特別授業−現場主義
百合ひろし:作

■ 8

「はぁはぁ……はぁはぁ……」
肩で息をしている夏奈子に道代は、
「起きなさい」
と言った。夏奈子は目を開けて上体を起こした。道代は、首を振って、
「しゃがむ感じで―――蹲踞する感じよ」
と言った。夏奈子は呼吸を整えながら話す気力も起こらなかったので黙って従った。すると、道代は恵子に、
「ペ○ス、ここに立てて」
と言った。恵子は言われた通りに立てて、柄部分を持って支えた。道代はそれを見て夏奈子に手招きをし、
「自分で入れて自分でやりなさいね。今度は騎上位の練習よ」
と笑顔で言った。夏奈子は何も言わずにペニスの上に膣をあてがった、悔しそうな表情で―――。そして右手でパンティのクロッチを少しだけずらし、ゆっくりと腰を沈めた。
「は……あんっ」
ツバに肌が当たる程奥まで挿入すると夏奈子は背中を反らし、あえぎ声を上げた。そして右手はパンティから離しベッドの柵を掴んで体を支え、左手で天井を向いた顔を隠した。
「さあ、自分で腰を動かしなさい……」
道代は甘い声で言った。夏奈子は首を振ったがもう体はこの快感を求めていた―――。少しずつ自分で腰を動かし、快感の渦へと落ちて行った―――。腰で円を描くようにこねくり回したり、上下にピストン運動しながら夏奈子は、
「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ」
とリズミカルにあえぎ声を出した。ベッドの柵を握ってた手を離し、右手でも天井を向いた顔を覆った―――。ベッドはギシギシ音を立てて夏奈子はあんあんあえぎ声を上げ、

はい、『ギシアン』一丁上がり。召し上がれ。

「クスクス、クスクス……あなた最高ね。気持ちいいと背中反らすのがいいわ……。凄く嫌らしいわよ」
道代は夏奈子に聞こえる様に呟いたが夏奈子は構わずピストン運動を続け、あえぎ声を出していた。膣からは更に愛液がドロッと流れ出て、ペ○スは勿論ツバ、そして更に伝って、柄を持ってペ○スを支えている恵子の手も濡らした―――。しかし騎乗位でのビストン運動は疲れる運動なので、夏奈子は腰の動きを止めてパンティを直してから前に手を付き、下を向く体勢―――四んばいで少し腰を下ろした様な体勢になった。勿論ペ○スは挿入されたままである。そして呼吸を整えながら、
「いつまで……やるんですか……?」
と聞いた。道代は顎に指を当てて考える振りをしてから、
「あなたがオルガスムスに達するまでよ―――、まだまだ行けそうね」
と指を離して言った。そして、
「解ったらさっさと再開して。その姿勢―――、乳房の形が崩れるから好きじゃないけど体位変えないと厳しいものね―――」
と言った。顔だけでなく乳房も下を向く為、夏奈子の様に形の良い乳房を持つ人でも乳房の重みで垂れてしまうのが嫌だという事だった―――。
「そんな……」
夏奈子は言ったが道代は何も言わずにただニコニコしていた。というのは快感に支配されている夏奈子は黙っていても勝手に腰を動かし始めてしまう―――。快感が嫌いな人間なんていないのだから。
「うっ、うっ―――ああん」
道代が思った通り、夏奈子はその体勢のまま腰を回転させて膣内をこねくり回し、更に腰を突き出したり引っ込めたりして快感をむさぼった。恵子はペ○スを支えながら、
「先輩。中埜さん、いつまで持ちそうですか?」
と聞いた。その時夏奈子は早く腰を上下させた為愛液が撥ね、恵子の顔に掛った。道代は、
「持ってあと10分かしらね―――。最後は一気にイカせるわ」
とニッコリ笑って言った。夏奈子にはそんな2人の会話は耳に入らなかった。

