2006.10.14.

出会い
02
大門



■ 2

宣子は隆一の勧めに2杯目もビールを頼んだが、ちょっと自分で様子がおかしいことに気づき始めていた。
いつもなら2杯目を飲み干したくらいで酔いを少し自覚するが、2杯目を飲んでいる途中で何か自分の体が火照っていることに気づいた。
そして、いつの間にか時折隆一がすごく魅力的な男として見えるようになっていた。
『弟みたいな存在に、何を興奮しているのか……』と宣子は自分をなんとかギリギリに制していた。
隆一は宣子の様子を見ながらも、世間話をしていた。
宣子がたまに男を見るような目で隆一を見ていることに気づいていたが、それは多分気のせいだと思っていた。
隆一はまだ液体の効能に確信を持てていないのである。
そんな中で、宣子はたまらずトイレに行って、落ち着かせようと席を立った。
それを見て、隆一はまた宣子のビールに液体を2,3滴垂らした。
トイレに行った宣子は鏡で自分の顔が紅潮しているのに気づいた。明らかに酔いによるものではないと自分では分かった。
「私、やばい……」と呟き、しばらく鏡を見つめた後、トイレから出た。
そして、2杯目も飲み終わり、3杯目を待っているときに宣子の体は嘘をつけなくなっていた。
『濡れてる……』と自覚できるほど宣子の股間が濡れていた。
しかも、どうしようもなく隆一が欲しいと思い始めていた。
無意識に正面に座っている隆一の手を握ったり、わざと足を当ててみたりと、スキンシップが増えていった。
隆一はその様子から『落ちた……』と確信した。
そして、確認するように宣子の足に自分の足を絡ませて、徐々に上に上げていった。
宣子は嫌がるどころか、隆一を見つめて、さらには自分で足を開き、まるで隆一の足を自分の股間に誘うようにしていた。

宣子の理性は崩壊していた。
片足を隆一の方に投げ出すようにすると、隆一がテーブルの下で宣子の足を掴んだ。
隆一は宣子の足を自分の膝の上に乗せて、たまに手で撫でながら、宣子を引っ張っていく、宣子は両手を自分の後ろに付いて、下半身を隆一に委ねる様にした。
その間に隆一のもう一方の足は宣子のスカートの中に入っていった。
スカートの中で動く隆一の足に自分の股間を押し付けるようにして、本能に身を任せるようになっていた宣子は時折、口元を開き、吐息をはいていた。
隆一は昨日の由美子が自分の思い通りに動いた事を思い出し、宣子に向かって、
「パンストを脱いで、隣においで」と少し目上の目線から言った。
宣子はゆっくりと頷き、テーブルの下でスカートを一度脱ぐと、パンストを脱いで、またスカートを履き、隆一に寄り添うように隣に座った。
宣子のパンストはテーブルの下に放ったままだ。
宣子は隣に座る隆一の手を取り、自分からスカートの中へと誘った。
隆一は宣子のパンツにすでに大きなシミが出来ていることがすぐに確認できた。
隆一から「先輩、こんなに濡らしてちゃダメですよ。」と言葉を言われながら、触られている宣子の表情は恥ずかしがりながらも、衝動を抑えられない恍惚の表情だった。
「隆一君、もうダメ……」と漏らす先輩に隆一は「パンツも脱いでください。しばらく遊んでから、店を出ましょ」と言うと、宣子は座ったまま尻を動かしながら、パンツを脱いだ。
パンスト同様にテーブルの下に放ったままのパンツを足で確認した隆一は、それを足の指で掴むと、
「パンツを拾ってください」と宣子に言った。
宣子はテーブルの下に頭を突っ込んで、パンツを取ろうとしたが、隆一が動かす為、取れないでいた。
「いじわる…」と呟く声がテーブルの下から聞こえてくるが、宣子はいつの間にか自分が隆一に対して尻を突き出している状況になっていることに、気付いていなかった。
隆一は宣子のスカートを捲り上げて、個室とはいえ、先輩である宣子の尻をさらけ出した。
「やめて……」とまたテーブルの下から訴えていたが、隆一の愛撫によりその声は吐息へと変わっていた。
頭をテーブルの下に突っ込みながら、もうパンツを取ることを忘れて、隆一による快楽にひたすら耐えている宣子は下半身だけを動かしていた。
そして、「いく……」という言葉を発したときに隆一による愛撫は終わった。
「そろそろ店を出て、ホテルでもいきましょ。先輩。」と隆一はまだテーブルの下に頭を突っ込んでもがいている宣子に言った。
隆一が足でパンツを摘んで手に取ると、宣子はテーブルの下から頭を出して、いかにも返して欲しそうな目をしていたが、「先輩。すぐ脱ぐんですから、履かない方が良いですよ。」と言って、隆一はポケットに宣子のそれを突っ込んだ。
仕方なく、拾ってきたパンストだけをバッグに詰めた宣子はそそくさと隆一の後を追うように個室を出た。

