優等生の秘密
アサト:作

■ 13

「嫌、やめてっ!!!」
 腕を掴まれ、抵抗する術を奪われてなお、夏美は身体を捩り、加藤から逃れようとしていた。その耳に、ぱん、と乾いた音が届く。そしてその後じわりと頬に痛みが広った。頬を叩かれたと夏美の頭が理解したのは、それから数秒経ってからだった。
「お前は負けたんだ。だから勝者に従う。それだけだろう?」
 加藤の言葉に、夏美はただただ涙を流すしかなかった。それが、この勉強会のルール。最初に説明された時から、こうなるのではないかという危機感はあった。だが、まさか現実になるとは思っていなかったのだ。
 加藤は夏美の服を全て脱がせると、その裸体を舐めるように見つめた。細く、脂肪量の少ない身体。小さい胸は、仰向けになればほぼ平らになってしまうが、僅かなふくらみが、かわいらしく女性であると主張していた。
「ほら見ろよ、お前の最後の頼みの綱は、あぁやって、自我を失ってるぜ?」
 加藤の指差す先には、性器を弄ばれ、惚けた表情になっている貢太の姿があった。自分が好きでもない男に身体を踏みにじられていると言う事実よりも、貢太の眼中に自分がいない、その事実が夏美には悔しかった。
「……悔しいみたいだな。」
 心の内を見透かしたかのように言い捨て、夏美の頬を伝う涙を舌で舐める。
「やめて……やめて……!」
 夏美はそう言い続けていたが、先ほどまでのような抵抗はしていなかった。それを見た加藤は、夏美の腕から手を離すと、小さな胸に手を這わせた。そして、乱暴に揉みしだいた。
「いっ……!」
「痛いか? やっぱり小さい方が、感度はいいのか?」
「……っ!!!」
 加藤のデリカシーのない言葉に、夏美は胸の奥が締め付けられるように苦しくなるのを感じた。加藤は自分を睨みつけてくる夏美の表情に、言葉では上手く表現できないような魅力を感じていた。

 太い指で、少しずつ力の加減をしながら、ゆっくりと胸を揉む。夏美はその感覚を何と表現していいか分からず、困惑していた。
「いやぁあ……」
 か細い声で抗議するものの、加藤には届かない。むしろ、その声は加藤の衝動を助長させるものでしかなかった。夏美の乳房に、噛み付くかのように吸い付いた。
「ひぅっ!!!」
 痛みはなかったが、乳房全体を吸い上げられるという今までに経験した事のない感覚に、夏美は全身を強張らせた。加藤は夏美の乳房を口に含んだまま、舌先で乳首を転がすように舐めまわした。
「いっ……いやっ、嫌あぁぁっ!!!」
 夏美は、加藤の舌が動くたびに、ぞくぞくとした寒気にも似た感覚が全身を駆け巡るのを感じていた。そして、舐められている部分よりも、股間の方が焼け付くように熱くなるのも……
「お願い、やめてっ……」
 懇願する声は、加藤の行動をエスカレートさせるだけだった。加藤は夏美のすらりと伸びた脚を開かせると、あまり濃くない恥毛に覆われた秘所をまじまじと見つめた。ピンク色の粘膜は僅かに開き、微かにひくひくと動いているかのようにも見えた。見ているだけでは我慢できなくなり、思わずしゃぶりついてしまった。
「嫌ぁっ……!!」
 わざと音を立てながら舐める加藤に、夏美は言いようのない嫌悪感と、羞恥心を覚えていた。足をばたつかせて抵抗するものの、その足には既に力が入っていなかった。
 加藤は舌全体を使って張り付かせるように舐め、舌先で膨らみかけた肉芽をつつくように舐めた。
「やだぁっ! そこは、嫌あぁっ!!!」
 まるで燃えているのではないかと思うほど、その部分は敏感に反応し、熱くなっていた。
「ここが、嫌か。」
 親指で押し付けるように、ぐりぐりと弄る。その度に夏美は身体をびくびくと痙攣させ、ピンク色の蜜壺からはとろりと蜜を溢れさせていた。

■つづき

■目次

■メニュー

■作者別


おすすめの100冊