「あ、あ、あ、あ、あ、あ」
夏奈子は早い腰の動きに合わせて細かく声を上げた。それから腰を動かし疲れて動きを止めた―――。最後に上体を起こしてからゆっくりと腰を沈めて一回ペニスを奥まで入れた時、
「あああっ!」
と声を上げて、背中を反らして顔を向こうに向けて乳房を天井に向け、後ろに手をついて体をブルブルッと震わせた。それから夏奈子はその体勢のまま腰だけ持ち上げてペ○スを抜き、尻餅を着いた後、そのまま後ろに倒れて大の字になった。
「はあはあ、はあはあ、はあはあ」
夏奈子は激しく肩で呼吸しながら右手でパンティに手を掛けて指を通して直し、右膝をゆっくりと立てた。その後は呼吸を整えていただけだった。
「誰が止めて良いって言ったのかしら?」
道代が言うと夏奈子は、
「……これ以上は……持ちません……先生がやって……下さい……」
と何とか答えた。道代は、
「やって下さい―――ね。やって欲しいのね?」
と言った。夏奈子は、
「ゆ……許されるなら……」
と答えた。道代はニッと笑い、
「ふふっ、素直になりなさい。もうみんなどうでも良くて気持ちいいからやって欲しいんでしょう?」
と聞いた。夏奈子は首を振ったがもうヘトヘトになっていて振り方にも力が無かった。道代は恵子からペ○スを受け取ると、夏奈子の下半身に移動して足を開かせてからパンティのクロッチをずらした。パンティやマ○コもうゼリーをぶちまけた様になっていた―――。そして、ペ○スを挿入した。
夏奈子は背中を反らして顎を上げ、
「は……あああん!」
と声を上げた。道代はペ○スを通じて伝わって来た夏奈子の感覚から、もうすぐイク事は予想出来たので、
「もう少しであなたはオルガスムス―――快感の極地よ。もう少しで許されるわ」
と言った。夏奈子はこれでもまだオルガスムスに足りないのかと知るともうこの先どうなるのか分からなかった―――。今でさえ壊れそうなのに、そこまで達してしまったらと思った。
しかし夏奈子の思考は強制的に停止させられた。道代はペ○スの柄を両手で持ち、剣道の突きの様に激しく突いたからだった。ツバが夏奈子の股間に当たり、バン!と響いた。
「ああっ!!」
夏奈子はビクッと激しく体を反応させ、反っていた背中を更に反らして乳房を揺らした。子宮まで届かんばかりのペ○スの突きに夏奈子は軽いめまいを覚えた。
道代はペ○スを半分抜いてもう一度激しく突いた。
「うぐうっ!」
夏奈子はきつく目を閉じて歯を食い縛って声を上げた。乳房を揺らし、そして体をブルブルッと震わせた。道代はそれを見て、
「どう?気持ちいい?」
と聞いた。夏奈子は、
「気持ち……いい……です」
と答えた後背中を反らし顎が上がったままの体勢でフルフルと首を振り、片手で目がしらを覆った。
夏奈子は悔しかった―――。ここまでされるがままなのは完全にレイプされてるのと変わらない。しかし快感に負け、先程の騎乗位の時はあれだけ自分から腰を動かし、更にやられる事を望んでしまった自分が悔しかった。煙草を吸わなければこんな目には合わなかった。そういった変な事に興味を持たなければ作り物のペ○スに処女を奪われる事は無かったのである―――。
しかし、それだけの屈辱を受けても快感を望んでしまったのである―――。
「ああ……ああん!!」
再び膣から激しい快感が襲って来た。道代は今度は再びパンティの上からクリ○リスを愛撫し、手首のグリップを利かせる様にしてペ○スで膣内をゆっくりとかきまわした。その時、
グポッ、ゴポッ
と音が鳴り、溢れんばかりの愛液が出て来て、ペ○スのツバやパンティを更に濡らした。それから、先程とは逆にペ○スを細かく震わせる様に素早く出し入れした。
「ああっ!あっ!あっ!!あああっ!!あっ!あっ!ああっ!」
夏奈子は限界まで足を開いて、背中を反らして腰と頭頂で体を支えて、道代の突きに乳房を揺らしたが、それだけではなかった。ブルッブルッと体を震わせる毎に乳房は細かく震えた。
そしてその体勢のまま左手で顔を隠し、右手は―――。

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