ホテル街のある所まで電車で二駅ほど離れていた。
人もまばらなホームの上で、寄り添うようにしながらも、隆一の手はしっかりと脇から宣子のスカートに入っていたが、股間までは届かなかった。
閑散としたホームとは対照的に来た電車は一杯飲んだ後のサラリーマンやOLで混雑していた。
隆一は宣子をなんとかドアの方まで押しやるようにして向き合うと、早速手を宣子の股間に押し当てた。
宣子は隆一に抱きつくようにぴったりとくっついているが、時折隆一を見上げていた。
一駅が過ぎた辺りで、宣子の手は隆一のYシャツを掴んでいた。たまにその手には力が入る。
目的の駅に着くと、宣子はふらふらっと倒れるようにして電車から降りた。
そんな宣子を支えるようにして隆一は電車を降りて、ホテルが林立する場所へと2人は向かった。
「どこが良い? 先輩。」
「どこでも良いけど、もう『先輩』はやめて」と宣子は言った。
そして、ある程度進んだ適当なホテルへと2人は入った。
平凡なラブホテルの一室だったが、宣子は隆一と2人でいることの方が興奮させる材料となった。
宣子の服を脱がした隆一は宣子に自分を脱がせた。
パンツを脱がさせたときに、シャワーを浴びに行こうとする宣子の腕を掴んで、
ベッドに押し倒した。
少しキスを重ねた後、「舐めて」と隆一は宣子に言った。宣子は隆一に逆らえず、隆一が大の字で寝ている足の間に入り、隆一のモノを口に含んだ。
「一度、奥まで入れて」と隆一が言うと、口の先端を伸ばしながら、やっと隆一の根元まで咥え込んだ。
宣子の目は涙目になっていたが、隆一は容赦しなかった。
宣子に自分で少しの間その体勢を維持させたのである。
宣子は口から涎は垂れ、たまに吐き気を催していた。
その様子を見た隆一は「シャワー浴びよ」と宣子の腕をまた掴んだ。
宣子に自分の体を洗わせて、隆一が湯船に浸かっている間、宣子にはシャワーを使ってオナニーをさせていた。
もう宣子は普段会社で隆一に見せている態度とは全く別人になっていた。
だから、余計に隆一は調子に乗ってしまった。
宣子を浴室に寝かせて、足を開かせて、シャワーヘッドを宣子に容赦なく突っ込んだ。
宣子は「いたっ……」と声を上げたが、それでも隆一に逆らおうとはせず、必死に足を広げていた。
そして、隆一はシャワーヘッドがある程度はいったところで、またシャワーを流した。
宣子の股間から大量のお湯が出てくると同時に宣子は悲鳴のような声を上げていた。
宣子には完全に先輩である意識はなくなり、メスとなっていた。隆一はそんな宣子の乳首を抓るように摘むと、「先輩は今夜はおもちゃになるんですよ。」と宣子の顔を見て、言った。
隆一の中でも戸惑いはあった。『まさか宣子先輩に対してここまでしてしまう自分がいるとは……』そう思いながらも、隆一は歯止めが利かなくなっていた。

シャワーを止めて、宣子を起き上がらせると、宣子は隆一に泣きながら抱きついてきた。
言葉は特に発しなかったが、たまに何かを伝えようとしていた。
それが何かは隆一には分からなかった。
隆一は宣子の体を拭いてやり、先にベッドに行かせた。その後、隆一もベッドに行くと、宣子はまた隆一に抱きついてきた。
まだ隆一には戸惑いがあったが、意を決したように宣子にキスをした。
宣子の方が興奮して、舌を絡めてきて、濃厚なキスとなり、その間に隆一が「全身に……」と呟くと宣子が隆一の上にかぶさるようにして、隆一の全身にキスをしながらも、愛撫をした。
宣子は一切言葉を発さず、たまに漏れる吐息だけだった。
「69」と隆一が小声で言うと、宣子は自分から隆一の顔の方に尻を向け、隆一に股間を舐めさせていた。
朝まで隆一の思い通りに宣子は動いて、隆一を満足させた。
ただ、朝方宣子の意識はなくなり、そのまま寝てしまった。
目を覚ました宣子は体がやたらと体が重かった。
今までであんなに激しく凌辱的なHをしたことがなかった宣子は先に目を覚まして、シャワーを浴びている隆一に変な気持ちを持っていた。
一連の記憶も全てある宣子は恥ずかしかったが、どことなく嫌な気持ちはしなかった。
むしろ、隆一に対して愛情に近い感情が生まれていた。
辱められていたにも関わらず、そういう感情が生まれていることに不思議さを感じていた。
実はこれも液体の効能なのだ……。
シャワーから出てきた隆一はいつもの隆一だったが、宣子は違った。
朝食も2人してホテルから出て食べたが、宣子は隆一の隣に座り、まるで恋人のように隆一に接していた。
逆に戸惑ったのは隆一だった。
「ちょっと宣子先輩!!」とたまに逃げるようにする隆一を「『先輩』はやめてって言ったでしょ!!」と笑いながら隆一を追いかけていた。
それから2人は夕方まで買い物などをして過ごした。
帰り際に宣子は寂しくて隆一の胸で泣いてしまったのである。
それに対しても隆一はすごく戸惑った。
仕方ないので、宣子の家まで送った隆一はとぼとぼと一人で帰りながら、『すげぇ……なんだこの薬……』と思っていた。
由美子も宣子も自分の思い通りになった。
いや、それ以上の効果が出た。
そして、家に着くと「次は誰にしようか……」と考えてしまった。

寝ながら小瓶を顔の上に上げて見つめながら、隆一は考えたが、特に思い浮かばなかった。
『当面は由美子と宣子先輩だけにしとくか…』
女友達が少ないわけじゃなかったが、特にやりたいわけでもなかった。



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