2003.06.08.

光梨の奇妙な日常
02
煙突掃除屋さん



■ AM7:15 朝食

AM7:15 朝食


「ぷっは〜〜〜〜!いい気持ち!」

ジャバジャバと水しぶきを上げながら冷たい水で顔を洗うと一気に眠気が飛んでいってしまう。すっきりした顔で鏡を覗き込むと、光梨は手で髪型を整えて鏡の中の自分にニッコリ笑いかけてみた。備え付けてある柔らかなフェイスタオルで雫を拭き取りながら色々な角度で確かめるように鏡を見る。

「よし!今日も可愛いぞ!光梨!」

手のひらで両方の頬をパチン!と叩くと上機嫌でもう一度大きく伸びをした。



『光梨さ〜ん!学校に遅れてしまいますよ〜!』

 キッチンから星歌の呼ぶ声がする。光梨はタオルを首に掛けると食堂に続く廊下へと出て行った。

「あ…… お姉ちゃん、おはよう」

 2階に続く階段から加奈が下りてきた。屋敷には4階建ての棟が3つあり、それぞれが2階と4階に渡された廊下で繋がっている。加奈の部屋は東棟、光梨の部屋が西棟、そして先ほど窓から見た駿介の部屋は加奈と同じ東棟にある。朝の一分一秒を争う中では部屋の配置が光梨にとって大きなハンディとなっているのだ。
 先ほど乱れていたポニーテールは再び綺麗にまとめられていた。光梨はまだ起きたままの姿だったが、加奈は既に着替えを済ませて制服を着込んでいる。

「今朝は駿ちゃん激しかったみたいね。大丈夫だった?」

 光梨が下唇の辺りを人差し指で指しながら悪戯っぽく加奈に笑いかける。

「そんな…… そんな事ないよ」

 加奈は軽く頬を染めて光梨から逃げるように食堂へと入っていってしまった。光梨もゆっくりと後を追って食堂に向かう。
 食堂の大きなテーブルには既に駿介が座ってコーヒーを飲んでいた。駿介は2人に気付くと広げていた新聞をたたんで膝の上に置いた。

「光梨ちゃん、加奈ちゃん、おはよう」

 パーティー用にも使えそうな大きなテーブルの一番奥の席に陣取った駿介は2人に軽く手を上げて挨拶をする。

「駿ちゃん、おはよ!」

「おはようございます」

 それぞれ挨拶すると光梨は駿介の右側に、加奈は少し離れた左側の席に座って落ち着いた。すかさず星歌が朝食を運んでくる。

「もう先に食事は済ませたよ」

 駿介はそういうと再びコーヒーカップに口をつけた。
 駿介は光梨達姉妹の従兄弟にあたる。三年前から海外に事業を展開している光梨達の父親・桂太郎に屋敷の管理と娘達の世話を頼まれて住み込んでいるのだ。本人は事業とは関係の無い公務員で、毎朝決まった時間に役所へと出かけて行く。26歳という若さにしては落ち着いた印象を受けるが、本来の彼はそうでもないらしい。光梨と加奈は駿介を兄のように慕っているようである。

「いっぱい出しすぎておなか減ったんでしょ?」

 光梨が悪戯っぽく駿介の顔を覗き込むと駿介は笑いながら首を横に振った。

「残念だけど今朝は時間がなくてね。ね?加奈ちゃん」

 駿介が加奈の方に目をやると頬を染めた加奈が恥ずかしそうに頷いた。

「ふ〜ん、駿ちゃん今朝は出してないんだぁ。光梨だったらすぐに気持ちよくしてあげるんだけどなぁ」

 光梨は悩ましげに上唇を舐める素振りをして駿介に視線を送る。

「じゃあ明日は早起きして光梨ちゃんが起こしにきてくれよ」

「はははは…… それ言われちゃうと辛いんだよねぇ」

 光梨は運ばれてきたトーストをパクついた。焼きたての香ばしいパンにバターの香りがたまらない。

「光梨ちゃんは着替えてないけど間に合うのかい?」

 駿介はそう言うと右手を伸ばして下着を着けてない光梨のTシャツの上から形の良い乳房を軽く掴んだ。

「ァん……」

 光梨は突然のタッチに軽く身悶えしたが、すぐに駿介の方に身体を向けて胸を弄る手を受け入れる。

「加奈は朝のクラブがあるんでしょ?私は今朝は休みなのッ……あん……」

 駿介の指が敏感な突起を捕らえるとピクンと顎を浮かせて感じ入る。駿介はひとしきり光梨の乳房を弄ぶと再びカップに手を伸ばした。

「もう終わりなの?」

 駿介の方に胸を突き出したまま光梨は口を尖らせた。

「本当に遅刻しちゃったらいけないからね」

 駿介は笑いながら何事もなかったようにカップに口をつける。

「ん〜〜 すぐにイッちゃうのも勿体無いもんねぇ」

 胸に残る駿介の手の感触を感じながら光梨は駿介に顔を近づけた。

「じゃあ、朝食が終わったら光梨がお口でしてあげる!遅刻しないように一生懸命するから、いいでしょ?」

 光梨は駿介の笑顔を見ながら運ばれてきたマグカップに口をつけた。光梨はコーヒーが苦手なので温かいココアを飲むことにしている。メイドの綾乃が作ってくれるココアは甘味も苦味も丁度良く、どこのカフェと比べても一番光梨の口に合うのだ。が……

