愛の妙薬
俊輔:作

■ 第1章 二人の美女
第1節 我が社の女医、早苗さん3

第2話 謎が解けました

日曜日の朝になりました。
快晴です。青空いっぱいです。
素敵なことがおこる一日を予感させます。

私、朝シャンをして。丹念に下半身をボディーソープで洗います。
身綺麗にします。
何かがおこる予感がするんです。

あきちゃんに『10時からの秘密戦略会議に行って来るね』
あきちゃん、上機嫌で私を見送ります。

あきちゃん、最近、ず〜っと幸せそうなんです。
何しろ、毎週金曜日の深夜から土曜日の朝にかけて何回も愛しちゃう、そんな生活が半年も続いているんです。
あきちゃん、女性ホルモンの分泌が盛んになって、ますます、お肌がすべすべになっちゃったんです。

8時半にお家を出て、電車を乗り継いで、茅場町の本社に9時45分に着きます。

守衛さんは、なんなく休日用の通用門を通してくれます。
守衛さんに会釈をして、中に入ります。
私は以前、常務取締役だったので、日曜日でも、問題ないんです。
守衛さん『山中顧問、ご苦労様です』

私、エレベータールームに行きます。誰もいません。
エレベーターに乗って、17階のボタンを押します。
医務室のある17階に着きます。
17階のエレベーターボールは、男性でも入れますが、この階にある4つのドアの内側に入れるのは女性だけです。

私、医務室のドアのチャイムを鳴らします。
重厚なドアが音もなく開きます。
『こも〜ん、来てくださったのね〜、嬉しいわ〜!』
満面、笑みでいっぱいの早苗さんのお迎えです。

私『おはようございます、今日はいいお天気ですね』
早苗さん『ほんとに、いいお天気でよかったわー!』
私、キョトンとします。
<医務室で相談にのるのに、あまり、お天気って関係ないよねー?>
でも、この意味ってあとでわかるんです。

早苗さんは、白衣姿です。
でも、会社の勤務中にまとっている白衣とはちょっくら違います。
胸の谷間が大きく開いているんです。
おまけにノースリーブで、横乳も見えそうな感じなんです。
白衣の上のとんがりが扇情的です。
どうやら、ブラを着けていない感じです。
白衣の裾は、とんでもなく短くて、太腿(ふともも)の大半が露わです。
メガネをかけたインテリ美女が、私を挑発しています。

早苗さん、ドアのカギをロックします。
これで、他の誰も入ってこれません。
医務室長の事前の許可がないと、女性であっても、入室できないんです。
これで、この医務室は完全に密室空間になりました。

医務室長のお部屋はとても大きいんです。
室長用の巨大なデスク、診察に来る女性社員をリラックスさせる為の、大きなソファーとテーブル。
ゆったりと流れるフォーレの組曲「ドリー」

テーブルの上で、コーヒーメーカーがコトコトと音をたてています。

早苗さん『顧問、コーヒー、いかがですか?』
私、今朝、ふと、思う事があって、食事はすごく軽いものにしたんです。
ヨーグルトと果物だけにしたんです。
<お薬を飲まないで来てくださいね>という、京橋での早苗さんのメッセージ、なんだか、<私がお薬を処方します>っていう具合に段々に理解できたんです。

私『はーい、コーヒーいただきま〜す』
早苗さん『顧問のお隣に座ってもいいかしら?』
私『もちろんです、大歓迎です、早苗さん!』

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