悠里の孤独
横尾茂明:作

■ 刻まれた快感3

 祥一が高校3年、妹の静恵が中学1年、歳が5つ離れた妹は幼いころより兄を慕い、何処に行くにも兄の後ろを追いかけていた。
そんな静恵は幼いころより街で噂されるほど可愛く、中学校に上がったときは上級生の男子生徒らが我先に教室の廊下に押しかけたほどだった。

その年の夏休み、実家の酒蔵では10年に1度行われる機械や容器の大々的なメンテナンス時期で、父母らはメーカーの技師らと早朝より酒蔵にこもりきりとなり妹の面倒は祥一の役目になっていた。

そんなある昼下がり、祥一が部屋で受験勉強をしていたとき静恵が数学を教えて欲しいと部屋にやってきた。
祥一は椅子を引くと、いつものように膝の上に静恵を座らせた、静恵は教科書の平面図形の頁を開き「この面積の求め方が解らないの」という。
祥一は教科書を一瞥し余りにも簡単なその問題に苦笑が禁じ得ない、「これはね…」と祥一はノートに図形を描き問題の面積部に色を塗りわかりやすく解説していった。

「うゎ…そうなるんだ、色を塗るとこんなにわかりやすくなるんだ!」と嬉しそうに祥一を振り返った。
そのとき静恵の尻が動き、それまで圧迫されていたペニスが横にしごかれズキっと痛む、と同時に静恵の甘い香りが鼻をくすぐった。

「静恵、おまえいい匂いがするぞ」

「フフッいい匂いってどんな?」

「んん…女の匂い」

「だって私、女だもん、ほら胸もこんなに大きくなったんだよ、お兄ちゃん触ってみる?」
振り向いたまま静恵は小悪魔の様に祥一を見つめ胸を張った。

その視線に促され祥一は妹の胸に視線を転じた(おっ、知らぬ間にこんなに大きくなってたんだ)
花柄プリントのTシャツに乳首とおぼしき突起がクローズアップされ、全体が揺れて見えた。

妹の乳房…そう思えど祥一も男、以前より女性の乳房に触れたいとの想いは強く、触ってみる?と問われれば(触りたい)と思うが男の心情。

「どれどれ」と戯けて言ったものの正直心は震えた、祥一は手を伸ばし乳房に軽く触れ妹の反応を見る、拒否られればすぐ手を引くつもりの挑戦だったが…なおも妹はもっと触れといった眼差しで見つめている。

それならばと祥一は禁断の想いを捨て去りその乳房を軽く握ってみた(あっ、あぁこんなに柔らかいんだ…)
手のひらに伝わる柔らかな感触、今まで経験の無いその艶めかしい感触は祥一の脳を焼く、(出来るものならじかに触れたい、頬ずりもしたい)そう想え心が濡れた、その刹那…抑えられていたペニスに血がたぎった。

興奮を気取られぬよう極力平静を装い「中学生なんだからノーブラはマズい、ほら乳首がTシャツから透けてるじゃな…」
途中口中が乾き舌がもつれて語尾が流れた。

「あら本当だ…だから杜氏さんたち私の胸ばかり見てたんだ」と妹は子供ぽくあっけらかんと言い放った。

「バカおまえ酒造場に行ったのか!、この前も酒造場には行っちゃダメって母さんに言われたばかりじゃないか」

「フフッだってあそこクーラーが効いてて涼しいもん、でもお兄ちゃんが行くなって言うならもう行かないよ、じゃぁ次はこの問題ね」

危うい、祥一はそう思った、酒造場には渡り杜氏も多く。中には荒くれ者もいる、大人びて見える静恵は兄から見てもその美しさは見惚れるほど、雇い主の娘だからといって手を出さない保証は何処にも無い、いつか酒造場の陰に引きずり込まれ悪戯されやしないかと危惧感で胸が締め付けられた。

「お兄ちゃん、聞いてるの? ここの面積の求め方だよぉ」

「ああこれも先と同じさ、この箇所に…」祥一は赤鉛筆で色を塗り始めた、ペニスは依然 静恵の尻に圧迫されズボンの中で悲鳴を上げていた。
祥一は堪らず腰を少しずらした、そのとき静恵が「ウッ」と声を洩らし「固いものがお尻に当たっているけど…なぁに」と手で尻の下をまさぐった。

「まっ!お兄ちゃんのおチンチン固くなってる…」そう言いながらズボンの上からペニスを摘まんできた。

祥一は静恵に気付かれ消え入りたい想いで「ゴメン、静恵の胸にさわったら固くなっちゃて…」

「フーン、オッパイ触るとおチンチンって固くなるんだ…だったらもっと触って」そう言うとTシャツをまくり上げ乳房を露わにして振り返った。

「お前なんてこと…」と言いながらも真っ白で形よい乳房と桜色の愛らしい乳首に眼は点になった。

「うゎっ、お兄ちゃんおチンチン動いたよ」摘まんだペニスが反り上がるのが面白いのか、静恵は祥一の膝上から降り机の下に潜って祥一のペニスを握った。

「あっ、カチカチになった、じゃぁもっと動かしてみよ…でも小学校のころお兄ちゃんと一緒にお風呂に入って見せあいっこしたでしょ…その時お兄ちゃんのチンチンに触ると大きくなったよね…あのとき本当は気持ちよかったんでしょ、フフッこのぉスケベ兄貴たらぁ、でも最近は静恵とお風呂に入ってくれないね、静恵お兄ちゃんのおチンチンもう一度見たいな、チャック下ろしていい?」

「ダメェ、お兄ちゃんはもう大人だからダメェ、さぁ問題の続きやるからちゃんと座って」
静恵は渋々机の下から這い出るも、ズボンの前を膨らますその上に座るのはためらわれ「お兄ちゃん、そこ窮屈だから畳の上で教えてよ」
そう言うと膝立ちで椅子を回り込み、畳の上にうつ伏せで寝そべった。

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