愛の妙薬
俊輔:作

■ 第2章 山田総合内科のあやめさん
第1節 お薬の追加処方20

第11話 先天的素質 その3、北川先生のお家へ

9時50分に赤い自転車に乗って家を出ました。
10分で先生のアパートに着きます。
着いて少し驚きました。
アパートというよりも、マンションに近いんです。
新しくてきれいなんです。

胸を高鳴らせながら、ドアのチャイムを鳴らします。
音もなくドアが開いて、
先生【おはよう、山中君、最後の登り坂、自転車でたいへんだったでしょう】
僕【どうって事、なかったです。僕、テニスやってるでしょ、それに、早く、先生にお会いしたい一心でしたから】

先生【まあ、山中君ったら、お口、お上手なのね、どうぞ、お入りください、山中君】
僕【おじゃまします、先生、おはようございます、これ、先生へのプレゼントです】

先生【あら、とってもきれいなバラの花ねー】
僕【僕の家の庭で咲いたバラです。出がけに採ってきました。採りたてです】

先生は早速、赤いバラと白いバラを一本ずつ、細長い花瓶に生けて、メトロノームの両となりに飾りました。
残りの三本はソファーテーブルの上に飾りました。

先生【山中君、紅茶好きかしら】
僕【はい、とても好きです。】
先生は.すぐに、濃いめのダージリンティーを入れて、ガリガリアイスキャンデーと一緒に
先生【はい、山中君、どうぞ、でも、ちょっと辛いかな?】

ソファーテーブルに置かれたカッフから、湯気と共に、芳ばしい匂いが漂いました。

先生と僕、対面ソファーに向かい合って座っています。
改めて、先生【山中君、おはよう、よく来てくれたわね】
僕【先生、おはようございます、先生に誘っていただいて、この三日間、わくわくでした。
一生懸命、ピアノの練習をしました。紅茶とガリガリキャンデーいただきま〜す】

紅茶を一口飲んで、ブランデーが少し入っているのに気がつきました。
僕【先生、とても美味しい紅茶です】
先生、ニコニコして【よかったー、山中君が喜んでくれて】と言ってくれました。

ピアノの前に座っている先生、真っ黒なアップライトピアノ、その上の、赤と白のバラの花と、メトロノームを背景にして、とても美しい配色です。

先生は.キャミソールワンピースの上に、紺のカーディガンを着ていました。
先生のカーディガン、五つあるボタンのうち、一番上と二番目のボタンがははずされていました。
先生の真っ白な胸の谷間が1/4ぐらい見えています。

先生、北川景子さんに生き写しです。
ちょっとふっくらとしたお顔、美しい瞳、スラッと通った鼻筋、ちょっと厚めの唇、細くて長い脚、グラビアで見ている北川景子さんと同じです。

先生の身長は、はおそらく163cm位だと思います。
女性としては、背が高い方です。
僕は172cmなので、僕の方が9cmほど高い事になります。

先生は.左右の脚を平行に斜めに揃えています。
短いキャミワンの裾から出ている先生のスラッとした脚、とても美しいです。
僕、先生の胸の谷間と、ズラリとした脚を見て、恥ずかしいですけど、勃起してしまいました。

先生は、僕の二学期の学力テスト結果を、自分の事のように喜んでくれました。
学校の廊下に貼り出された学力テストランキングで、僕が、二位の生徒に1000点満点で、90点以上の差をつけて、ダントツのトップだったのを、人知れず、誇りに思っていたそうです。
僕が、小学五年生の時の、音楽の授業時間の事を思いだしながら、学力テストの貼り紙を見たそうです。

先生【じゃあ、山中君、そろそろ、山中健介ピアノリサイタルの開演にしましょうか?】
僕【はい、先生、今日は、<水の戯れ>と<子供の領分>を弾こうと思います。
いかかでしょうか?】

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