悠里の孤独
横尾茂明:作

■ 刻まれた快感5

 しがみついていた腕を解き妹の静恵は恥ずかしげに祥一を見つめた、その眼には涙が滲み快感の深さがうかがわれた。

「お前…もうオナニー知ってたんだ、おませな子だ、でも可愛いよ、気持ちよかったんだ」

「うん、お兄ちゃんにしてもらうって…こんなに気持ちいいんだ、もう気絶しそうなくらい、でも私ばっかり、お兄ちゃん手でしてあげようか」

「ばか、もうそんなことまで知ってるのか、あきれるよ…一体誰に教えられたんだ、まさか男じゃないよな」

「ううん御隣のお姉ちゃん、お姉ちゃん何でも知ってるんだよ、もう経験もしたんだって」

「お姉ちゃんて隣の洋子のことか、あいつまだ中3じゃないか!ませたガキだ、でっオナニーも洋子から教えてもらったのか?」

「うん、春休みのとき気持ちいいこと教えてあげるから見てなさいって…でもお姉ちゃん途中で変な声出すから怖くなって帰ってきちゃった、そのあと自分の部屋で同じように真似したら…すごく気持ちよくなって、それからずぅとしてるのフフッ」

「ったく洋子のやつ手取り足取り教えやがって、まさかお前まだ男とはしてないよな」

「してないよぉ、でもしかたは知ってるよ…お姉ちゃんにビデオ見せてもらったもん、でも見てて気持ち悪かった」

「あいつビデオまで持っていやがるとは…あきれたなぁ」

「でもお兄ちゃんとならSEXしてもいいよ」

「バカ、そんなこと兄妹でやるもんじゃないの、それと、もう洋子んちに行くな、あいつろくなこと教えないから、そのうち怖い目に遭わされるぞ!」

「うん、もうその日からは行ってないよ。ねぇお兄ちゃん本当にしなくていいの?」
そのとき階下から「スイカ切ったから二人とも下りておいで!」と母の声が聞こえた・

「ほら早くシャツを着て、母さん上がってくるぞ、だけど今日は5時まで瓶詰機の洗浄するって言ってたけど何で下にいるのかなぁ…」


 次の日の午後2時、教科書とノートを持参し又もや静恵が部屋を訪れた、きょうは裾の短いワンピースを着て自慢の美脚を見せていた。
「きょうは理科の宿題を教えてもらいに来たの、お兄ちゃん入ってもいい?」と扉に手を掛け祥一を見つめた。

祥一は椅子を回転させ静恵を見ると「いいけど…これまで俺に勉強を教えて欲しいなんて一度も言わなかったくせに、おまえ少し変だぞ」

「だって、お兄ちゃんのこと…」肌の白い静恵がみるみる赤く染まっていく、もうそれだけでこの部屋に来た目的が祥一には分かった。

「お父さん今日は柏崎、お母さんは婦人会で夜まで帰ってこられないんだって…だから母屋には私たちだけよ…」

「おまえ、それ、どういう意味だ」

「だってきのうは私だけ気持ちよかったんだもん、きょうはお兄ちゃんの番だよぉ」そう言って静恵はあどけなく微笑んだ。

「そうか…しかしなぁ、お前に手でしてもらうなんて…」

「さっきお風呂に入ってきちゃった、だから…ほらっ」静恵は短いワンピの裾をめくり、すぐに下ろした。
祥一の眼の奥に静恵の剥き出しの性器が残像として残った。

「バカ、パンツぐらい履いてこいよ!それに勉強する気も無いくせに教科書やノートなんか持ってきて…」

「フフッ、カモフラージュよ」言いながら椅子に座る祥一の前まで進み、大胆にも祥一の股間にノーパンで馬乗りに座った

「お兄ちゃん目を瞑って、開けちゃダメよ」そう言うと手を祥一の首の後ろに回した。
唇に柔らかいものが触れ、すぐに強く押しつけられてきた、祥一は「うっ」と呻き吸われるままに舌を出す、静恵はその舌を口内に誘導した。
祥一は堪らず舌先を口中内で暴れさせ、次いで静恵の舌を吸い出すと甘噛みし唾液をすすり上げた、二人にとって初めての口づけ…それは空想より遥かに激しいものだった。

二人は飽きもせず長いあいだ口づけを交わし、静恵は感極まったのか祥一の顔中にキスしてきた「お兄ちゃん大好き、大好きなの…」
祥一は静恵を抱くとそのまま立ち上がり、ベッドまで歩き静恵と縺れるように崩れた。

二人暫し見つめ合い再び口を吸い合う、やがて祥一の手がワンピの裾を握り、少しずつ上へと脱がしていく、ワンピ1枚のみで部屋を訪れた静恵、その期待は如何ばかりか…。

ワンピを脱ぎ全裸で仰向けに寝る静恵、さすがに恥ずかしいのか片方の太モモを少し内側に寄せスリットを隠した、だが陰毛は浮き上がり祥一の眼を焼いた、祥一は性器の中身が見たいと思った、口中は既に堪った唾液で溢れ、それを喉を鳴らして嚥下した。

静恵の足首をせかされるように掴んだ、そして左右に大きく開いていく「あぁぁお兄ちゃん…そんなに開いたら恥ずかしいよぉ」

静恵は手で性器を隠した、それでも躊躇せず大きく開き充分開いたところで膝を割り込ませ閉じられぬようにした。
目の前に手で隠された真っ白な股間がクローズアップされた、その手を外せば妹の性器は露出する…、そう想ったときズボンの中でペニスは反り上がり(中身が見たい!)との欲求はいやが上にもつのっていく。

祥一は体を屈め静恵の手を掴むと横へずらしていく、次第に性器は現れその全容を晒していく、それは祥一にとって初めての実像…大陰唇が開きクリトリスと小陰唇がその卑猥なる顔を見せ、小陰唇の狭間に小さな尿口が穿って見えた、それはビニ本で見る黒ずみ腐臭漂う女性器と異なり、淡いピンク一色の清潔そうな性器だった。

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