2003.09.28.

少女の性
02
横尾茂明



■ 苛立ち2

おじさんは赤黒い肉棒の先端を親指でクルクルなぞりながら愛美の方を見て、
「お嬢ちゃん!こっちにおいで、触りたいんだろ、スケベな子」

愛美はふっと我に返ると、言い知れぬ恐怖を覚えた、また心を見透かされたとの想いもあり慌てて頭を強く振った。

「さーこっちに来ないか!」

おじさんは逃げかかる愛美の首筋を飛びつくように掴むと引き寄せた。

「お嬢ちゃん触りたいだろ?」と言うなり愛美の手を取って指を開かせペニスを無理矢理に握らせようとした。

愛美はいやいやをしながらヌルヌルとした生暖かいペニスに瞬時触れ、弾かれるようにおじさんの腕に噛み付いた、おじさんの腕が一瞬緩んだ!、愛美は思い切り腕を振り払って一目散に土管を飛び出し走った。

家に着いたとき・・何故か母の探るような視線が怖く、俯きながら二階に駆け上がり自室のドアを閉めた、そして恐る恐る顔にかかった液体を指ですくい、匂いを嗅いでみた・・頭がジーンと痺れ・・目の前が真っ白になり・・性器の辺りがフワっと浮き・・むず痒い感覚と妙な気持ちよさに当惑した。

しかしその気持ちよさとは裏腹に・・何かスゴク悪い子になったような・・また取り返しのつかない事をしたような気がして無性に涙が零れ始めた・・。

ベッドにもたれて少し泣き、涙を拭いながら性器の違和感に手が自然と下半身に降りて行く・・パンツの隙間から指を通して性器に恐る恐る触れてみた・・。
そこにはヌルヌルしたものが大量に溢れていた。愛美は(どうしちゃったの?)自問しそのヌルヌルになった性器を指で震えながら探った。
(アッ・・・・・・)
「はあぁぁー」と思わず声が出た・・性器の内側はいつもと違ってた・・非常に過敏な粘膜と化して愛美は怖さも有ったが、それ以上に自分の体に何かが起こりそうという本能に根ざした好奇心のほうが勝った。

愛美はヌルヌルの源泉をまさぐるように指を進めた・・
顔の周辺から漂う栗の葉の青い匂い・・興奮に耳奥がキーンと鳴った。

自分の体にいまから何かが起こりそうよいう期待感に顔がカーと熱くなるのを感じつつ快感の泉に触れた・・おじさんの体液臭が脳を痺れさせヌルヌルは次から次ぎに湧いてパンティーを濡らした。

指が小さな突起に触れる・・(ああん・・何これ・・気持いいぃぃー)体がフワと浮くような快感が体を包んだ・・次いで性器全体を手の平で軽く押してみた・・
くぅぅ・・息が詰まりそうな快感が押し寄せ、外界の音が消え心臓の鼓動だけが響く・・。

その時、母がドアを開けた・・母はその光景を見るや、つかつかと愛美に迫り、
股間の愛美の手を引きだして・・「この子たら!」といいつつ頬を叩いた。

「愛美!これから二度とこんなことしちゃダメ!」と母は怒声を放った。
母のこんなに怒った顔を見るのは初めてで・・愛美は羞恥と強烈な罪悪感にその場に突っ伏して顔を手の平で覆い泣きじゃくった。

母は黙って愛美が泣く止むのを待った。
「お母さん・・ごめんなさい・・ウッウッ」
愛美は嗚咽を洩らしながら白日夢の羞恥で母の顔を見ることが出来ない。
母はティッシュを取り出し、泣きじゃくって手を離そうとしない愛美を優しく諭し、濡れた下着を脱がせて性器を開いた・・母はホッとした顔で「変なことされなかったのね」と愛美の涙を拭き「これからは公園に一人で行っちゃダメよ、怖いおじさんに変なことされたら取り返しがつかないのよ」と心配顔で囁いた。
母は愛美が公園から異常な顔で帰ってきたとき・・まさかと顔色を失ったのだ。
しかし赤く爛れた愛美の性器を見て母は当惑した・・愛美に女の性を感じ危険な匂いを感じた、母は気を取り直し・・「愛美・・ここは女の子の大事なとこなの・・大きくなってそれが解るまではもう・・触っちゃダメよ・・お母さんと約束ね!」

もう3年も前のことだけど・・あの時の頭が真っ白になった強烈な印象はいまだに記憶に新しく・・あの日以来性器に指で触れることはしていないけど、あのおじさんの赤黒い肉茎と噴出した体液の匂いを思い出すと・・今でも性器が濡れてくるの・・。

今、密室に閉じこもり、あの日のショックな光景を思い出し・・人に見られたら死んでしまいたくなるような恥ずかしい姿に震えながら・・海綿を性器に挟んで快楽を貪る信じられない破廉恥さ! 己が強烈な卑猥さに愛美の腰は再びガクガクと震痙攣し始めた・・。
そして海綿を股で締めながら再び尿を漏らす・・性器をモモで強く挟みキュキュと
揉み合わせながら・・恥ずかしい格好で腰を震わせて尿を漏らす・・。
この恥戯は愛美に強烈なる罪悪感を与えた・・それが性感を助長させることをいつしか愛美は知っていた。
シャワールームにクチャクチャと湿った海綿の音が鳴り響いていた。

しかし快楽はまたもや薄れ始めた・・性器を何かに押し付けると気持がいいことは幼稚園の頃から愛美は知っていたが、しかしいくら性器を押し付けても・・Hな気分にはドンドンとなっては行っても・・満足する気持よさまでは行かず、却ってイライラ感だけが残るのが今までの常で有った。

(きょうは・・もっと気持良くなれると思ったのに・・)
いつもの中途半端な気持ち良さ・・股間はヌルヌルにはなっても・・満足とは到底言えない・・。
指で強烈に性器を掻き回したい衝動に駆られるが・・母の言葉が足枷の如く潜在化に影響していることを、愛美が洞察するにはまだ幼すぎたのか・・。

愛美は泣きたい気持でシャワーを浴びた。

シャワールームを出・・タオルで体を包み自分の部屋に戻ってきた。
心の火照りは癒されること無く・・却って火に油を注いだ結果となったことを愛美は悔いた・・性器の痺れだけが恨めしくて・・涙が零れた。

その時・・愛美は唐突にあることを思い出した。
それは先日・・クラスの女の子達が週刊誌を廻しながらオナニー仕方て美紀どうしてる?ってキャキャと下品な笑いのなかに「この週刊誌凄いこと書いてあるよ」の囁きが混じった会話が聞こえ・・愛美が近よると週刊誌は隠され・・「天使ちゃんは見ちゃダメ」って追い返された・・。

(あの時・・オナニーて言ってた・・オナニーて何なの?)
(多分Hなことなんだけど・・愛美も知りたいのに・・みんなイジワル)

(・・・・あっ、そっか!あの週刊誌を買えば解るかもしれない!)
愛美は急に心が晴れる思いで、気分が爽快になって行くのを感じた。

(でもお母さんに週刊誌見つかったらどうしよう・・)
(週刊誌・・隠すとこ考えなくちゃ)

愛美は部屋を見渡し、隠す所を考えた、(そうだ!百科事典のハードカバーの
中身を出してその中に隠せば・・百科事典は全部で28冊も有るからその中の一冊に何が入ってるなんて勘繰らない・・愛美・アタマイイ)

愛美は週刊誌を隠すとこも決まり、慌てて服を着て家を飛び出した、外は西の空が赤く燃えて・・初秋の風が自転車を漕ぐ愛美の長い髪を涼やかになびかせていた。



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