悠里の孤独
横尾茂明:作

■ 奸計と失踪6

(伯父さんが私の躰におぼれているのはその仕草から分かった、また私も快感を与えてくれる伯父にすがった、初日の破瓜の時は涙が零れ伯父の胸で泣きじゃくった、だけどそれは痛かったからじゃない、自分が伯父に支配された感じで何故か涙が零れた、その感情は今もわからないけど…。

あの日、伯父は破瓜の痛みを和らげようと時間を掛け挿入してくれた、それは挿入される私が(じれったい)と思ったほどの時間だ、だから伯父に「悠里、根元まで入ったよ」と言われても挿入の実感はなかった、だけど伯父が腰を緩やかに動かし始めたとき…お腹に太い棒を詰め込まれた感じに悶え、やがて緩やかに腰奥に快感が湧き出したときクリトリス刺激と違う潤んだ気持ちよさに悲鳴を漏らしていた。

くすぐったいような痒いようなうな感覚がお腹の奥で沸き、それがお腹を突き抜け快感に変わった、その快感は次第に大きくなって頭を痺れさせた、突かれるたびに気持ちよさは高まり、やがては全身が沸き上がるような絶頂感に突き抜け腰がガクガクと恥ずかしいくらい震えた。

私気付いたら泣いていた、あんなに気持ちいいこと初めてだったもん、自分の体の中にあんな快感源泉が有るなんて…性交がこんなに気持ちのいいのなら毎日して欲しいって伯父さんに言っちゃった…終わって伯父さんのチ○ポ舐めさせられているとき「初っぱなから絶頂に逝ける女なんぞそうざらにいるもんじゃない、お前の体は特別な造りだ」って笑ってたけど…私の体って変なの)

首輪を付けられ犬の格好で何度も家中を引き回された…お尻を叩かれ伯父の目の前で洗面器にオシッコさせられ、その後は乱暴に肛門を弄られ浣腸を何本も打たれて肛門栓をされる…気絶しそうな便意に泣いて許しを請うと伯父はようやく肛門栓を抜いてくれた、悠理は震えながら下痢便を垂れ流して絶頂を極める…。
(私ってやっぱり変態なんだ…)

二週間にわたり姉の目を盗んでの異常映像はその時のシチュエーションも重なり悠里の脳裏に鮮明に焼き付いていた。
それはトイレだったり風呂だったり、あれは母が亡くなる前日のこと、勉強机の上で性器を散々弄られその格好のまま膣にチン○ポを刺され悠理は二度も絶頂に逝き伯父もしたたかに射精して果てた、それでも伯父は満足できぬと悠理の襟首を掴み庭に面した濡れ縁に四つん這いにさせると今度は後背位で肛門を貫いた。

激しく突かれていたとき玄関口に姉の声が聞こえた、伯父は驚き慌てて肛門からチ○ポを引き抜くと裸足のまま庭に下り物置の裏に身を隠した、一方悠里はブラウスの釦とスカートの裾を直すのが精一杯で「伯父さんいないの?」と濡れ縁に来た姉に「コンビニに行くって出掛けたけど、途中合わなかった?」と とぼけた。

「そう…忘れ物取りに帰っただけだからもう病院に戻るけど…伯父さん悠里に変なことしてないわよね」そう言いながら悠里の短すぎるスカートを見つけ「悠里!伯父さんの前でそんな短いスカートは履かないの!」って怒って出ていった。

(今思えば姉は忘れ物を取りに戻ったんじゃない、二人が最近怪しいと…現場を押さえようと密かに戻ってきたんだ…)

再び悠里は暗い気持ちになった、(中学生のくせに私が変態だからいけないの?それとも貧乏だから…)
姉に捨てられた、そんな想いがまた脳裏を駆け巡り孤独感に苛まれ思わず路地の真ん中で立ち止まってしまった。

(伯父さん、私が姪だから可愛がるんじゃない、この体だけが目当て…この体をオモチャにして気持ちいい事したいだけ…)
それは少女でも分かること、小千谷に行けば1年半前と同様に毎日が性交漬けの日々になろう、それこそ今度は目を盗む姉もいないから伯父の加虐はエスカレートしていくだろう、でも体だけの繋がりは飽きられれば捨てられる…そんな想いも脳裏をよぎり、結局独りぼっちに変わりは無いのだと独りごちた。

悠里は再び走り出した(どんなにさみしがってももうお姉ちゃんは帰ってこない…)
考えてみれば6つも違う姉と幼いころ遊んだ記憶など無い、姉はいつも部屋に閉じこもって勉強ばかりで私が部屋に入ると「勝手に入らないの!」って怖い顔で睨んだ、そんな姉が急に優しくなったのは母が亡くなる少し前「麻衣が悠里のお母さんになるから心配しないで」って言ったころからだった。

しかし優しくなったからといって甘えることは出来なかった、いつも姉の目の色ばかり窺っていた、姉の足手まといにならぬよう欲しいものが有っても我慢した、中学の修学旅行もとうとう姉に言えずこれも我慢した、我慢我慢の毎日…我慢したのは以前の怖かった姉に戻ってしまうような気がしたから…。

(やはり怖いお姉ちゃんに戻ってしまった…「麻衣が悠里のお母さんになるから心配しないで」って言ったくせに私をアパートに置き去りにして逃げたじゃない、伯父さんに私を託して去ったんだ…違う!借金を肩代わりしてもらうため私の体を売ったんだ。
今になって私を売るぐらいなら何故1年半前に小千谷行きを許さなかったの、もう時機も過ぎて高校にも行けないじゃない、お姉ちゃんって自分勝手だよ!)

寂しさから一転 今度は無性に腹が立ってきた、そのとき目の前には大通りが迫り悠里は体を傾け左に折れた、すると遠くにコンビニの明かりが眩しく輝いていた。

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