内側の世界
天乃大智:作

■ 第4章 再会1

 最終電車を降りた。
 美咲は、薄い色のブラウスとミニスカートを身に付けていた。
柔らかな肌触りが、見ているものにも分る様なブラウスである。
意外と大きな胸の膨らみであった。
赤いミニスカートから、美脚が伸びていた。
白いストッキングを穿いている。
歩く度に、丸い尻の肉が、左右に動く。背中のブラウスの弛みが、揺れる。
女性的な色合いである。
小さな駅には降りる乗客もなく、午後11時を過ぎると、駅は無人になる。
「ほんと、寂しいところね・・・」
美咲の親友―晶子が、辺りを窺(うかが)いながら言った。
晶子は、春物のセーターと白いパンツ・ルックであった。
晶子の引き締まった尻の肉が、パンツの布地を押し上げていた。
形の良い尻である。
晶子は、その魅力を知っているのだろう。
薄いパンツに、パンティの筋は、ない。
熟れた桃の様な尻である。
満員電車に乗ると、晶子は、いつも痴漢に遭う。
内腿から尻の谷間に手を差し込まれて、上下に動くのだ。
ずうずうしいヤツは、尻の割れ目に、膝頭を突っ込んでくる。
膝頭で尻を犯すのだ。
晶子は、我慢するしかなかった。
いつも、じっと耐える。
膝頭が伸びて股間の前まで来るとその膝頭を掴んで、軸足の先を、ハイヒールの踵で踏み付けてやる。
思いっきり―
二人は週末を楽しみ、美咲のアパートに泊まる予定であった。
「家賃が安いから・・・、もう少ししたら、引っ越すつもりよ」
美咲の口癖であった。
その時、美咲は、人影に気付いた。
こんな夜中に誰だろう・・・不気味な感じがした。
獣の饐(す)えた様な臭いがした。
二つの青い光が、灯る。
小さな光である。
美咲は、それに見惚れた。
その青い光は、鬼火の様に揺らめいた。
青い光は、目であった。
人影に煌く目である。
青い目は、どんどん近付いて来た。
美咲は青い目以外は、何も見えなくなった。
美咲の視界が、青一色になった。
全身に動悸が走った。
肉体の芯が疼いた。
子宮の奥が熱い・・・股間が熱くなって、愛液が流れ出すのが分かった。
「あふん。あーん」
美咲は、オルガスムスに達した。
口を開け、目が空ろになった。
人影は、大男であった。
全裸で男根を直立に勃起させていた。
それが、大きいのである。
普通のサイズではなかった。
その巨根は、男が握り拳を突き上げている様に見える。
それほどに、でかい。
その男根が、くねくね旋回した。
まるで巨大なバイブであった。
あのオチンチンを入れて・・・、早く、お願い―
美咲は、叫んでいた。
美咲は、瞬間催眠術に陥った様に見える。
目から涙を出して、哀願した。
人間本来の理性を失い、欲望を剥き出しにしている。
恥らう若き娘の顔ではない。
淫乱な瞳に欲望の輝きを秘め、赤い唇が艶かしく、うねる。
大男は、美咲のブラウスをビリビリ引き千切った。
ブラも弾いた。
美咲の形の良い乳房が、プルンっと、飛び出した。
大男は、美咲を逆さまに抱き上げると、パンティをむしり取った。
美咲の白いほっそりとした脚が空を向き、柔らかい太腿が大男の肩に乗った。
充血して広がった美咲の恥部が、男の唇に吸われた。
「うわあ、ああーん。いいーっ、いいーっ」
美咲は、白い内腿で大男の顔を挟んで、愛液を垂れ流した。
頭が朦朧(もうろう)としている。
美咲の秘孔から、熱い液体が、噴水の様に湧き出した。
熱い液体が、すべすべした、形の良い下腹部を伝って流れ落ちた。
男の口から赤い、長い舌が、美咲の咲き誇る白百合(しらゆり)に差し込まれた。
花弁(はなびら)を押し広げ、ドンドン奥に入り込む。
巨大な、赤い舌であった。
「うわあっ、あっ、あんーっ、あ〜〜〜〜ん」」
美咲は、腕を突っ張って反り返り、大きく目を見開いた。

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