2007.11.10.

桃  香
02
木漏れ日



■ 02

「ああ…。」
私は不機嫌になってそう言った。
彼女は微笑み、
「可愛い…。」
と言った。
「なんだと!」

私はむかついて声を大きくした。
「ごめん…ハイこれ…。」
彼女は一枚のメモを私の前に置いた。
見ると携帯の番号が書いてあった。
「これで何時でも連絡出来るでしょ?」
「うん…。」

私はあっさり機嫌を直した。
「あなたのも教えて…。」
私が言う番号を彼女は携帯に登録していく。
「ところでなんで下着置いてったの?」
「分からない?」
「うん…。」

「鈍感ね…。」
「うん…。」
彼女は立ち上がり私の側に座った。
そして私に抱きつくとキスしてきた。
口を離すと、
「ねぇ、スカートの中見て…。」

と言った。
私は暖かそうなスカートに手を入れた。
スベスベの肌がそこにあった。
私はドキドキした。
「ねぇ、好きでしょ? こういうの…。」
「うん…。」

「見ていいよ…。」
私はスカートを捲くった。
キレイなワレメがあった。
毛は生えてない。
「毛は?」
「生えてこないの…。」


「キレイだ…。」
「ありがと…ねぇ寒いよぉ…。」
「あ、ごめん…。」
私はスカートを下ろして立ち上がろうとした。
「どうしたの?」
「お茶入れるよ…。」

「あたしがする…。」
「そう?」
「うん…。」
「じゃ戸棚にココアあるから…カップはその上」
「わかった…。」
彼女はキッチンに移動する。

私は隣の部屋からクッキーの箱を持って来た。
彼女が来たら開けようとこの前買っておいた。
「お待たせ…。」
そう言いトレイに二つカップを載せて運んで来た。
そして私の脇に足を入れる。
「狭くない?」

「全然…。」
私はココアを啜る。
体の温まるのが分かる。
「おいしい…。」
彼女が呟いた。
「なぁ?」

「ん?」
「何時も穿いてないの?」
「そうね…。」
「寒くない?」
「慣れた…。」
「何時から?」

「ずっと…。」
「じゃ最初逢った時も?」
「穿いてないよ…。」
「じゃこの前のショーツは?」
「プレゼント!」
「そうなの?」


突然彼女は炬燵を這い出ると積み重ねた本の所に行った。
ショーツを穿いていないのでアソコが丸見えだ。
「これいい…。」
一冊の本を見つけ炬燵に足を入れる。
それは写真投稿の雑誌だ。

「ねぇこういうのいいよね…。」
開いたページにはミニスカの女性が写っていた。
写真の女性はエスカレーターを上っている。
尻の部分が半分程見えていた。
しかもノーパンだ。
「こういうの好きなのか?」

「うん…でも一人じゃ怖い…。」
「僕が一緒だと出来る?」
「うん…たぶん出来ると思うよ…。」
「してみたい?」
「おにいちゃんが側に居て見ててくれる?」
「いいよ…。」

「じゃ、やる!」
「今から出来る?」
「うん!」
私は送りながらデパートに行って見ることにした。
「出かけようか?」
「うん!」

私は車に彼女を乗せてデパートに向かった。
5階の紳士服売り場に行くためにエスカレーターに乗った。
彼女は私よりかなり前に居る。
2階から3階に行く時彼女に囁いた。
「もっとスカート上げて…。」

「うん…。」
彼女はウエストの部分をかなり上に上げた。
尻の半分近くが見えた。
私はデジカメでそれを写した。
「いいのが撮れたよ…。」
私はそう囁いた。


「ホント? もっと撮って…。」
「わかった…。」
私達は階段の方へ移動した。
階段に座らせM字開脚させる。
クッキリ縦筋が見える。
私は素早くカメラに収めた。

何枚か撮りそこを離れる。
時計を見ると夕方の5時を過ぎていた。
「送るよ…。」
そう言い車に乗せる。
道を桃に聞きながら車を走らせる。
着いた所はこじんまりとした一軒の家だった。

玄関を開けると家の中から女性が出て来た。
顔立ちが桃に似ている。
母親のようだ。
桃を家に入れ帰ろうとした。
「修二さんですよね?」
「え? ああ、そうですが……。」

「上がって頂けません?」
「いや、その…。」
「どうぞ…。」
スリッパを出されて断るタイミングを逃した。
座敷に通された。
お茶が出る。

桃の母親に、
「今夜ご予定あります?」
と聞かれ返事に困った。
一人もんの男に予定などある筈がない。
「いえ…別にありません…。」
「では今夜はここに泊まって下さい…。」

「え! いいんですか?」
「ええ、桃香もそう言ってますし家は構いませんよ」
桃の母は40歳位だろうか?
美しい人だ。
そこへ桃が現れた。
「お風呂行こ♪」


私は桃に連れられて浴室に行った。
服を脱ぎ湯を浴びる。
湯に浸かっていると浴室の戸が開いた。
「さぶっ…。」
桃がそう言い湯を浴びる。
「ちょっとまずくないか?」

「なんで?」
「お母さんいるだろ…。」
「あたしおにいちゃんの彼女でしょ?」
「そうだけど……。」
「なら、いいじゃない! そこ少し空けて!」
桃は私の隣に浸かった。

「お母さん知ってるよ、あたし話したから…。」
「ええっそしたら?」
「素敵ねって言ってた。」
「ほんとに?」
「うん…。」
「そうか…。」

私と桃は交代で互いの体を洗った。
浴室を出ると新しいパジャマと下着が用意されていた。
桃もピンクのネグリジェと上着を着る。
「桃、下着は?」
「あたしはいいの何時もつけないから…。」

風呂を済ませた母親と三人で食事になった。
ビールが注がれ母親とグラスを合わせる。
料理はうまかった。
「修二さんにお願いがあるの…。」
食事の後母親がそう言った。
「はぁ? なんでしょう?」

「桃香とここで暮らして貰えない?」
「え! どうしてですか?」
「私、明日アメリカに出張なの…。」
「どれくらい?」
「さあ?」
急な事で返事が出来ない。



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