新・売られた少女
横尾茂明:作

■ 相姦の章6

ここで簡単に犯してしまえばこの浮き立つ思いは長くは続かないように感じた……それより父親を演じ近親相姦という爛れた鬼畜の関係を演じた方がどれほど長く妙味が続くか……。

しかし目の前の柔らかな膨らみと魅惑の亀裂を見て野獣に我慢しろというのは所詮無理が有った。

(ちょっと……舐めるだけなら……)
武雄はままよと思考を止め、尻タブを掴んで引き寄せ割れ目に口を付ける……。

舌はえぐるように少女の性襞を蹂躙する……吸い付くようなウブ肌に滑らかな粘膜……武雄の脳は完全にトリップ状態に陥っていく。



少女は突然の男の行為に腰が引けないほど驚いた……(こ……こんな淫らこと……)

しかし少女は耐えた……ここで腰を引いたら全てが終わってしまいそうな気がしたから……。

少女には数秒が気の遠くなるほどの時間に感じられた……ざらついた舌の感覚……敏感な突起を吸われる感覚……それらは汚辱に満ちた恥ずべき行為なのに……。

しかし……時間と共に尿意に近い微快感に変化し……今は沸き上がる快感に翻弄されている。

(あぁぁぁ……気持ちいい……)

同部屋の子に気付かれぬよう布団の角に性器を押しつけ、息を殺して淫靡な行為に耽る恥戯に比べたら……この快感は……それはもう目のくらむほどの超快感であった……。

少女はその快感が底知れず煮え上がっていくのに驚いた……今までのオナニーは少し気持ちいい程度で終わっていたが……この異種なむず痒い快美感は本能的にこれから自分の体に凄いことが起こる前兆と本能が教えていた……(あぁぁ……私……どうなってしまうの……)

これからこの体に何が訪れるのか知りたいと思う痺れるような好奇心で腰はガクガクと震えはじめた。

しかし少女は耐えた……このまま何かを迎えたら……親子の演技は吹っ飛び、姉さんの言ってた通りになってしまうと感じたから……、だから想いとは裏腹に咄嗟に逆の言葉が出てしまった。

「お父さんくすぐったいよー……」



武雄は少女の鼻にかかるような甘えた声で我に返った。

「あーそうか……あまりにも聡美のここが可愛かったからつい舐めてしまったよー……」

「お父さん……聡美……変な気持になっちゃった」

「へー……どんな気持になったの?」

「…………恥ずかしいことだから……言えないもん」

少女は親子の関係を再び保全出来たことに少し安堵感を感じ、甘える仕草をしてみた。



「そう……じゃぁ今度は聡美がお父さんを洗う番だ」

「うん……聡美洗うのは上手なんだよ」

聡美はこの場に崩れ墜ちてしまいそうな心を奮い立たせ……快活に応えた。

少女は海綿にボディーソープをたっぷり吸い込ませ武雄の胸に押しつけた……そして笑顔を作り男の胸と腹を丁寧に磨いた……。

明るい浴室でのこの行為は親密な親子の営みを映している、しかし互いの心の深淵には鬼畜を隠蔽した空々しい空気が流れていた。

今のこの流れは少女には耐え難い羞恥に映っているはず……親子の関係を保とうとする幼心が懸命に平均台の上で揺れている、武雄は清楚な少女の精神が徐々に崩れていく様がたまらなく愛おしく、また淫らな性に怯える仕草は男の腰全体を鋭く疼かせた。

少女は胸を揺らしながら恥ずかしげに海綿を使う。
「さっ胸はもういいから今度は下を洗ってくれるかな」

「………………」

少女は下を見ないようにしていたが武雄の言葉に従うしかなく……震えながら反り上がる陰茎を凝視した。

(あぁぁ……どうしよう……こんな気持の悪い物)

「ほら……ここは男のデリケートな所だから素手で洗わないとね」

少女の手にボディーソープを付け隆々と反ったペニスを掴ませる。

「キャ」
少女は小さく叫び、離そうとするが武雄の力には抗えなく……無理矢理手の平に陰茎を握らされる。

「さー上下に柔らかく擦っておくれ」

少女は泣きそうな顔で武雄を見上げる、しかし武雄の怖い顔を見て観念した……。

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