2014.02.08.

ボクとアイツと俺
004
木暮香瑠



■ 狙われる志穂2

 ドーーーン!!

 部屋のドアが蹴破られた。

「テメエ等、志穂に何した!」
 入って来たのは、眉を吊り上げ怒りに顔を紅潮させた宗佑だ。宗佑は入ってきた勢いのままソファーで裸体を晒す志穂の前に立っていた佐々木に前蹴りを喰らわせた。
「うぐっ……」
 宗佑の足は佐々木の鳩尾を捕らえ、壁にふっ飛んだ。
「ううっ、うぐぐ……」
 宗佑の本気の蹴りを鳩尾に喰らった佐々木は、息が出来ず苦しさにのた打ち回った。

「なにしやがる! てめえ!!」
 棚田、大下、楠木が一斉に宗佑に殴りかかろうとする。しかしテーブルが邪魔をし、躓いたところに宗佑はパンチを顔面にお見舞いする。
「うぐっ!!」
 宗佑の拳を顔面に食らった棚田は、折れた歯と一緒に血を吐き出した。

 佐々木の仲間・三人は所詮、サッカーで鍛えた宗佑の敵ではなかった。所詮、悪の佐々木に付いて廻ってるだけの虎の威を借る狐だ。
「うわっ」
「ヤベエ、ヤツ、マジできれてるぞ」
 木下と楠木は倒れた佐々木と棚田を抱えながら逃げ出した。



 佐々木達が逃げて行った後、密室には全裸で眠りについている志穂と宗佑だけが残された。

「眠らされてるのか? 間に合ったみたいだな……」
 汚れ一つ無い肌を見て、宗佑は安心した。
「やっぱ寝顔もかわいいな、志穂は……、もっと女らしい格好すればいいのに……」
 面と向かっては意地悪なことしか言わない宗佑だったが、眠っている志穂に本音を呟いた。
 全裸でソファーに横たわる志穂の胸が、寝息と共にゆっくりと上下している。宗佑は、床に散らばっていた志保の服を手に取った。佐々木達が剥がした服を、起きるまでとりあえず志穂に掛けておいてやろうと……。服を掛けようとした時、否が応でも志穂の瑞々しい姿が宗佑の目に映る。吐息にゆっくりと上下する志穂の胸が、股間にほんのりと影を作る茂みと縦裂が宗佑の目に飛び込んでくる。

 小学生の頃から知っている少女の大人になりかけのあわれもない姿、まだ少し硬さの残る腰の線と柔らかな曲線と共に盛り上がる胸、お尻のラインが絶妙に調和した瑞々しい肢体が目の前にあった。華奢な身体がその膨らみをより大きく見せる胸、秘部を隠すことも出来ずだらしなく足を開いたその姿に宗佑の血液が一気に沸騰し、心臓がドクドクと鼓動し、身体の隅々に血液を送り出す。

「本当に寝てるのか? 起きないのか……」
 宗佑は、そーっと志穂の顔を覗き込む。そして、宗佑は自分の疑問を確かめる為、志穂の胸に手を伸ばす。そして指に力を込めギューッと揉んだ。しっとりとした肌触りと指を押し返す弾力が宗佑の性欲を刺激する。
「うんっ、ううん……」
 夢に魘されるような声をあげる志穂。声を漏らすが起きる気配は無い。宗佑は、ゴクンッと唾を飲み込んだ。
(何考えてんだ。志穂は幼馴染で……圭一の彼女だぞ)
 指先に感じる柔らかな、そして押し返す肉の温かさ……。頭が沸騰するくらいに血液が巡る。
(ばれなきゃ……。中に出さなきゃ……、もう処女じゃないんだから、減るもんじゃねえし……)
 欲望に魅入られた考えが頭をよぎる。
(俺だって……、志穂の彼女になる資格はあった筈なんだ、俺だって幼馴染だし……)
 小学校からの志保に対する想いが心の中で膨らむ。
(もう……圭一としてるんだ。俺がやっても、初めてじゃないんだから……)
 この前、二人に会った時の顔を真っ赤にして俯いた照れる様子を思い出す。
(あの前の日、二人はやったのかな? 圭一、気持ち良かったのかな……、志穂のオマ○コ……。俺だって味わう権利、あった筈なのに、好きだったんだから……)
 一度火のついた欲望のは、淫欲の思いを膨らませた。
(志穂は寝てるんだ。今、犯っても志穂は覚えてない。中に出さなきゃ、ばれる筈ない……。寝てるんだから、もう処女じゃないんだから……)
 宗佑はズボンに手を掛けパンツごと引き下ろし、下半身を晒した。

 股間の肉棒はすでに血液を集め、先端からは透明な液を滲ませながらそそり立っていた。宗佑は、分身に手を沿え亀裂に狙いをつけるが、ふとある事に気付いた。
(濡らさなくちゃ……)
 志穂の縦裂は幼女のように固く閉じ、乾いたままだ。宗佑は志穂の太腿の間に頭を埋め、縦裂に舌を這わせた。
「これが志穂のマ○コ……」
 宗佑は亀裂の奥に下を滑り込ませ、溝をなぞった。志穂の身体がピクッと反応する。縦裂を這う舌が突起をなぞったのだ。
(寝てても反応するんだ……。これがクリ○リス……)
 宗佑は柔肉を割り、蕾を口に含み吸った。そして皮を剥ぐように舌で突いた。
「あううっ、ううん……、ううっ……」
 志穂の唇から寝言のような喘ぎ声が漏れ、そして身体をピクピクッと震わせた。
「はあ、はあ、はあ……、こ、これが志穂のオマ○コの、味なんだ……」
 宗佑は幼馴染のオマ○コにむしゃぶりついた。

