2003.09.28.

少女の性
03
横尾茂明



■ 白昼夢1

愛美はコンビニの前を自転車で行ったり来たりを繰り返している。
いつもなら何の躊躇もなく飛び込めるのだが・・今日に限り・・。

コンビニのガラス越しに週刊誌のコーナーが見える・・2人の男子高校生が立ち読みしている・・。

(あの二人・・もーいつまで立ち読みしているのかしら・・)
愛美は目的の週刊誌を早く買って家に帰りたかった。

街の喧噪は愛美の冒険など知る由もなく、人はいつものように慌ただしく行き交っている。愛美には目に映るいつもの風景が今日は何故か白く鮮やかなものに感じた・・それは愛美の今の心象を映しているとは気が付かないままに。

愛美が再びコンビニの前に来たとき・・高校生はもういなかった。
愛美は飛び込むようにコンビニに入り、雑誌のコーナーに向かった。

(有ったー)

愛美の目に記憶のある表紙が目に飛び込んだ
(これだ!)震える手で雑誌を取り、レジに向かった・・頭の中は真っ白で、どうやって店を出たのか記憶になく・・汗ばんだ手にはしっかりとお釣りを握りしめているのに気づいたとき・・思わず笑いがこみ上げ・・(ヤッター)と口の中で叫んでいた。

家に着き・・鍵をもどかしげに開けて自分の部屋に飛び込んだ。
(とうとう手に入れた・・愛美・・スゴク恐かったヨー)
愛美は興奮する心を落ち着かせ週刊誌の頁をめくった・・。
まず目に飛び込んだのは巻頭のカラー写真の男性ヌードであった。

(ウワースゴイスゴイ)

ヌードと言っても男性の股間にはボカシが入っておりどうってことはない写真であったが・・今の愛美には強烈なインパクトで迫った。
震える指で頁を進めていったとき・・【気持のいいオナニーしてる?】というタイトルが目に飛び込んできた。

(これだ!)

愛美は目を皿のようにして文字を追った・・・。

息も継げないほど興奮する内容に愛美は幾度も胸を押さえた・・部屋が茜色に染まり始めたころ愛美は読み終わり・・先程の自分と今の自分はもう別人の様に変わってしまったと感じた。それほど読んだことの全てが愛美にとっては天地がひっくり返るほどのカルチャーショックであったのだ。

(そっかー・・そうだったのね・・)

愛美はベットに仰向けに寝てGパンを降ろしショーツに手を入れた・・
(うわー何これ・・もーヌルヌルだよースゴーイ)
(こんなに濡れるなんて・・ホームレスのおじさんの時と同じだよー)

愛美は目を閉じ、学校で密かに想いを寄せている誠君の横顔を思い出してみた・・先程の男性ヌードと誠君が重なり・・愛美の胸が揺れた。

雑誌に書いてあった通りに・・まず軽やかにモモの内側を撫で次第に性器に指を近づけていった・・(アァー撫でるだけでこんなに気持がいいなんて)
愛美はヌルヌルの性器全体を撫で・・濡れた指先でクリトリスを探して円を書く様にクリトリスの周辺を刺激した・・(ウワ・・ウワ・・)
肛門がきゅっと縮むのを感じながらいよいよクリトリスの頂点から尿口を通り、膣に向かって指を往復させる恥戯を開始した・・。

(ハー・・なんて気持いいの)
(愛美こんなの・・こんなの初めてだよー)
(誠君・・愛美悪い子だよ・・こんな恥ずかしいことしてるのよ)
(あぁーこんな気持いいこと・・勿体ないヨー)
(愛美のオマ○コに・・誠君・・触って・・指を差し込んで頂戴)
(あぁぁーこんなに濡れてるなんて・・)

愛美の腰の奥深くでズキとする・・今までに経験の無い鋭い快感が走った・・
愛美の胸は怖さでキュと痛み・・(何・・これ・・なんなの・・恐いよー)
目の前が白く濁り、外界の音が一瞬かき消え・・腰の奥からさらに鋭い快感がこみ上げてきた・・。

(ウワー・・何何何・・これ・・恐いよー)
「あぁん・・あぁん・・あんあんあん」

「くぅぅぅぅぅー・・ハァッッー・・アッアッ・・あぁぁぁ!」
愛美の腰は大きくベットの上で上下に踊り・・口から悲鳴が迸り出た。

「イィィィー・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

「うあぁぁ・・はぁぁぁぁー」

一回目の大波が来た・・目の前で星が幾つも弾け腰の奥底から次々に強烈な快感が湧き起こってくる、愛美は大きな悲鳴を上げ超快感を甘受し堪能した・・。

「あん・・・あん・・あん・あん・あん」

「あん・・・あん・・あん・あん・あん」

「はぁぁぁ・・・・・・・・・・・イィィィ・・・・・・」

腰を突き上げる快感は何度来ただろう・・今までの幼戯で得た気持ちよさを完全に超越した超快感に体が硬直して・・見るもの全てに霧がかかってきた。

(あぁぁぁー・・これがオナニーなんだ・・オナニーなんだ)

(なんて気持いいの・・何て気持いいの・・)

(何度でもしたい・・体がとろけそう)

体を包む幸福感に涙が湧き出て・・いつしか愛美は声を出して泣いていた。
そして幸福感が睡魔を呼んだのかスーと眠りに入り・・数分で我に返った。
涙に歪んだ天井を見上げながら・・
オナニーを知った自分が急に大人になった気がして笑みが洩れた。そして声を出し・・クスクスと笑いがこみ上げて止まらなかった。

「ヤッター・・ムフフ・・」
(だけど・・愛美・・どうして今までクリトリスを触らなかったの?)

(・・・・・・・?)

ティッシュを取ろうと・・クリトリスに止まっていた指を動かした・・「ヒィ」興醒めする強烈な刺激に鳥肌がたった・・

(愛美のアソコ・・どうしちゃったの・・)

正座してて痺れた脚を誰かに触られたような嫌悪感・・性器全体が浮き上がり、クリトリスが麻痺しているのに気付いた・・

(これじゃーもう一回出来ないヨー)

愛美はがっかりしながらティッシュで腰をガクガク震わせながら性器を拭った・・いつしか笑っている自分を愛しいとこのとき感じた。

パンティーとGパンを引き上げ、ベッドを降りて歩きだした、パンティーを引き上げすぎたのか・・敏感になっているクリトリスを刺激して腰が砕けそうになるのを堪え・・階下までびっこをひきながら降りた。



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