内側の世界
天乃大智:作

■ 第8章 青蓮と紅蓮5

 僕は暗い洞窟の中で、腕を掴まれた。
女の白い手であった。
冷たい手であった。
死人の手、そんなイメージである。
体温が、ないのである。つまり、常温の掌(てのひら)であった。そして、暗い部屋に連れ込まれた。
それはブルネット・ヘアの魔羅(まーらー)女であった。魔羅とは、悪魔とヴァンパイアとの混血であった。
上目遣いに、淫乱な瞳を僕に向けた。ドキリ、とする視線であった。欲望に燃えた瞳であった。赤い唇から、血の様に赤い舌を出して、唇を嘗め回していた。
その女は、体にTバックしか身に着けていなかった。Tバックからブルネットの陰毛が、食み出している。
ゴム鞠(まり)の様に丸味を帯びた乳房には、ピアスが幾つも付いていた。乳首にもはめられていた。乳首のピアスから伸びた、綺麗な鎖が、臍(へそ)のピアスへと繋(つな)がっている。それが、妙に卑猥(ひわい)であった。
完璧な曲線を描く女体であった。魅惑の太腿(ふともも)の持ち主であった。
そのバストを僕に押し付けて来た。服の上からも、それと分るほどに、ひんやりとしていた。死人の胸の様であった。冷たい、柔らかな感触が、布地を伝って僕に触れる。
その女は、ジャネットと名乗った。ジャネットの乳房の柔らかい感触と冷たさが、僕の性欲を掻き立てた。
「あなた、情報が欲しいんじゃないの? 」
ジャネットは、魅惑的な瞳を僕に向けた。僕の耳元で吐息を吹き掛ける様に発した言葉は、ハスキーな声であった。声も色っぽかった。
ジャネットの手が、僕の股間に伸びた。ジャネットが、僕の前で跪(ひざまず)く。
僕の勃起したものは、大き過ぎて、ズボンから出すのに苦労していた。引っ張りだしたものを見て、ジャネットはニンマリした。
太い男の腕が、拳を握りしめて突き上げるような男根である。節くれ立ち、関節が有る。亀頭がくねくね旋回し、男根が回転する。巨大なバイブ、そう見えるであろう。
僕を見上げながら、その先端を口に銜(くわ)えた。ひんやりとした唇に、包まれた。ジャネットの口から食み出し、頬(ほほ)を叩き、また、口に銜えられた。
見上げるジャネットの瞳が、艶(なまめ)かしい。
肉棒に繊細な指を絡めて、上下に動かす。熱くなった陰茎に、冷たい女の掌(てのひら)が、上下に動く。
堪らない感触であった。
大き過ぎて口に納まらない亀頭の割れ目に、ジャネットは舌を這わした。僕のペニスは、びくびくと脈打った。
僕は情報収集の為、ジャネットの要求を呑む事にした。ジャネットは、欲求不満であった。近頃、サタネルが相手をしてくれないと言う。
ジャネットはベッドの上で、僕に股間を向けて横になった。Mの字型に白い脚を広げた―「太腿の誘惑」である。
仰向けに横になっても、ジャネットのバストは、形が崩れない。プリンとした見事な乳房であった―「乳房の誘惑」である。
その球体の柔肉に、舌を這わす。
ピアスが光る。
僕がTバックを外そうとすると、腰を浮かせて協力してくれた。
僕の手には、ジャネットから渡された極太の浣腸器があった。中には、どす黒い液体が入っている。
血であった。
僕は言われた通りに、ジャネットの秘孔に極太の浣腸器を押し当てると、シリンダーを一気に押し込んだ。
ジャネットは、甘い声を上げて身を捩(よじ)った。両足でベッドを蹴った。頭と足の裏で体を支え、女体でブリッジを架ける。全身が痙攣(けいれん)していた。ジャネットの見事な白い肌が紅潮し、右側にブリッジが倒れた。
話には聞いていた。
ヴァンパイアが、性器から血を吸収すると、狂うと―
極太の浣腸器を引き抜くと、女尊の立体曼荼羅(まんだら)が、花咲いた。じゅくじゅくとした肉襞が大蛤の様に、蠢(うごめ)いているのである。
僕は、ジャネットの白い両脚の膝の裏側に腕を回すと、ジャネットの体を二つ折りにする様に、抱え込んだ。
魔羅娘の股間が、露出した。
ジャネットのブルネットの陰毛から、曼荼羅(まんだら)から、窄(すぼ)まった茶色い肛門まで、ずくずくに濡れている。
ジャネットは、失神していた。
目を朧(おぼろ)に開き、半分開いた口からは、涎(よだれ)が垂れていた。う、う、と微かな声を上げている。臍(へそ)の傍(そば)に連なって付いているピアスを撫でた。
