愛の妙薬
俊輔:作

■ 序章
第1節 妻、あきちゃん2

そんなある日、今から半年ほど前のことですが
私は、会社の友達から、『試してごらん』と言われてバイアグラを1錠いただきました。
その日の深夜から朝にかけて、私とあきちゃんとの間におこった事は、現実とは思えない、夢のような出来事でした。

3時間半の間、あきちゃんは陶酔の世界を漂い、あられもない声を発し続けました。
『けんちゃん、これって、いったい何なのーー!
すごすぎるーー!  すご・ご・ご・ご〜い!!いぃ〜、い・い・・〜!!
あぅー、あ・あ・あ・あ〜!!!』
あたり憚らぬ大きな声です。

可愛い、清楚なお顔をくしゃくしゃにして、仰向けになって、私の首に両脚を巻きつけては、
『あうーっ、ふかーい、気持ちいいー!突き刺さってるー!』
うつ伏せになって、お尻を高々と上げては、
『すごーい、奥まで入ってるー!あわわわー!かたーい!』
まるで、アダルトビデオの女優さんになったかのように、あられもなく、肢体をさらけだして、何度も上昇し、絶頂に達しては、またすぐに、自分で誇張を握りしめて入れ直します。

まるで、これまでの4年間を取り戻したい、そんな一心で、硬直を咥え、下の花道でむさぼりつくします。

その日、私、8回もできたんです。
1回目と2回目は、抜かずにやっちゃったんです。
その日は幸い、安全日だったので、連続2回の中出しをしちゃいました。
放出して10分も経つと、直立するんです。
あきちゃんはその日、30回いっっちゃったんです。

ベッドのシーツは、あきちゃんの愛液と私の精液でビチャビチャです。

私は正直に言いました。
『会社の鈴木さんからバイアグラを頂いたので試してみたんだ』

あきちゃんは翌日、早速、得意のインターネットを駆使して、バイアグラを注文しました。
『けんちゃん、50錠で、たったの5万円なのよー、
帝国ホテルのディナーに比べたら、どれだけ価値があるかわかんないよねー!』
 
お薬はおよそ10日後にとどきました。
クロネコさんが玄関を去ると、
あきちゃんは『けんちゃん、やったー、バイアグラ届いたよー!』
大きな声で、おお喜びです。
ご近所に聞こえるのではないかと心配でした。

それから今日まで、半年、あきちゃんと私の夜は、バラ色なんです。
毎週、金曜日のベッドが楽しみです。

金曜の夕方はいつも決まって、私とあきちゃんは長男夫婦と一緒に、4人で美味しい夕食とお酒をいただきます。
期待に胸を膨らませるあきちゃんの笑顔を見て、長男夫婦は幸せそうです。

翌日(土曜日)は、私もあきちゃんも、お仕事が休みです。
金曜日は、夜9時に就寝です。

今は、深夜1時半です。

4時間半眠ったことになります。
胃の中はほぼ空っぽになっています。

あきちゃん、『けんちゃん?』って、声をかけてきます。
私は枕元にあるバイアグラを、水差しの水で飲みます。
あきちゃんは嬉しそうにして、私の胸に顔を埋めてきます。
『けんちゃん、大好きーー』 そう言って、あきちゃんは、私の唇を楽しみます。
私は、あきちゃんを浴衣の上から、たっぷりと愛撫します。

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