせる女は、見紛う事無く涼子だったからだ。
 俺は、這いつくばる涼子に、目線を奪われていると、女の喜悦の声が俺の耳に入る。
 俺は、その聞き覚えのある声に、顔を上げると徳田の直ぐ後ろに、欲情に濡れた表情の女が居た。
 思わず俺は口元に手をやり、叫びそうになる自分を押さえた。
 声を上げていたのは、香織だった。

 徳田が指を鳴らすと、室内に電灯が点る。
 俺は、その時初めて、2人の姿を隅々まで確認できた。
 そして、その姿を見て、頭の中が真っ白になった。
 徳田の後ろにいる香織は、手足が付け根から無く、奇妙な形のスタンドの上に立て掛けられていた。
 肩の部分は、加工され、まるで初めからそこには、何も無かったかのように滑らかな肌を晒しているが、両足の付根には、明らかに淫裂が開いている。
 そして、元々のオ○ンコのある場所には、スタンドの棒が突き刺さっている。
 俺は、余りの事に目を逸らすと、そこには香織の背中があった。

 涼子の姿は、いびつな漫画のデフォルメのように成っていた。
 肩幅は、普通のサイズなのだが、胸の部分が大きく張り、そしてイキなりウエストで細く縊れ、尻はこれでもかと大きく張っていた。
 俺がその姿に目を奪われていると、徳田が涼子に命令する。
「雌牛、お客様に挨拶をしろ」
 涼子は、徳田の命令に直ぐに反応し、俺の方を向いて平伏し
「始めましてお客様。雌牛の涼子と申します。ご主人様のお客様は、雌牛の身体を、いつでもお使いに成られます、ご自由に何処の穴でも、お使い下さいませ」
 そう挨拶すると、上体を起こし身体の正面を見せ
「左の乳房の穴は快感を、右の乳房の穴は苦痛を、雌牛に感じさせます。どちらの穴もオ○ンコと、同じように締め付けますので、お客様のお好きなモノを雌牛にお与え下さい。お気に召す鳴き声を上げるよう努力いたしますぅ〜」
 そう言って、媚びを含んだ笑顔を浮かべた顔には、大きな鼻環が揺れていた。

 上体を上げた涼子の身体は、ウエストは40p足らずで、アンダーバストは60p程だが、トップは150pを超えているだろう。
 しかも、それだけの大きさなのに乳房は、ツンと上を向き垂れていない。
 そして、両方の乳首の下にはまごう事無い、オ○ンコが付いていて、乳首はクリトリスに変わっていた。
 徳田に呼ばれて、涼子が俺に尻を見せると、その尾てい骨には人の肌で出来た、牛の形をした尻尾が生えていた。
 その尻尾は、イミテーションやギミックでは無く、神経も血管も筋肉も付いている動きをしていた。
 徳田は、前に来た涼子の顎を掬い上げ
「お前の得意の、ショーを見せてやれ」
 道具を渡し、顎をしゃくる。
 涼子は、テーブルの上に乗り、大きく足を開いてしゃがみ込み、尻をテーブルの外に出すと、そこに徳田が杖を差し出す。
 涼子は、直径10pは有る、その杖の先端部分をオ○ンコに飲み込むと、上体を起こして身体を支え、両手に持ったバイブを、乳房のオ○ンコに差し込んでオナニーを始める。

 さっき自分で言ったとおり、右の乳房のバイブを動かすと、苦痛に顔を歪め、左の乳房のバイブを出し入れすると、官能に顔を蕩かせる。
 興奮して出てくる潤滑液は、粘り気の有る母乳だった。
 身体をピンクに染めた涼子は、顔を乳房に近づけると、舌を伸ばす。
 その舌は、ズルズルと伸びて行き、乳房の頂点に有る、クリトリスを舐め上げた。
 驚く事に涼子の舌は、30pも伸びて、先端は団扇のように拡がっている。
 涼子は、その舌でヌラヌラと乳房を舐め、クリトリスを刺激する。
 俺は、悪夢を見ている気分になって来た。
「ふふふっ、お高く止まった、東大卒の才媛も。今じゃオモチャにされる事しか考えられない雌牛だ。笑えるだろう、ははははっ」
 徳田が俺にそう言って、大声で笑う。
 俺の何処かで、何かが切れる音がした。

 その時、徳田の後ろで突然香織が、絶頂を迎える。
「あひ〜っ、ひゃ〜ん、イク〜っ、あはぁ〜っ、くふ〜ん、ああぁ〜っ、あふ〜っ、イキます〜〜〜っ。はぁはぁ…ご主人様〜…。8回イキました〜…」
 香織が徳田に迎えた絶頂の数だけ、報告をする。
「おおっ、もう8時か…。どうした、叶君…?今のは時報だよ。あれは目覚まし付きの、抱き枕だ…。中々肌触りが良くて気に入っている」
 徳田はそう言うと、由木に手招きをする。
 すると由木が、香織をスタンドから外して、徳田の横に立てかける。
 徳田は、横に立て掛けられた香織を、膝の上に抱くとおもむろに、胸を揉みしだく。
「このクッションの加減が良いんだ、私は毎晩これを愛用している。ほら、こうしてスイッチを入れると」
 徳田は、右の乳首をグイッと力任せに押し込む。
 すると、香織の乳房が激しく震え出す。
「クッションの中に仕掛けられてる、バイブレーターが、良いマッサージになるんだ」
 そう言って香織の乳房に、顔を埋める。
 香織は、乳房全体を揺らす振動に、恍惚の表情を浮かべている。

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