愛の妙薬
俊輔:作

■ 第2章 山田総合内科のあやめさん
第1節 お薬の追加処方8

第5話 性交渉を通じて得られる異性の魅力

あやめさん『山中さん、ご承知の通り、離婚するカップルの大半の離婚理由は、性格の不一致、です。しかし、この真の意味は、キンゼー報告にありますように、セックスの不一致なんですね。

そういう意味で、今の若者たちが、結婚する前に、性交渉をする、しかも、複数の異性と性交渉をした上で、伴侶を選ぶ、これって、決して不道徳ではありません。

結婚した相手を性生活を通じて、生涯愛していけるかどうかを決める為のプロセスですから、非常に、尊厳なプロセスであり、貴重なプロセスです』

私『きわめて納得です。あやめさんの説明はすごくわかりやすいです。
そこで、性交渉を通じて得られる異性の魅力って、なんでしょうか? あやめさん』

あやめさん『性交渉を通じて得られる男性の魅力も女性の魅力も、2つにわかれると思います。
一つは、肉体に関するもので、もう一つは性行為の際の、パートナーの優しさ、みたいなものだと思います。
ただ、お顔の美しさ、のようなものは該当しません。

あくまでも、性行為を通じて初めてわかる異性の魅力です。
男性、女性のそれぞれが、セックスをした時に幸せを感じ、その結果として、そのパートナーを配偶者にしたい、永遠に、その異性とセックスを繰り返したい、そのように思う魅力です。』
私『それって、きわめて納得です、例えばお顔の美しさとか、美しいバストって、性交渉しなくてもわかりますからね!』

あやめさん『山中さん、男性の魅力、女性の魅力を抽出してみましょう。
男性の魅力からにしましょうか、それとも女性からにしましょうか?』
私『そりゃ、あやめさんは、男性器に関してはプロですから、最初に男性にしましょう』

あやめさん『それでは、最初に山中さんが幾つか言って下さい。
その後、私が幾つかいいます。次は、山中さんの番です。
次は私の番です。これを繰り返します。
では山中さん、どうぞ。』

私『まずは、長い男性器、太い男性器、硬い男性器、次は、あやめさん、どうぞ』

あやめさん『天を向いて直立した男性器、竿の途中から上向きに折れ曲がった男性器、これって、Gスポットへの刺激がすごいんです。
包皮がない男性器、これって、持続時間が長いし、とても清潔です。はい、山中さん』

私『肌の色つやのよい男性器、静脈が浮き出た男性器』
あやめさん『カリ首の大きな男性器、これって、引き出す時に引っ掛かりが大きくって気持ちがいいのよ。
カリ首の裏に1mmくらいの大きさのイボイボが沢山沢山ある男性器、引き出す時に最高なのよ』

私『持続力のある男性器、女性の胎内で幹の静脈がドクドクと脈打つ男性器』
あやめさん『射精したあと、硬いまま入っている男性器、とっても幸せを感じるわ、射精した後、入れたままで、3秒に一回位、ピクピクって動く男性器』

私『、入れたまま二回目の行為を再開できる男性器』
あやめさん『朝まで抜けないで私の中に入っている男性器、でも、こんなのってないかな?』

あら、ら、いつの間にか、女性の中に入っている男性器っていわないで、私の中に入っている男性器、って、あやめさん、いってしまいました。

あやめさん『それでは、山中さん、次に、セックスの時の男性の優しさ、思いやりのような性的魅力について、ピックアップしましょうか? 例えば、男性が、女性器に丹念にキスしてくれる、というような』
私『でも、そういう優しさのようなものって、進化するんですか?
ちょっと、違う気がするんですがーー。』

あやめさん『そんなことありませんよ、セックスの時の男性って、どんどん優しくなっています。
逆に、セックスの時に優しくない男性は、パートナーとして選ばれなくなりつつあるんです。

セックスの時のパートナーから感じる深い愛情表現、これも、その原理に準拠するんです。
更にいうと、婚前に複数の異性と性交するようになった現在、セックスの時に優しくない男性は婚姻の機会を逃すことが多くなっています
多数決原理に基づいた自然淘汰を考えた時、セックスの時の優しさは、進化論の対象になります。』

私『でも、その、セックスの時の優しさって、遺伝するんでしょうか?』
あやめさん『セックスの時に、奥様に愛の言葉をかけられる男性と、セックスの時に、夫に愛の言葉をかけられる女性から生まれた息子さんは、その彼女とのセックスの時に、愛の言葉をかけるキャラクターになる事が多いんです。

優しくする事を恥ずかしい事だと思わないですし、挿入前に、女性器に丹念にキスをすることも、愛情の表現と思っているんですね。

でも、石頭で、堅物のお父さんと、セックスを不純なものだと思っているお母さんから生まれた息子さんは、その彼女に優しい言葉もかけられないし、インサート前に女性器に接吻することもできないことが多いんです。
これって、明らかに遺伝する要素なんです。
性格の遺伝と似ていますね。』

私『納得です、それでは、男性の優しさについて、キーワードをピックアップしてみましょう。
最初は、女性の立場から、あやめさん、口火を切って下さい』

あやめさん『<愛しているよ>というささやきです。
<美しい>とか<きれいだ>とか、女性が喜ぶ言葉を言ってくれる男性、そして、お洋服の上からの愛撫が上手な男性、これっていいわ!
だって、とても上手ですと、いつの間にか、脱ぎたくなってしまうわ』

私『背後から抱きしめて、うなじにキスしながら、ブラウスの上から乳房をもみしだいてくれる男性、ブラウスの上から上手に手を差し込んで、ブラジャーの上から乳房をたっぷり愛してくれる男性、前から抱き合ってキスしている時に、背中のブラのホックをいつの間にか上手に外してくれる男性』

あやめさん『左手で乳房を背後から愛撫しながら、右手でショーツの上からあそこを上下にさすってくれる男性、そしていつの間にか、手をショーツの上の淵から中に挿し入れてあそこを柔らかくさすってくれる男性、私が濡れてきたことがわかると、割れ目の中に指を入れてくれる男性』
それと、全身にキスしてくれる男性』

私『唇へのキスの上手な男性、耳核や耳たぶにもキスしてくれる男性、うなじを掃くように舐め上げてくれる男性』
あやめさん『喉に吸いつくようにキスしてくれる男性、背中に腕を回しながら鎖骨にキスをしてくれる男性、脇の下を、唾液でヌラヌラさせながら、たっぷりと舐めてくれる男性』

私『乳房を手でもむようにして愛撫するのが上手な男性、乳首を二本の指でコチョコチョ、クルクルと愛撫してくれる男性、乳首を舌先で転がしながら、乳暈を口いっぱいで吸ってくれる男性』

あやめさん『唾液で濡れた乳首の周囲を舌先で回転するように舐めてくれる男性、乳首の周囲を指でコチョコチョしながら先端を舐めてくれる男性、乳首を少しかじってくれる男性』

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