愛の妙薬
俊輔:作

■ 第2章 山田総合内科のあやめさん
第1節 お薬の追加処方47

かおりちゃん『山中君、一緒に入りましょ!
私、山中君を丁寧に洗ってあげるわ』
僕『ありがとう、僕も、かおりちゃんを洗ってあげるね!』
なんだか、かおりちゃんが主導権をとっているようです。

かおりちゃん『じゃ、お湯を入れてくるからちょっと待っててね!』
かおりちゃん、裸のままで、1階の浴室に下りていきます。
僕も、裸のままで一緒します。

かおりちゃん『大きなお風呂だから、満杯になるまで10分位かかるかな!』
僕『待ってる間、僕、ラベルとドビッシーを弾きましょうか?』
かおりちゃん『いいわねー、嬉しいなー!
1階のグランドピアノを聴くのは半年ぶりよ!
かおり、譜めくりするねー!』

僕、下着を身に着けようと思って二階にあがりかけます。
かおりちゃん『そのままでいいわ、私もそのままにするから!』
僕『裸のままってこと?』
かおりちゃん『そうなの、裸でピアノを弾く山中君って、素敵なんじゃないかなー?って思うの!』
僕『裸で譜めくりするかおりちゃんもきっと素敵だね!』

僕、ピアノ椅子に座ります。
妖精のようなかおりちゃん、僕の脇に立って譜めくりの準備をします。
僕、ラヴェルの『水の戯れ』を始めます。

すごいグランドピアノです。
音がとても柔らかいんです。
3小節弾いた時、かおりちゃん、にこって微笑んで僕の肩に右手をそっと置きます。

僕、『水の戯れ』は全曲、暗譜しているので、楽譜から目を離してもいいんです。
かおりちゃんを見て、にこって微笑みます。
かおりちゃん、とても嬉しそうです。

僕のすぐそばの乳房は譜めくりの度に、ゆらゆらと揺れます。
ほんとに美しい乳房です。
真っ黒なグランドピアノと
かおりちゃんの真っ白な裸体のコントラストが絵画のようです。

5分15秒ほどの演奏が終わりました。
かおりちゃん、大きな拍手です。
『すごーい、とっても素敵―!』と言って僕の首に抱きついてきます。
唇にチョンとキスをします。
僕『かおりちゃん、ありがとう!うれしいなー!』

かおりちゃん『山中君がピアノを演奏している姿、芸術的だったわー!こんな映像って見たことがないわ!』
僕『かおりちゃんが譜めくりしている姿も最高だったよ!』

かおりちゃん『ね、山中君、私、さっき見た映像をとっておきたいなー!
だって、あんなに素敵な映像なんて、一生お目にかかれないかもしれないわ!』
僕『かおりちゃん、【とっておく】って?』
かおりちゃん『撮影の<撮>よ!ちょっと待ってね!』
そういって、かおりちゃん、リビングの大きな本棚の引き出しから、デジカメを持ってきます。

僕『えーっ、これに僕のピアノ演奏を撮るのー?
そんなー、だって僕、裸だよー!』
かおりちゃん『山中君の裸がね、ピアノを弾いている裸がいいのよー!』

僕『かおりちゃん、このカメラってかおりちゃんだけのカメラなの?』
かおりちゃん『家族のカメラよ、でも平気だわ、撮ったら、かおりだけのパソコンにコピーするから……、そんで、カメラの画像は消去するわ!
かおりのPCは家族の誰も開けられないのよ!』

僕『そっかー、セキュリティー上は問題なさそうだね。でもなー???』
かおりちゃん『お願い!山中君、かおりの誕生日プレゼントだと思って、ねっ、ね!』
僕『しょうがないな、大好きなかおりちゃんのお願いだしなー、OKするかなー?
でも、僕ひとりだけじゃ、やっぱ、恥ずかしいな!』

かおりちゃん『ね、山中君、かおりも一緒だったらいいかしら?』
僕『うん、それだったらいいよ、僕がピアノを弾いて、かおりちゃんが譜めくりをしている映像だね!』

かおりちゃん『わー、うれしいなー!じゃ、2枚目はその逆の映像ね、』
僕『かおりちゃんがピアノを弾いて、僕が譜めくりをしている映像だね!』

かおりちゃん『うん、そうよ、そしたら、かおり、三脚をセットするわね、二人を同時に撮るから、自動シャッターにしなくちゃね!』
かおりちゃん、テキパキと三脚にカメラをセットします。
頭のいいかおりちゃん、行動が敏捷です。

かおりちゃん『じゃ、山中君、椅子に座ってみて、私、ファインダーを覗いてみるから!
山中君、自然体で鍵盤に触ってね!』
僕、<自然体???>って思います。
<もしかしたらーーー>って思います。

かおりちゃん『うん、それでいいわ!
じゃ、30秒タイマーにするわね、
その間にかおる、譜めくりに行くわ!』

かおりちゃん、シャッターを押して、スキップして、ピアノの脇に立ちます。
譜めくりの態勢にゆっくりと間に合います。
シャッターがおりました。

かおりちゃん『じゃ、今度は選手交代ね、山中君、ファインダーから覗いてみて!』
僕、ファインダーから覘きます。
素晴らしい視野です。とても美しい映像です。
僕、シャッターを押して、ピアノの脇に立ちます。
ゆっくりと間に合います。シャッターが下りました。

かおりちゃん『うまく映ってるかなー?
2枚ともチェックしてみよ!山中君!』
かおりちゃん、再生します。
二人『うわー、きれいだー、とってもよく映ってる!』

かおりちゃん『あら、よく見ると、山中君のおっきなものも、ちゃんと映ってるわー!
すごいわー、天井に向かってそびえているわー!』
そうなんです、僕、自然体でポーズをとったので、ぼくのもの、天井を向いていたんです。
でも、かおりちゃんのおっぱいもきれいに映っています。
僕『かおりちゃんのおっぱいもきれいに映ってるよ、おあいこだから、ま、いいかー!』
かおりちゃん『あとで、PCで見てみようね!』

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