「あうん……、ううっ、んんん……」
 舌の動きに反応して志穂の喘ぎ声が漏れる。
「感じやすいんだな、志穂……」
 顔を上げ胸に目をやると、心なしか乳首も頭を擡げているように感じる。
「勃ってる? 寝てても反応してる?」
 乳首を摘むとコリコリと指で転がした。
「うっ、んううっ……」
 消え入りそうな喘ぎと友に、乳頭が宗佑の愛撫で硬さを増していく。
「俺に愛撫で感じてくれてるんだ、志穂の身体……」
 宗佑は再び股間の顔を埋め、志穂の股間に舌を這わせた。

「ううん、ううっ、うんっ……」
 微かな喘ぎ声と共に、ヌチャッとした液体が舌に纏わりついてきた。宗佑は頭を上げ、指を縦裂の奥に埋め確かめる。
「濡れてる……。許してくれ、どうしてもお前としたい……」
 宗佑が志穂の膝の裏に手を差し込み股を広げると、志穂の眠った顔は恥ずかしそうに横に傾き、股間の縦裂は僅かに開き湛えた愛蜜がキラキラと輝き、まるで宗佑の肉棒を誘っているようだった。宗佑は、亀裂に怒張を宛がいグイッと押す。

 ブジュッ。

 亀頭が亀裂に沈む。そして感じる抵抗……。
「狭いな……、志穂のマ○コ……」
 宗佑は一気に怒張を押し込んだ。

 ブジュッ、ジュブジュブジュブ……。

 宗佑の肉根が膣に溜まった愛液を押し出しながら縦裂に沈んでいく。肉棒が志穂の淫肉に包まれていく。
「温かいよ、志穂の膣中(なか)……」
 今まで感じたどのような女よりも、志穂から得られる感触は宗佑の気持ちを高揚させた。じっくりと暖かさを味わった後、宗佑はゆっくりと腰を動かし始めた。肉棒が抜き刺しする度、徐々に淫肉が宗佑のものに纏わり付き締め付けを増して来る。
「好きだったんだ、お前のこと、ずっと……」
 小学生の頃から好きだった少女、好きだと告白も出来ずただ悪戯を仕掛けてしまった少女に、今までのありったけの思いをぶつけて腰を動かす。宗佑が突くたび、志穂の重量感ある双乳がブルンブルンと揺れる。膣内の暖かさと締め付けに、宗佑の腰の動きはどんどんと早く強くなっていった。

 ズンッ、ズンッ、ズンッ……。

 宗佑の怒張が打ち込まれ、その動きに呼応し志穂の膣が脈動する。ねっとりと強く優しく肉棒に絡み尽きてくる。
「すげえ! ツブツブがチ○ポ、締め付けてくる……」
 宗佑は脈動し締め付けてくる膣壁の感触に驚きの声を上げた。
「こ、これがカズノコ天井……? 最高だ! 志穂のマ○コ……」
 改めて自分が小学生の頃から好きだった女を賞賛し、腰を送り込んだ。

「ううっ、ううん……、うっ、んんうう……」
 志穂は瞳の閉じた頭を揺らしながら寝言のような喘ぎ声を上げる。
(感じてるのか? 寝てても……オレのチ○ポ咥えて、志穂のマ○コか感じてる?」
 志穂が反応を示したことで宗佑は、なお一層、腰の動きに力を込め早めた。
「うおおお……、引き込まれる。マ○コが引き込むようにうねってる。俺のチ○ポ、引き込むようだ」
 宗佑はあまりの気持ちよさに背を反らせ呻き声をあげた。
「こんなマ○コ、初めてだ……。すごい!」
 宗佑は、今まで経験したどの女よりも上質の締め付けを感じていた。

 ケンカの時からの継続的な興奮状態は、宗佑を異常な速さで絶頂に導いた。
(やべえ! で、出そう……。抜かなきゃ……)
「うっ! ……」
 ドピュッ!
(抜かなきゃ……)
 宗佑は、志穂の中の気持ちよさに名残惜しさを感じながらも慌てて志穂の中から肉根を抜いた。

 ドピュッ! ドピュッ! ドピュッ!

 肉根が脈動し、先端からは大量のザーメンが志穂のお腹の上に降り注がれた。しかし、第一射は、抜くのが間に合わず志穂の中に注がれていた。
(やべえ、中に出ちゃった?)
 宗佑の見つける先、縦裂からトロリと破血混じりの白濁液が流落ちた。

 !?

「圭一ともう……、やってるんじゃないのか?」
 鮮血の混じる白濁液を目にして宗佑は疑問の言葉を呟いた。

 そういえば、挿入時に感じた抵抗、入り口が狭いと感じた感触……。
「俺が始めての男なのか? 志穂の……」
(すまん、圭一……。ゴメン、志穂……)
 幼馴染と親友に対する罪悪感、その影で膨らむ優越感、宗佑は交じり合う感情に頭を垂れた。



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