優等生の秘密
アサト:作

■ 36

 自分がしている行為を写真に撮られた事で、聡子はかなり動揺していた。
「おい、何ぼうっとしてんだよ。まだこっちは気持ちよくなってねぇんだよ!」
 俊樹は聡子を怒鳴りつけると、その髪の毛を乱暴に掴んで頭を自分の方へ引き寄せた。
「ぅぐっ!?」
 亀頭が聡子の喉に届き、聡子はむせ返りそうになる。だが、口いっぱいに含んだもののせいで、それすらままならない。涙目になりながらも、行為を続けざるを得ないのだ。
 いつも、京介にしているように、口をすぼめてきつく吸い上げながらも、決して歯は立てないようにし、さらに舌でカリの部分を小刻みに刺激する。
「っ……すげえ……っ!! 出すぞ!!」
 俊樹はそう言うと、両手で聡子の頭をしっかり掴むと、自分で腰を振り聡子の中に勢いよく精を吐き出した。
「うっ、ぐうぅっ!!」
 何度も喉を突かれ吐き気を覚えていたところに、独特の匂いと苦味が広がる。聡子は首を振って俊樹から顔を背けると、何度もむせ返った。
「てめぇ!! 誰が吐き出していいって言った!?」
 俊樹は自分の精液を吐き捨てられた事に逆上し、聡子の頬を張った。二、三度頬をはたかれて、聡子の頬はじんわりと赤くなってしまっていた。
「おい、貢太。いつまでそうやって胸触ってんだ。さっさと犯れよ。」
「あ、あぁ……」
 貢太は苛立った様子の俊樹に言われるがまま、聡子を床へ仰向けに寝かせた。仰向けになっても、聡子の美しい胸はその形を保ったままだ。貢太はその美しい胸に、まるで赤子のようにしゃぶりついた。
「うあぁっ! やっ……いやぁあっ!!」
 貢太は聡子の胸の先端をきつく吸い上げ、さらに舌先でつつくように舐めまわした。その度に、聡子は快楽から逃れるように身体を捩る。それが、貢太には逆に艶かしく見えた。
 聡子のしなやかな脚を開かせると、聡子の茂みは微かに濡れてぬめぬめと輝いていた。
「お願い、仲原君……これ以上は……っ……!」
 涙目で訴える聡子に、貢太は無言で首を横に振った。
「無理だよ。こんなやらしい姿見せられてさ……」
 貢太は聡子の柔らかな茂みに、そっと指で触れた。蜜のにじみ出る亀裂に指を這わせると、指に蜜が絡み付いて、滑らかに茂みの奥まで滑り込む。
「っ……くぅっ!!」
「すごい……すんなり入った……」
 蜜壺の中はあふれ出した蜜でぬるぬるとしているのに、ざらつく内壁が貢太の指を締め付けてくる。出し入れする指を二本に増やしても、それは変わらない。貢太はその感触を楽しむかのように、指を不規則に動かした。
「ひっ……あぁっ! そこは……ダメ……っ!!」
 聡子は頬を赤らめて、首を横に振った。腰が微かに浮き、貢太の指の動きに合わせて腰を動かしているかのようにも見える。
「ダメぇ……っ! お願い……っ!!!」
 聡子は貢太の腕を掴んで制止しようとした。だが、貢太はその手を振り払い、手首を掴んで床に押さえつけた。聡子は真正面から見つめてくる貢太の目から、顔を背けた。その時に、教室の壁に掛かっている時計が目に入った。
 時刻はいつも加藤が来る時刻になっている。加藤が来れば、教室に鍵がかかっていることを不審に思って、自分か京介に連絡するだろう。そうなれば、この屈辱的な空間から開放される……そう思ったときだった。
「あのガタイのいい奴なら、多分来ないぜ?」
「え……っ!?」
 聡子は加藤が来ないという言葉よりも、俊樹のような人間に、自分の心のうちを見透かされた事に衝撃を受けていた。
「来ない……って、どういうこと?」
「さぁね。不良に肩ぶつけられて、絡まれてるんじゃないかな。」
 言いながらも、俊樹は携帯で聡子の淫らな姿を撮影していた。
「卑怯な人……自分の息のかかった人を利用して……!」
「そうでもしねーと、アンタを抱くことなんて夢のまた夢、そうだろ? 貢太?」
「……あ、あぁ……」
 貢太の口調には、僅かではあったが戸惑いや躊躇いがあった。聡子は、この状況でもそれを聞き逃さなかった。
「仲原君、今日のテスト、あなたは私よりいい成績を取る可能性が十分にあるわ……だから……」
「……っ!」
 聡子の懇願する姿に、貢太の中で迷いが生じた。そうだ、こんなひどいことをしなくても、可能性は十分にある。聡子を傷つけてまで、やるべき事なのだろうか。

「聡子さん、アンタほんとは頭悪いんじゃねーの?」
「なっ……!?」
「貢太を説得した所で、まだ俺が居るじゃねーか。アンタみたいな美人、一回ヤッてみてーんだよな。」
 俊樹はそう言って、ゆっくりと聡子に近寄ってきた。
「貢太、お前がヤらねーなら、俺がヤル。それでもいいのか?」
「誰が、やらないなんて言った?」
 貢太はそう言うと、ズボンの中からいきり立った肉棒を出した。今まで経験した事がないほどに硬さを増した自身に、貢太本人も少し驚いていた。
「だ、駄目っ!! やめて!!」
「少しはおとなしくしろよ。」
 俊樹は聡子の胸を乱暴に掴んだかと思うと、すっかり硬くなってしまった乳首をつまみ上げた。
「いっ……あぁあっ!!!」
 聡子の口から、苦痛と甘さの混じった声が漏れる。こんな卑劣な男に、身体を弄ばれているなんて……聡子の目から、悔しさのあまり涙が零れ落ちた。
 貢太は、興奮と緊張で微かに震える手で自身を掴むと、濡れそぼった聡子の蜜壺にゆっくりと埋めていった。
「いや、いやぁあっ!!」
 ジュブジュブと、濡れた音を立てながら、聡子の中に入っていく。貢太は滑らかに飲み込まれていくにもかかわらず、しっかりと締め付けてくる聡子に驚きを隠せないでいた。
「す、すごい……っ……!」
 夏美とのたった数回の交わりしか経験のない貢太にとって、聡子の身体は全く未知の領域だった。ゆっくりと抜き差しするたびに、襞の一つ一つが絡み付いてくる。それでいて、滑らかさは全く変わらない。
「いっ、や……っ!! あっ、あぁっ!!」
 聡子は、京介のものとは全く違うその形に戸惑っていた。聡子は、京介以外の男と交わった事が無かったのだ。長さは京介より少し短いようだが、太さは貢太が勝っていた。いつもよりずっと押し広げられる感覚に、身体が反応してしまう事が聡子にとってはこの上ない屈辱だった。
「貢太、脚持ち上げてみろ。」
「こ……こうか?」
 俊樹に言われるまま、貢太は聡子の太ももを持ち上げて、腰を浮かせる。それで、先端の当たる場所が変わる。
「うぁあっ……だめえぇっ!! そこ……っ!!」
 押し寄せる快楽の波に耐えるかのように、聡子は近くに居た俊樹のズボンの裾を握り締めた。
「すげぇエロい……AV女優より、ずーっと……」
 感嘆交じりに言いながら、俊樹は聡子の姿を撮る。携帯に次々と記憶されてゆく淫らな姿は、どれも今まで見た事が無いほど美しいものだった。

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