悠里の孤独
横尾茂明:作

■ 刻まれた快感4

「しかたないなぁ」祥一はノートを手にすると静恵の横に並んでうつ伏せに寝た。
「さぁ静恵ここに色を塗って」と図形を示す、すると静恵は赤鉛筆を持ち体を祥一に思い切り押しつけてきた。

「静恵、そんなにくっついたら暑いよぉ」そのとき妹の甘い体臭が鼻をくすぐった、その体臭が昨夕の恥ずかしい失態を思い起こさせる。
祥一は街まで参考書を買いに行き夕方自転車で戻ってきた、体は汗と砂埃にまみれ汗を流そうと風呂場に飛び込んだ、そのとき脱衣場では妹が下着を脱ぎ湯殿の扉をちょうど開けるところだった。

「ワッ驚いた!お兄ちゃん急に開けるんだもん」

「バカ、兄貴より先に入るやつがいるか!」照れ隠しに強い語調で言いつつも妹の大人びた正面裸像をまじまじ見つめてしまった。
「ごめんなさい、お兄ちゃんまだ帰ってこないと思ったもん」と…兄の視線が自分の胸と股間に注がれているのを感じ「ほら毛が生えたのよ」と屈託無く腰を突き出し「前みたいに一緒にお風呂に入って見せ合いっこしない?」と見つめてきた、その距離わずか50センチ、そのとき妹の甘い体臭が鼻をくすぐった。

「何言ってんだ!」祥一は恥ずかしくなり戸を勢いよく閉め自室に駆け上がった。
動悸は高まり静恵の性器映像が脳裏をいつまでもさまよう(知らぬ間に大人の体になっていた…)あの陰毛…剥き出しのスリットを僅かに隠す程度だった、真っ白な恥丘に淡い翳り…祥一の脳は爛れた、それにペチャンコだった胸も乳房に変わっていた、その日は初めて妹に「女」を感じた日だった。

その「女」がいま体をピタリと寄せ、女の匂いを放っている、再びペニスに血が滾り、伏せているのも次第に辛くなってきた。
祥一は体を横に向け股間を開放すると静恵を見つめた、(知らぬ間にこんなに綺麗になって…)涼やかな美少女…そんな形容がこの妹にはあってると感じた。

一方静恵は指示された図形に夢中で色を塗っている、祥一のペニス先端はズボン越しに静恵の腰辺りに当たっていた。

「お兄ちゃん、息荒いよ」言いながら突然祥一に振り向き、意味有りげに「お兄ちゃん変なこと考えてたでしょう…フフッほらこんなに固くなってる」静恵は腰に当たってたペニスをズボンの上から握り勝ち誇ったような顔をした。

「お兄ちゃん、本当は私のおっぱいにもっと触りたいんでしょう?」

「う、うん…」

「じゃぁシャツ脱いであげるね」静恵は上半身を起こすとTシャツを頭からスッポリ脱ぎ、ゴロっと仰向けに寝ると「触ってもいいよ」と胸を反らせた。

祥一の目の前に妹の濡れた唇と眼下には真っ白な乳房が息づいていた、祥一は暫し息を呑み、堪らずその乳房を握りしめた。
「あっ、お兄ちゃんそんなに強くしたら痛いよぉ」言うと静恵は祥一のズボンの中に手を入れ、ペニスをみつけじかに握ってきた。

そのとき静恵の心中は思春期の性の憧れと好奇心に満ちあふれ、兄のペニスを握ってると思っただけで性器が濡れた、だがそれを兄に気取られぬよう思い切り子供ぽく振る舞い甘えて見せた。

「お兄ちゃん、大きくなってきたよ、うゎ固い…ドクンドクンって脈打ってる、お兄ちゃん男の人って気持ちよくなるとどうしてここが固くなるの」

「んん…静恵のここに入れるためさ」祥一は手のひらで静恵の股間を軽く叩いた、叩いてからスゴイこと言ってると思った。

股間を叩かれ静恵の顔から子供ぽさがフッと消えた、静恵は目を瞑ると胸を張った、祥一は再び乳房を柔らかく揉み、程なくしてその乳房に頬ずりすると「静恵…」と小さく呻き桜色の乳首を口に含み強く吸った。

「あぁぁ」と静恵の口からうめき声がもれる、祥一の手が乳房から離れ下の方へと動いていく、その手のひらがへそ付近に当てられそのまま静恵の短パンの下を潜る…やがてその指先は陰毛に触れさらにその下の柔らかなスリットに行き当たる、そのとき祥一の目の前には桜色のもやがかかっていた。

中指でスリットを割る、すると少し硬めの突起物に触れ指先はそのまま深みへと嵌まっていった、その深みはまるでお湯が沸き出す泉だ…。
どうせ途中で拒否するだろうとの想いで始めた禁断の行為、だが…意に反し静恵は最後まで拒否しなかった、それどころか肩を震わせ顔を祥一の胸に埋めペニスを強く握り返してきた。
依然指先はぬかるみに漬けられ指の根元は固くなりつつあるクリトリスを感じていた。

「静恵…動かそうか」と震える声で囁き、指を上下に動かし始めた、指の根元付近でクリトリスを刺激し指先は膣に挿入されつつあった。
妹の興奮は肩の震えとうめき声でその高まりが判った、その時点で妹がオナニーを常習していることも見当は付いた。

(子供と思っていたが、知らぬ間にオナニーなんか覚えて…たぶん逝くことも経験しているんだろうな)と心の片隅で思った。

だが祥一とて女性器に触れるのは初めての経験、今まで親に隠れビニ本やエロ本で女性器の構造や何処を刺激すれば女は気持ちよくなるかなどは知り、友人の中には既にSEXの経験者もいたため耳学問ではあるが女体の急所はおおよそ掴めていた。

しかし現実は想像を遥かに超えた、いま女性器粘膜に直に触れそれを擦っている(あぁこんなに滑らかで気持ちいい感触だったなんて…)
祥一はとろけそうな感触に夢中になり性器への刺激を早めた、そうすること数十秒…静恵が突然「あぁっ」と叫び己の性器を指に押しつけてきた。

そして両手で祥一にしがみつき一際大きく震えた。
(あぁぁお兄ちゃん…大スキ…くぅぅぅ、あっ、あっ、いぃぃぃぃ………」腰を激しく震わせ兄の手で逝かされる妹、祥一も感極まり思い切り抱きしめていた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