特別授業−現場主義
百合ひろし:作

■ 5

道代は夏奈子の乳房を揉みほぐしながら少し考え、それからニッコリ笑った後、人指し指と中指で軽く乳首を摘んだ。夏奈子は体を一瞬ピクンと反応させた後、真っ赤になった顔を道代からそらし、壁側を向いた。それから片膝を立てて落ち着き無く足を動かした。道代は、
「さて、簡単な問題よ。今触ったのは?」
と聞いた。夏奈子は、
「……おっぱい」
と答えた。すると道代は摘んだ乳首を指で転がすようにいじった。、
「フフッ、俗な言い方じゃ駄目よ。正式名称でお願いね」
と言って、夏奈子に言い直すよう促した。夏奈子は両手で顔を覆い、
「乳房……でいいですか……?」
と聞いた。道代はもう一度乳首を指で転がした。そして、
「乳房は全体でしょ?私が今摘んでるこれは?」
と聞いた。もう夏奈子の反応が楽しくてしょうがない感じだった。夏奈子がなかなか答えないのでもう一度乳首を転がした。
「んくっ、擽ったい―――恥ずかしい……」
夏奈子がそう言うと、道代はがら空きになってるうなじを反対の手で擦って、
「早く答えてね」
と言った。夏奈子は顔を両手で覆ったまま軽く首を振って、
「ち……乳首です」
と答えた。道代はクスクスと笑い、
「はい、正解。で、その乳首が段々勃ってきてるんだけど何でかな?」
と聞いた。夏奈子はもうどうして良いのか分からなくなっていた―――、今まで味わったことの無い感覚が体の中から沸き上がって来ている事に気付いた。それが乳首を勃たせているものの正体である気がしたが、わからないものは説明の仕様が無かった。その為、
「恥ずかしい……からです」
と答えた。道代はその答えを聞いて気に食わないと言わんばかりに目を細めて、
「ふーん」
と言って更に刺激を強めた。すると、
「ん、あっ」
と夏奈子は軽く声を上げた。今まで話していた声とは異質な声だった。道代はその声を聞くと満足そうに、
「恥ずかしいと今の声が出るんだ、初めて聞いちゃったな。ねえ富永後輩」
と笑みを浮かべて言った。話を振られた恵子も壁際からベッドの側に来て、
「私も初めて聞いたね。小学校のHRはそんな声だらけだっけ?」
と嫌味を含ませて言った。夏奈子は、
「んっ、ううっ……」
と声を抑え、首を振った。道代は、
「大体人が話をしてるのに顔を隠してるなんていけない娘ね」
と言って、今度は両手で両方の乳首をいじり回した。夏奈子はその瞬間、つき抜けるものが来た。思わず顔から手を放し、両肘を後ろ肘の様にベッドに押し付け、背中を持ち上げ、顎が上がった。目をきつく閉じて、
「あっ……あん!」
と声を上げた。道代はその反応を見て、顔から手が離れたことに満足し、一旦手を止めた。
「はあはあ……」
夏奈子は息が少し上がっていた。そして刺激が来なくなって少し落ち着くと今の感覚も引いていった。
「どう?大分気持ち良くなって来たんじゃない?」
道代は嬉しそうに言った。夏奈子は、
「良く分かりません……」
と顔を赤くしたまま答えた。道代はニッコリ笑って、
「そのうち貴方の口から気持ちいいって言葉が出るわ―――」
と言って、恵子を手招きした。
「ちょっと続きはお願いね」
と言って水道場に向かった。そして白衣のポケットから鍵を出して、水道場の隣にある鍵の付いた引き出しの鍵を開けてからある物を取り出した。そしてそれと共に手を洗い、手とそれを消毒した。それからそれをタオルでくるんで戻って来た。

「うっ……んっ……あっ……」
夏奈子は恵子に両方の乳首をいじられ、顔を赤くして目を閉じて声を出していた。それだけではない―――。足の方も段々落ち着きが無くなってきた。その様子を見て道代は、
「富永後輩―――、力入りすぎてるわ、もっと力抜くと良いわよ。それじゃ乳首相手に格闘技じゃない」
と口に手を当てて笑いながら言った。恵子も思わず道代のその例えに笑ってしまったが、
「先輩、こんな感じですかね?」
と言いながら、道代に言われた通りに力を抜くと、
「は……あんっ!」
と夏奈子は顎を上げて背中を反らした。道代はそれを見て、
「そうそう、上手ね」
と手を叩き、夏奈子の足に手をやった。そして膝を立てている方とは逆の足を掴んで開かせた。夏奈子は乳首をもてあそばされ、体の中から来る感覚―――快感に支配されながら、そしてそれが快感である事に気付き始めたがそれに抵抗し、
「な……何するんですか……ああっ」
と聞いた。道代は、夏奈子の足を開かせた後、がら空きになった股間を見た。夏奈子の質問はガン無視だった。そして、パンティに染みが出来てるのを確認し、
「ふーん、濡れて来たわね。でももうちょっとかな」
と思い、それから濡れた染み部分を人指し指で軽く触れた後、軽く押し込みながら円を描くようになぞった。
「あっ、ああっ」
夏奈子は下半身から来る新たな刺激に声を上げた。道代はネットリと濡れた自分の指先を見て、夏奈子の足側から先程乳首をいじった時に立ってた位置に戻り、恵子に対して乳首への愛撫を止めるよう制した。恵子が止めると夏奈子は沸き上がる快感から解放された。それからゆっくり目を開けると、目の前にネットリと濡れた指を突き付けられた。
「さっきよりは難しい問題よ。私の指についてるこれは何でしょうね?」
道代は楽しそうに聞いた。夏奈子は、
「わ、分かりません……。何ですか……?」
と聞き返した。すると道代は、
「質問してるのは私よ。―――大体、貴方の体から採ったものなんだけど。こんな事もわからない様な低脳だから未成年で煙草吸うのね」
と呆れた表情を見せた。夏奈子は言い返そうにも自分が負けるのはもう解っているので何も言わなかった。道代は、
「本当は知ってる癖に―――。こうやって嘘をつく生徒は私は嫌いよ。富永後輩、遠慮は要らないわ。答える気になるまでやって」
とにっこりと笑って言った。恵子は夏奈子の乳首を中心に、腰や太股にも手を伸ばした。しかし、決して股間には触れなかった。

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