許して悪魔様
非現実:作

■ 私はママ2

「魔界の種はお腹が空いたという危険信号を出す。
それがこの、希美子自身が振り撒いている精液の臭いだ。」
(や…やっぱりだ!)
「餓死しかけると魔界の種はこの臭いで訴えかける。
前にも言うたが魔界の種を宿した者は、種が死ねばその宿主も死ぬのだぞ?。」

それだけは嫌だ。
どんなに不幸な事故とかで死ぬのは運命。
だけどこんな形で死ぬのなんて…… ……親不孝にも程がありすぎる。

「ぃ、ぃ……ぃやだ……ぃやです」
「……であろうな」
「た、たぁすけて……下さい……」

唐突に涙が流れ、私は懇願していた。
それを見た魔王ナンたらは激怒に形相から普通に戻り、口元で何かを唱えた。
……何かの詠唱が終わると、訳の解らない魔方陣が地面に現れた。

「淫罪人の希美子よ、今回は同情で救ってやる」
「ぇ…ぁぁあ……んぅく!」
「だが…… ……記憶せよ……二度目は無い」
「……ひゃぃはいぃひぃ!!」
「良かろう……ならば我が魔力を費やして魔界の種と魔界蟲の再生を行う。
暫しじっとしていよ、死より生を望むのならな。」

コクコクッ、宙に浮いた身体で大粒の涙で汚した顔を大きく縦に振った。

「再度、儀式を行う」

魔王なんたらの言葉で始まった今の状況。
それが「本当に」必要なのかどうなのか……私には全く検討すら出来ない。
ただ死というキーワードに踊らされているかもしれない。
だけど、今の私には家族にもお医者さんも、相談不可能な状況下で、信じられるのは悩みの種であるこの魔王のみ。
私は全権を、その身を、全てを委ねていた。

「ぁっぅくっぅうう!!」
「案じよ淫姫よ、我の処方はお前を救うのだ」

まるで心臓のようにドクンドクンと波打つ植物の蔦に身体をがんじがらめされ……その拘束は手足を万歳の格好で拘束され……。
肝心のオ○ンコは隠す所か大っぴらにされている…… ……。
そして今その瞬間、その大事な箇所に……魔王なんたらのオ○ンチンが突き刺さった。

「ぅああっぁ…… ……ぁぁあ…ぎっぃいっぅ……くっぁ……ぁ!!」

人のソレは何度も受け入れたアソコ。
だけど、私を支配する魔王なんたらのアソコは別物だった。
苦しい。
胃の物が流動してくるほどに苦しい。
濡れていた筈の下半身の入り口でさえ、ギチギチと大音を立てている様に擦れ合う。

「ぅぎぁっぁ、っかぁあはあ!!」

苦しい、苦しい、苦しい。
海洋からいきなり地に吊り上げられた魚類のように必死で空気を欲す。
お腹が裂けてしまいそうな位の凝縮に私は痙攣しながらもそれを受け入れている……。
パクパクと口が動く。
魔王なんたらのその、オ○ンチンが私のオ○ンコを到達した。
それってば。
それは。
セフレ同士が金銭で気持ちよくなる道理とは全く違うものだった。
……そう、改めて魔王という名に意味があると知った。
単調な上下の動き、だけど……だけど私はそれに腰が踊る。
快楽の術を貪りたい、そう感じてしまう私。
……狂っている。
狂気の世界で魔王なんたらは言った。

「我が精を身にした時がこそ、己の不手際を不問にしようぞ」
「んなああlっぁ、はっぅくンンンあっぁ、ぁああっぁ!!」

桃源郷ここにあれり。
私はこの時点で既に虜になっていた。

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