闇サイト
ならず者:作

■ 12

小鳥のさえずりと共に徳子が先に目を覚ます。
まだ手錠が掛かったまま…
徳子は夢であってほしいと言う微かな期待が無残にも崩れ去る。
横には背中を向けたあの忌まわしい男がまだ眠りについている。

その時…男が寝返りを…。

男は無意識に寝ている間に覆面を取ってしまっていたのだ。
その何も被わない素顔を見た徳子は驚愕した。

『こ…こ…小林さん!』驚きを隠せない徳子…

『なぜ? なぜ? 小林さんが…こんな事を…どうして…』

男が目を覚ます。ボンヤリと徳子の顔が視野に映る。
何やら驚きの表情で自分を見つめる徳子の顔が…

『こ…小林さん…どうしてなの?』

名前を呼ばれ慌てる男 すかさず顔を隠すが既に遅い。

『しまった! 覆面が!』男は失敗を後悔する。

『小林さん! なぜ? どうして?』執拗に問い掛ける徳子。

男は諦めた様子で起き上がり

『あんたを…あんたを…好きになったんだよ!』

『え? 好きに? でも…どうしてこんな酷い事を!?』

『あんたが引っ越して来た時からずっとあんたの事を想い何時も見てたんだよ! 私生活を!
そしたら…こうなっちまったんだよ!』

『……… そして私を誘拐させて…こんな事したのね…』

『あ〜 そうだ』

『最低ね! 貴方!』

『あ〜最低だよ! でもな! もう後には戻れねぇ! 今晩七時まであんたを犯るしか無いんだよ!』

『あんたも楽しんで逝ってたじゃぁねえかよ!』

『そ…それは…』現実を男に言い放たれ言葉に詰まる徳子。

そうこう言い合ってると徳子の様子が…
何かを我慢するかの様に身体を…そう…尿異が…

『いゃ…オシッコが…』頭の中でこの事態をどうしようか駆け巡る。

だが生理現象はどうしようも無い…意を決した徳子。

『あ…の…ト…トイレに…』

『小便か?』

『…………』無言でうなずく徳子。

男は徳子を手錠のままトイレまで連れていく。
今時には珍しい和式トイレ。

『さぁ〜 早くしろよ!』

『と…扉を閉めて…』

男は…またも変質の顔が目覚めて来るのである。

『ダメだ! このままだ!』

『いやです! 閉めて下さい!』

『お! そうだ! こっちに向いてしゃがめ!』

そう言うとドッカリと扉の前に座り込みその瞬間を見届ける準備をする。

『早くしろよ! もう俺達は身体も許し合った仲じゃぁねぇかぁ! 漏れるぜ早くしないと!』

徳子は戸惑いなからも尿異からは逃れられず男の指示通りしゃがみこむ。
見られているせいで 中々する事が出来ない。
我慢の限界が来たのか 少しチョロっと出る。 その後『シャー』と言う音と共に…
勢い良く聖水が………

『いゃ……見ないで……お願い……』

『お〜 勢い良く出てるな!!!』

『…………いゃ…』

出終わる事を見届けると男は何やら企んだ様で…徳子にそのままここに居る様に命令する。

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