■ 03
■初体験2
僕はマドカさんにすっかり脱がされてしまった。
「かわいいおチン○ン。」
(かわいい? はぁ、やっぱりかわいいかぁ。)
マドカさんは高校生で、僕は小学生。
当然といえば当然なのだがやっぱり男としてはカッコいいとかのほうがいい。
そんなことを僕が考えていると、マドカさんは僕のものをいきなり咥えてきた。
「うわっ、まっ、マドカさん。そんないきなり……」
すごい快感だった。
マドカさんは顔を前後左右に揺すりながら口の中で舌を這わせていた。
「うっ、うう。マドカさん、もう……」
すると、マドカさんが急に口を離した。
「最後までヤってほしかった?
うふふ。じゃあ私が上になるね。」
そう言って、僕の上に乗っかってきた。
「あっ、ああん。いい!!」
グチュ、グチュ。いやらしい音が部屋に響き渡る。
「はあ、はあ、いい。いいわ。ユウタ君のが私の中で暴れてる。」
「うう、マドカさん。マドカさん!! 僕もう。」
「いいわ、私の中にぶちまけて。」
グチュグチュ。
「うわぁーーー」
…………
「はあはあ、よかったわよ、ユウタくん。」
すごく気持ちよかった。これがSexかぁ〜。
そんな夢心地の僕はある声で現実へと連れ戻された。
「ただいま〜」
「あっ、ユウタ来てるんだ」
ミカはすぐにユウタが来ていることに気がついた。玄関にはユウタお気に入りのジョーダンなんとかいう、かなり大きいの靴があったからだ。なんでもこの靴を買うがために何ヶ月もお小遣いを使わずにお金を貯めたらしい。そんなお金があるんだったらもう少しデートでリッチにしてくれればいいのに、そうミカはこの靴を見るたびに思ってしまう。
ミカはユウタが待っているであろう自分の部屋に続く階段を駆け上がる。その頃マドカの部屋では…………
「マドカさん、早く。早く服着て下さいよ。」
トン、トン、トン、とミカの階段を上がる音が近づいてくる。
マズイ……こんな状態を見られてしまっては言い訳の立てようがない。ドウシマショウ、ドウシマショウ。イッタイボクハドウシタライイノデショウ。僕の頭の中の電子回路がガー……バチバチと音を立て、今にもショートしてしまいそうだ。この役立たずの脳みそめ。マドカさんはまだ服を着きってない。どうすればいい……どうすればいいんだ、俺!!! 普段学校のテストではタイテイ90点台のこの若く、優秀なボクの頭脳が今、何の役にも立っておらず、ただバチバチと火花が散るような音が立っているだけだ。学校の勉強なんか意味ないじゃないか、そう思うことしかできないユウタであった。
ガチャ。とうとうこの時が来てしまった。ああ神様、もうボクはおしまいです。去年の初詣でお賽銭箱に石を入れてごめんなさい。謝ります、謝りますから〜。そんなことを思っていたが、ミカは現れない。そうだ、ここはマドカさんの部屋なんだ。壊れかけていたボクの頭の中の電子回路が急速に、またいつもの、学校のテスト90点台という、若く、優秀な頭脳に戻っていく。そして、冷静になっていくうちに今まで自分が考えていたことがとっても空しく、滑稽に思えた。
コンコン、ドアを叩く音がして、お姉ちゃん、ユウタいる? と、ミカのいつもの声がする。マドカさんが「いるわよー」というと同時にボクはマドカさんの部屋を出る。
「あっ、ユウタ。なんでお姉ちゃんの部屋にいるのよ。」
そう少し不満そうにミカが問いかける。しかし、ボクの脳みそはすっかりいつもの調子を取り戻し、どんな質問にも答えられるのだよ、ミカ。そう自分の中で優越感に浸りながら、
「一人でお前の部屋にいてもつまんないだろ。だからマドカさんの部屋でいっしょに話してたんだよ」
「何話してたのよ」
そんなしつこく聞かなくてもいいだろ、そう思いながらも
「自民党の郵政民営化について」
と、冗談を言いながらごまかす。
「もう、あんたっていつもそう」
そういってミカは顔をふくらませる。そんなミカのしぐさが一番かわいいと思う。ボクはマドカさんにあいさつをして、ミカの部屋に行った。
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