愛の妙薬
俊輔:作

■ 第2章 山田総合内科のあやめさん
第2節 サグラダファミリア20

私『もしかして、全裸になって?』
あやめさん『そうよ、私と同じように全裸になって!
きっと彼女――、』
私『きっと彼女?』
あやめさん『ご自分のあそこも見せるかもしれないわね!』

私『あやめさんはもうご覧になったんですか?』
あやめさん『見たわよ、お互いの体の事を看護師って知っていた方がいいの!』
私『それで、水無子さんのあそこってどうでした?』
あやめさん『すごく卑猥なの、ビラビラがこげ茶色で、とっても肥大しているの!
大陰唇も小陰唇も、とんでもなく肉厚なの、巨大っていうか、とにかく大きいの!
おさねも長いのよ、剥き出すと、淡いピンク色の小豆が顔を出すわ!
お汁もとっても多いの! どんどん溢れ出るわ!
なんだか、セックスの為に生まれてきたような女性よ!』

私『生野陽子さんのお顔からは想像できませんね?』
あやめさん『人はみかけに、よね?』
私『あやめさんもそうですよね?
お顔からは想像できないです、藤棚の4人に見せつけるんだからー!』
あやめさん『山中さんだってそうよ、インテリ紳士風なのに、愛撫の仕方が素敵だし、大きな持ち物で何度も私を貫くんだから!』

私『じゃ、半年後にまた、六本木に伺います』
あやめさん『うん、その頃までには、水無子ちゃん、男性器になれていると思うわ!
ところで、診察日なんだけどーー!』
私『処方の後、3人で遊べる日にしてもらえるといいな!』
あやめさん『うん、それがいいわね、二人の安全日がいいわよね。
場所は私のマンションよ、ここのすぐそばなの!
そこはそのあと、たたむのよ!』

私『えっ、どうして?』
あやめさん『私、7か月後に結婚するの、
山中さんとの楽しい思い出を胸に秘めてなの!』

[補足] 2週間後、窓の桟の謎が解けました。
どうして、私たちが窓の桟のターンテーブルに乗ったり、窓の手すりを強く握ると、藤棚公園にいる人たちが一斉に私達の方に顔を向けるか、という謎です。
簡単なことでした。
ターンテーブルも、手摺も、小さな音響装置のスイッチの役割をしていたのです。
スイッチが入ると、『藤棚の間』の壁の隙間に隠れている極小スピーカーから、チェレスタの音楽が10秒間だけ流れるようになっていたんです。
バッハの平均律のような静かなチェンバロ用の音楽です。
10回なる時は、10回とも曲が変えられていました。
これを教えてくれたのは、あやめさんの友人(ホテルの切符をプレゼントしてくれた人)でした。

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