悠里の孤独
横尾茂明:作

■ 少女の孤独7

診察ベッドの上で美しい半裸の少女が髪をかき上げている。その半裸像はスポットライトに照らされ神々しくも光り輝いて見えた。
医院長は暗がりの中で苦しげな吐息を漏らし少女の挙動を見ていた。
(こんなに美しい少女だったのか…)

少女の髪をまとめる仕草に魅了され、医院長はその髪から顔そして全身へと視線を転じていった。

(これで15歳とは…もう立派な女じゃないか)
それはまるでヌードカメラマンが懲りに凝って演出し撮影した写真、その中でも最上の秀作ポートレートであろうと感じた。

医院長は奥の部屋で消毒液や傷薬を用意し、整理トレーに乗せ少女が待つ診察室に戻ってきた、そのとき下半身剥き出しの少女がベッドに立ち髪をかき上げているときだった。

その半裸像はここから見ると正面45度斜めから見ることになり、少女の臍から下はまるで剥き卵の如くヌメルような乳白色に輝き、透けるような薄茶の翳りの下には深く切れ上がった魅惑のスリットが表象的に見えた。

医院長は暫し放心状態でその美しさに固まってしまった、しかしすぐに気を取り直し小さく咳払いをするとベッドへと向かった。

「用意は出来ましたか、じゃぁそこにうつぶせで寝てください、頭は向こう向きで御願いします」
声が震えそうになるのを何とか押しとどめた。

医院長は整理トレーを持ちベッドの縁にたたずむ、少女は小さくうなずき一旦膝立ちし、その美しい尻を見せつけながら腕立て伏せでもするようにベットに手をつき静かにうつぶせに寝た。

少女がうつ伏せになる瞬間…わずかだが脚が開いた。
黒ずみのない清潔そうな尻の狭間、その下にウブく膨らむ大陰唇の二山が一瞬現れ狭間へと消えた。

医院長の眼下にはスポットライトに照らされた少女の美しい尻と真っ白な太モモが艶めかしくクローズアップされた、それを見たとき医院長は目を剥いた、それはスリ傷を見たからではない、その尻が余りにも美しかったに他ならない。

医師になって二十余年、たぶん数千の患者の尻を見てきた、しかしこれほどまでに美しい尻を見た記憶はない。
形といい皮膚のきめ細かさもさることながら、くすみ黒ずみや肌荒れなどは全く無く魅惑のビーナスえくぼまでが際立っていた…そう奇跡の尻、医院長はそのとき唐突にも「この女を所有したい…」そう思った。

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