特別授業−現場主義
百合ひろし:作

■ 9

クリトリスを刺激する道代の左手の上に添えていた―――。

「ここでイカせるわ」
道代は嬉しさを前面に出して言った。それから更に激しくペニスと左手を動かした。流石に道代もペ○スを握る右腕が激しい動きで棒の様になってきて、息も上がって来た。
「ああっ!!あっ!あっ!あああ……………」
夏奈子の激しいあえぎ声が途中で途切れ、それと同時に限界まで背中を反らして更に細かくブルブルと体を震わせた。道代はそれを見てペ○スを奥まで挿し、手首を細かく震わせ、夏奈子の子宮まで刺激を伝えた後、一気に引き抜いた。ペニスの先からはビシャッと愛液が飛び散って夏奈子の足、シーツ、そして道代の着ている白衣にしぶきが掛った。ずらされた縞パンティが戻り、膣口―――マ○コをやさしく塞いだ。
快感の極致だった―――。それと同時に夏奈子は崩れ落ち、股間を中心に激しく痙攣し、大量の愛液を膣から放出した。その液はパンティから溢れ出てクロッチや尻側まで濡らすだけでは足りず、シーツまで濡らした。
「あ………あ………」
夏奈子はゼエゼエいいながら痙攣と共に声を出していたが―――動けなかった。動く所か目を開ける事さえ辛かった。酸欠状態になったのである―――。
道代は痙攣しながら激しく呼吸する夏奈子を見て、自分も息を整え、タオルで汗を拭いてから怒りを込めた表情で夏奈子を見下ろし、
「人体の不思議―――ね。最高の気分だったでしょう。SEX1つとってもこれだけ色々あるのにね」
と言った後、
「色んな性感帯があるし、分泌液も出るわ―――。それを自分で汚すなんてね」
と付け加えた。夏奈子は意識がボーッとした状態で聞いていた。道代は笑顔に戻って、
「これで思い知ったでしょう―――。私の特別授業はこれで終わりよ」
と水道場で手とペ○スを洗いながら言った。それから恵子に向かって、
「富永後輩も参考になったかしら、やったことないんでしょう?特別授業はこれ位やらないと駄目よ―――。次はあなたが特別授業やる順番だから覚えておいてね」
と言った。恵子は、
「は、はい」
と返事し、それから夏奈子を黙って眺めていた。夏奈子はたまたま保健の特別授業だった為こうやってイカされたが、他の授業―――、自分の場合は体育だから今イカされた夏奈子と同じ位打ちのめしてやらねばならなかった。それにはどうすればいいのだろうか―――?答えを見付けられずにいた。

道代は夏奈子が起き上がるのを待つ事にした。夏奈子は酸欠から回復し呼吸も落ち着き、段々と頭の中がはっきりしてきた。
快感も段々と引いてきた。それから上半身を起こすと腰―――いや、下腹がズキンと痛んだ。夏奈子は下腹を軽く押さえて起き上がったが、道代はもう何もしてこなかった。道代は夏奈子の様子を見て、
「送ってあげるわよ。早く体拭きなさい」
と言った。夏奈子は目を伏せて道代と目を合わせず、何も言わなかった。すると道代は人指し指を立ててニコッと笑い、
「"授業"が終わったのよ―――。そのまま黙って服着るつもり?」
と聞いた。夏奈子は道代が何を求めているか直ぐに分かったのでベッドから降りてきちんと立って、それから道代と目を合わせてから、
「ありがとうございました」
と礼をした。いつも授業後に見せる他の生徒の模範となるしっかりとした挨拶だった。ただ何時もと異なるのは、ビショ濡れになった縞パン一枚姿な事だった―――。激萌え姿一丁上がり―――。道代は満面の笑顔で両手を胸の前で合わせて、
「はい、良く出来ました」
と言った後夏奈子にタオルを渡した。夏奈子は道代からタオルを渡されると体―――特に股間周りを良く拭いた。それからパンティにタオルをつけて可能な限り愛液を吸い込ませた。そうしている間も夏奈子は一言も話さず目も合わせなかった。

道代は『オルガスムスに達したら終わりにする』と言った。言葉通りに終わりにしたのできっと最後のアレがそうだったのだろうと思った。道代の言葉通り、天国に行ってしまうかの様な最高の快楽だったが、先程も思っていた通り、煙草を吸うといった罪を犯したがそれが為処女を破壊され、あげくの果てには快感を求めオルガスムスに達してしまった事が全て悔しく、自分自身は勿論道代も、そして道代に自分を差し出した恵子も許せないと思うと何も言葉が出なかった。

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