「下腹部の誘惑」である。
僕はジャネットの乳房を下から撫で上げ、乳首にはまったピアスを掴んで引っ張った。ピアスに引っ張られた、赤い乳首が伸びる。白い乳房が、三角形に形を変えた。
ジャネットが、身を捩(よじ)る。
愛液と血液に塗(まみ)れた女陰に、男根を突き刺す―「太腿の交わり」である。宝貝(パオペイ・女体貫通快楽拷問器)が冷気に包まれた。
ねっとりとした、粘膜質の抱擁であった。
あふ、とジャネットは、身を反らせて、声を上げた。
まだ、意識はない。
僕は、行き成り激しく腰を揺すった。僕の男根が、膣内にこつこつ、と当たる。
ぐちょぐちょ、べちゃべちゃ、湿った音が、始まった。
ジャネットの陰毛の生えた、白い下腹部が、中に入った僕の男根の形に押し上げられて、モコモコ蠢いた。
僕は、ジャネットの形の良い、白い下腹部に掌を当てると、親指で秘粒を刺激しながら、強く押さえ付けた。
僕の掌に、中に入った男根が、こつん、こつんと当たる。
ひえーっ、魔羅娘が絶叫した。
僕の男根とジャネットの子宮が、刺激される。
「犯して・・・、あたしの乳房、を」
 ジャネットは、蘇生していた。僕は、ジャネットの乳房を鷲掴みにした。
「もっと、強く、握り潰して、あん―」
 僕の五指の爪は、白い乳房に食い込んだ。赤い筋が、垂れる。
「乳首を―」
 僕は、乳首に牙を立てた。甘噛みをしたのであった。
「もっと、もっとよ、もっと強く・・・あ〜ん」
牙が、乳首を貫通する。
舌でピアスを転がした。
僕は、鞠の様なジャネットの乳房に、何度も噛み付いた。その度に、ジャネットは、身悶(みもだ)えた。
僕は、浣腸器の先端を乳房の中に刺し込んで、血を注入した。乳房が大きく膨らんで、傷口から血が噴き出す。乳首から、赤い乳が跳んだ。
その途端であった。
乳房の傷が治ったのである。血は、ヴァンパイアにとっては、癒(いや)しの聖水なのである。
ジャネットは、乳房を犯されて、恍惚となった。
 続いて、「臀部(でんぶ)の誘惑」―僕は、ふくよかな、白い尻を抱えて、活発に腰を振る。
腕で上体を支えきれなくなったジャネットが、肩を突く。球形のバストが、押し潰された。
淫らな横顔が、見えた。
僕は、奥の奥まで、ぐいぐいと差し込んだ。奥の奥まで到達すると、そこで僕は、亀頭を回転させる。
「おおおおおおおおおっ」、ジャネットが、獣のように吼(ほ)える。
亀頭を回転させながら、入り口から突き当たりまで、動かした。僕の男根は、盛り上がった筋肉の瘤(こぶ)のように様々に形を変え、ジャネットの敏感な部位に適合していく。
理想的な男根が出来上がるのである。まもなく、ジャネットの粘液質な膣壁に完璧に合体した。
今となっては、ゆっくりと動かした方が、効果は高い。
ゆっくりと動かす。
「死ぬ、死ぬ、死ぬ」ジャネットの絶叫である。
膝(ひざ)を突くことすら出来なくなったジャネットは、腰が崩れ腹這いになった。僕は、ジャネットの両手を掴み、手綱のように引き締めながら、中で、「の」の字を描く。
「ひゃ〜、あは〜、あ〜ん、うは〜ん・・・」
背中を反らしたジャネットが、意味不明な叫び声を上げた。白い球体のバストから、汗が跳ぶ。
 ここで、亀頭をくねらせながら、男根全体を回転させた。それに、過激なピストン運動を加える。
ジャネットは、全身を痙攣(けいれん)させながら弛緩(しかん)した。
僕は、ジャネットの尻の割れ目に腰を強く押し付けた。両腕で太腿を押さえ付けた。そのまま、静止して射精した。子宮まで入り込んだ亀頭は、直接中に大量の精液を吐き出した。
そのまま、ぐちょぐちょ、責め続けた。
僕の男根は、射精しても萎(な)えないのである。
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜あはん、あ〜ん、あ〜ん、ああああああああああああああああっ」
ジャネットは、ベッドに爪を立てた。上を向いて、絶叫を上げている。
「だめ〜、あ〜ん、イっく、イっく、死ぬ、死んじゃう〜」
 僕は、二回目の射精を、精液に塗れた子宮に直接放った。

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