愛の妙薬
俊輔:作

■ 第2章 山田総合内科のあやめさん
第1節 お薬の追加処方16

第9話 先天的素質 その1、プロローグ

あやめさん『そうです。先天的なものです。最も重要なファクターです。
昨年の春、ノルウェーの性医学会でポーキンス教授が興味深い講演を行いました。

主に四つの内容です。
一つ目は、精液の製造能力の高い男性は、性的な観点から若さを保てるということ、
二つ目は、精液の製造能力は、男性ホルモンの製造能力と直接的な関係があるということ、
三つ目は、男性ホルモンの製造能力は、食生活によっても増強されますが、先天的なファクターが大きく支配しているということ、
四つ目は、男性ホルモンの製造能力の大きな人は、高年齢になってからも精液の製造能力が大きいのみならず、小学生の低学年の頃からその能力が高い、その結果、初めてのセックスを中学生までに経験する割合が高い、という報告でした。

この講演の内容から、山中さんの小学生の頃の事が推測できます。
山中さんは、奥様と7回戦の経験がおありでしょう。
それに、さっき、診察室でのあそこを見たとき、、山中さんって、性的にかなり早熟だったんだろうなー、って思いましたが、例えば、オナニーを初めてしたのは何年生の時でしたか?』

私『確か小学校四年生の時だったと思います。
両親が外出していた時に、お家にあった週刊紙を見ていたんです。
その中に女性のヌード写真があったんです。
それを見ていたら、パンツの中が膨れてきたんです』
あやめさん『それで、パンツの中に手を入れたのかしら?』

私『はい、入れて、じかに握りました。
でも、あまり窮屈だったので、パンツを脱いで、握りました。』
あやめさん『握って、上下に動かしたのかしら?』

私『はい、上下に動かしました、とんでもなく。おっきくなってきました。
でも、三回くらい動かしただけで、白いどろどろの液体がドピッドピッって、大量に出てきて、畳の上に溢れたんです。
驚くような快感でした。これって、一体全体、何なんだろうと思いました。
でも、その後、丁寧に畳を拭いてきれいにしました』
あやめさん『ということは、ご両親にはバレなかったのね?』

私『はい、そうです。その時はバレなかったんです。』
あやめさん『その時はバレなかったっていう事は?』

私『別のオナニーの時、失敗したんです、勃起したものを、障子に押し付けたんです。
僕と障子とどっちが強いかな?って思ったんです』
あやめさん『面白いわね〜!そしたらどうなったのかしら?』

私『障子に丸い穴があいたんです。とっても焦りました。
あわててビー玉屋さんに行って、普通の大きさとかなり大きいサイズのビー玉を五個ずつ買って家に帰って来ました。
そして、障子にあいた穴の大きさと比べたんです。
かなり大きいサイズのビー玉で穴があいたことにすればいいや、と思いました』
あやめさん『でも、どういう経緯でビー玉で障子に穴があくのかしら?』

私『その頃、畳の上に置かれたビー玉に、手に持ったビー玉をぶつけてはじく遊びがはやってたんです』
あやめさん『なるほどね!うまい言い訳、考えたのね。
それで、バレなかったんだ!』

私『それが、まずいことに、障子にあいた穴の縁が変色してたんです。
当時、私、カウパー氏液っていう言葉は知らなかったんですけど、私のカウパー氏液が穴の縁を濡らしたんですね、昭二に穴があいたのも、カウパー氏液のせいだったんですね。

私、まずいなー、と思いました。
でも、私、自分から母親に、ビー玉遊びをしていたら、ビー玉が大きく弾けて、障子に穴があきました。すみません、って言いました』
あやめさん『それで、お母さんは?』

私『やっぱ、穴の縁の変色が気になったみたいです。
穴をしげしげと見つめて怪訝な顔をしていました。
私、穴があったら入りたい気持ちでした。
でもその場はなんとか逃げられました。やれやれ、でした』

あやめさん『山中さんって、小学校四年生の時から、すごく硬いものの持ち主だったのね。うなずけるわ!
他に、失敗はなかったのかしら?』

私『もう1つあります。当時、早熟なクラスメートの間で、<おい、俺は濡れタオル一本を掛けられたぞ〜>、とか、<おい、俺は濡れタオル一本にハンディタオル一本も掛けられたぞ〜>って、自慢することがはやってたんです』
あやめさん『それで、山中さんも試してみたんだ!』

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