「あれ?これ……」

 今朝のココアは少し甘味が薄い。綾乃が藤森家に来てから数ヶ月、こんな事は初めてだ。

「星歌さん。綾乃ちゃんは今日はお休みなの?」

「ああ、綾乃ちゃんならココにいるよ」

 厨房の星歌に話しかけた光梨の問いに駿介が答えた。駿介が指差しているのは自分の膝……そういえばさっき無造作に置いたはずの新聞がいつの間にかきちんと折り畳まれて隣の空いている椅子の上に置いてある。

「加奈ちゃんが学校に遅れてはいけないからね。綾乃ちゃんに続きをお願いしたんだ」

 駿介がテーブルクロスを持ち上げると、駿介の両足の間にセミロングの黒髪が揺れるのが見えた。

「……ン……ン……」

 駿介の膝の間にスッポリと身体を収めた綾乃の口には駿介の怒張が深々と突き刺さっている。綾乃の口が小さいのか、駿介の物が巨大すぎるのか、綾乃の唇は張り裂けんばかりに押し広げられて白濁した泡でドロドロになっていた。駿介は再びテーブルクロスを元に戻すと光梨に向かってウインクする。

「こういうことだよ」

「ごめんなさい、光梨さん。綾乃ちゃんがお仕事だったから今日のは私が淹れさせて頂きました」」

 駿介の食器を片付けに来た星歌が綾乃を見下ろして微笑む。

 少々呆気に取られた光梨はつまらなそうな顔をして駿介を睨みつけた。駿介は相変わらず屈託の無い顔で笑っている。

「駿ちゃんこそ遅刻しちゃうよ!4月から来た新しい課長さん煩い人なんでしょ?!」

 光梨はサラダボウルのレタスをフォークで突き刺して口に運びながら駿介に吐き捨てるように言った。駿介が自分ではなく綾乃に処理を頼んだ事がよほど悔しいらしい。

「そうだな……そろそろ時間だ……出勤するとしようかな」

 駿介は笑顔を浮かべたままテーブルクロスの下の綾乃の頭に手をやった。そのまま綾乃の頭を前後に激しく揺さぶる。

「ンッッ!ンブッ!!ンッ!」

 いきなり激しくペニスを突きたてられた綾乃のうめきがテーブルの上の光梨や加奈の耳にも届く。ジュブジュブと激しい音を立てる綾乃のフェラを受けながら駿介が光梨に声をかける。

「そんなにつまらなそうな顔するなよ。仕事から帰ったら相手してやるから」

「今日は部活で遅くなるもん」

 ツンと目線を逸らしたまま光梨がそれに応える。

「どんなに遅くても待っててやるよ」

「……ほんと?」

「本当だよ」

「じゃあ絶対待っててよね!先に寝たりしちゃダメだよ?」

 光梨の顔に笑顔が戻る。

「分かってるよ。たっぷり可愛がってやるから覚悟しとけよ……ぅ……」

 駿介が小さなうめきを洩らして手の動きを緩やかにする。

「……ゲホッ…ケホッケホッ……」

 綾乃の咳き込む声が聞こえる。朝一番に加奈に刺激されて溜まっていた精液を一気に喉の奥に吐き出されたのだ。綾乃は咳き込みながら駿介のペニスについた白濁を舐め取っていた。床の上にこぼれてしまった分は後で舐め取ることになるだろう。

「綾乃ちゃん、ありがとうね。後はちゃんと始末しておくんだよ」

 駿介はペニスを仕舞ってファスナーを上げた。

「はい。畏まりました」

 テーブルの下から這い出てきた綾乃は紅潮した顔で深々と頭を下げた。口の周りには飲みきれなかった白濁液がこびりついている。それに気付いた加奈が綾乃の口に小さな舌を近づけて綺麗に舐め取る。

「ん……ありがとうございます。加奈お嬢様」

「今度は加奈ちゃんが飲んでくれなきゃダメだぞ」

「はぁい。頑張るね」

 加奈は舐め取った駿介の味を口の中で反芻しながら、部屋を出て行く駿介の後をついて玄関へと走っていった。

「さぁて!私もそろそろ用意しようかな」

 床に垂れた白濁液を腹這いで舐める綾乃を置いて光梨は自分の部屋へと向かった。



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