2002.10.18.

淫辱通学
03
木暮香瑠



■ 待ち伏せ、そして恥辱2

 地面に落ちた有紗のスカートは捲れ、白く丸いお尻が丸出しになった。染み一つない白桃のような双尻が、二人の男に視犯される。
「いやっ、見ないで……」
 有紗は、慌ててスカートを押さえた。康次が、恐る恐る爪先でスカートを捲ろうとする。手を出し、また関節を決められるのを恐れているのだ。
「だめっ、やめて……」
 有紗は、弱々しく康次を睨んだ。
「そら、どうした。パンツ履いてないと反撃も出来ねえのか?」
 康次は、強気になり有紗の尻に蹴りを入れた。
「ううっ、ひ、酷い……。どうして?」
「俺の味わった以上の恥かしさを、お前の味わってもらうのさ。恥かしいだろ? オマ○コ丸出しにされて……」
「ううう……、も、もう十分でしょ? こんなことして……、ううう……」
 有紗の大きな瞳から涙が溢れている。頬を伝い、地面を濡らした。悪いこともしていないのに、パンティーを脱がされ男たちに嬲られている。それに反撃できない自分が悔しかった。
「まだまだ足りねえなあー。もっと恥かしい目に逢ってもらわなくちゃあな……」

「さあ、立ちな!」
 雄一が、有紗の長い黒髪を掴み引き上げた。
「ううっ、い、痛い……」
 これから何をされるんだろうという不安が有紗の脳裏を過ぎる。これ以上恥かしい思いをさせられるくらいなら、いっそ死んだ方がマシだ。有紗は、最後の勇気を振り絞り、膝を雄一の股間目掛け振り上げた。しかし、その攻撃はあっさりとかわされた。雄一の大木のような腕で防御された。
「まだ攻撃する元気が残ってたか? お前の動きは見え見えなんだよ! これならどうだ? おりゃあーー」
 雄一は、有紗の首に手をかけ片手で軽々と持ち上げる。
「ううっ、ううう。だめ、放して……。苦しい……、苦…し……い……」
 指が、有紗の首に食い込んでいる。息が出来ず苦しむ有紗が、脚をバタバタと動かす。首を吊られた有紗の意識が遠のいていく。
(ううう……。だめえ……。こ、殺される……)
 有紗の脚が動きのを止め、手足がだらりと伸びた。雄一が、ぐったりした有紗を地面に放り投げた。有紗は、地面に横たわり身動きもしない。
「兄貴、死んだのか? どうしよう。死んだのか?」
 恐る恐る康次が、有紗の顔を覗き込む。
「死んじゃあいないさ。気絶しただけだ。こいつはいい金蔓になるかもしれないぞ」
 気絶した有紗を雄一は、ニヤニヤと不気味な視線で見下ろしていた。

 有紗が息を取り戻したのは、森の中の道の外れまで来た時だった。雄一に担がれ、駅が見えるところまで来ていた。後ろを、有紗の鞄を持った康次が付いて来ている。
「いやあっ、降ろして……。変なこと、しないで」
「まだ、何もしないさ。大人しくしろ」
 雄一は、有紗を下ろし、有紗の腕を背中に捩じ上げた。有紗の手首を握る雄一の握力は強く、骨がギシギシと軋みを上げるぼどの痛みが有紗を襲う。雄一が、もう少し力を入れれば、有紗の腕の骨は簡単に砕けてしまうだろう。
「ううう……、痛い……。は、放して……。こんなことしてただで済むと思ってるの? 警察に訴えるわよ」
「訴えるか? ほら、この写真見てみろよ」
 康次が数枚のポラロイド写真を有紗に見せた。地面に横たわり、スカートが捲れゆで卵のようなお尻が丸見えになっている有紗の写真だ。股間の翳りを鮮明に写したものもある。有紗が気絶している間に撮られたものだった。
「ひっ、卑怯よ! 気絶させて撮るなんて……。ただじゃおかない!」
「この前の痴漢の時は、お前たちが居なくなってくれたお陰で、証拠無しの無罪放免だったけど、今回は、こんなに鮮明な証拠があるぞ。どうだ? 一緒に警察に行くか? そして、この写真を見てもらうか?」
 康次は、ニタニタ笑いながら有紗の顔を覗き込む。
「ううう……、なんて卑劣なの……」
 有紗の顔に、動揺の色がありありと浮かぶ。その写真は、今パンティーを履いていないことを改めて実感させた。。パンティーを履いていないことが有紗を気弱にさせる。スカートの中を駆け抜ける風が、ひんやりと股間を撫ぜた。

 雄一が、後ろ手に取った有紗の手首を握る手に力を入れた。
「い、痛いって言ってるでしょ。ううっ……」
「俺たちのいうことを聞いていれば、痛い目に逢わなくて済む。言うことを聞くな? お前の首なんかへし折るのも簡単なんだぜ」
 背中から雄一が、有紗の首に腕を押し当て引き寄せた。鋼鉄のような筋肉が喉に食い込み、息が出来ない。雄一に握り締められた手首は、骨がギシギシと悲鳴を上げている。息苦しさと手首の痛みに、有紗の眉が歪み顔が朱に染まった。
(この人、狂ってる……。殺されるかもしれない……)
「ううっ……」
 有紗は、コクリと肯くしかなかった。

「ほら、鞄を持つんだ。行くぞ」
「ど、どこに行くんですか?」
 康次に渡された鞄を左手に持った有紗の声は、恐怖に震えていた。右手の手首は、相変わらず背中に廻し、雄一に握られたままだ。この男の醸し出す雰囲気と行動に、有紗は恐怖を抱いていた。頬を殴られ、首を決められ気絶させられたことが、有紗に恐怖感を植え付けていた。

 三人は、駅のホームにいた。相変わらず有紗の手首は、雄一に握られているままだ。傍から見ると、恋人同士が背中に廻した手を取り合っているようにも見える。電車を待つ間、有紗は廻りの視線が気になった。
(ああ、どうしてみんな、わたしを見るの? パンツを履いていないのがばれてるの?……)
 アイドルと言ってもいい位の美少女が、男二人の間に立っている。2メートル近い大男と、目がイヤらしくにやけている男の間に立っている美少女の対比を、皆が不思議そうに見ている。どう見ても恋人同士には見えない大男と有紗の関係を、不思議そうな視線で見ている。それが有紗には、パンティーを履いていない股間に、視線が集中しているように感じる。有紗は、顔を下に向け恥かしそうに頬を染めていた。

 電車がホーム滑り込むと、風が有紗のスカートをはためかす。すらりとした太股が露わになる。
「いやあっ……」
 有紗は、鞄を持った手でスカートを押さえた。
(見られた? パンツを履いてないお尻を?)
 ホームに居た男たちは、有紗の足に見とれていた。モデルのようにスラリとした、若々しい太股が男達の視線を集める。もう少しスカートが捲れればと、期待を込めた視線を投げかけている。
(きっと見られたんだわ。わたしのお尻……)
 有紗は、真っ赤になった顔で俯く。その仕草が初々しく、ますます男達の視線を集めてしまう。

 ホームに入ってきた電車に、三人は乗った。ドアのところに並んで乗る。有紗の背中に雄一、前には向い合って康次が立った。乗客たちは、不自然なカップルの登場に視線を投げ掛ける。
「いいか。声を出すんじゃないぞ」
 有紗の手首を強く握りながら雄一が、耳元で小さな声で言う。恥かしさで頬を染めた有紗が、コクリを肯く。会話の内容が判らない傍目には、恋人同士のように見えた。



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