年越しにまつわる五つの話。

お礼小話その1・サクラ対戦X。
ジェミニ「そういえば新次郎、ニッポンでも新年のパーティとかやるの?」
新次郎 「そうだね……日本ではどっちかっていうと家族でのんびり過ごすほうが多いかな?」
昴   「まぁ、もともと日本では先祖の霊を祀る祭りだったくらいだからね」
新次郎 「え? それはお盆でしょ?」
昴   「仏教が伝来するまでは正月も盆と同じく先祖の霊を祀る祭りだったんだよ」
ジェミニ「へーっ、すごいねすごいね! じゃあニッポンじゃ新年が明けたらモンスターやゴーストが出てきたりするんだ!」
昴   「……ジェミニ。ハロウィンと混同するな……というかハロウィンでもモンスターは出てこないだろう」


ジェミニは小さな頃見たことがあると主張し、昴にスルーされました。


お礼小話その2・DQX。
ビアンカ「……あなた、いつまで泣いているつもり? もうすぐ新年よ?」
アディム「だってだって! セデルもルビアも友達と一緒に新年の鐘を突きにいくって行ってしまったんだよ!? 僕は今年も二人と一緒に突きに行くつもりで準備してたのに……!」
ビアンカ「準備ってなによ」


いつもながらのアディムの台詞に、いつもながらに頭が痛くなるビアンカでした。


お礼小話その3・テニプリS&T。
桃城「よーし、全員集まったみたいだから行くぞー」
天野「……でも、テニス部有志で二年参りなんてすごいですね! 俺二年参りなんて初めてですよ!」
桃城「そーだな。俺も初めてだ」
天野「え? 去年はなかったんですかこの行事?」
桃城「まぁな。部長権限で認めさせた」
天野「桃先輩……二年参りしたかったんですか?」
桃城「二年参りっつーかな……家にいたくなかったんだよ」
天野「なんでですか……?」
桃城「……ウチ正月になると方々の親戚やら親の友達やらが集まってきて宴会になんだよ! んで俺もその手伝いに借り出されてよー、おっきくなったなーだのもう彼女できたのかーだの言われて、やってらんねーっつの!」
天野「……桃先輩っ……」


必死に笑いを堪えて呼吸困難になった天野に、桃城は容赦なく拳骨を落としました。


お礼小話その4・ピノッチア。
ランパート「……今年も明けるな……」
マスター 「思い出すな……お前が来て初めての正月を。その頃はお前もまだ赤ん坊で、俺の腕の中で小さな声で泣いていたっけ……」
ランパート「んなこと言われたって覚えてないよ……」
マスター 「たまらなく幸せだったってことさ。お前が俺のところに来てくれて……あんなに幸せな正月は生まれて初めてだった」
ランパート「マスター………」
マスター 「ランパート………」

レディ  「あんたたちさっさとおせち料理作るの手伝いなさいよ! 終わらないでしょー!?」


マスターとレディの師匠の家に招かれての年越しの一時でした。
(おせち料理を作れと師匠に注文された)


お礼小話その5・ガンパレ。
同棲時代。

滝川 「はー……今年も明けるなー」
舞  「なにを感傷的になっている。我らの成すべきことは年が明けようが空けまいが一向に変わらん。正月だからといって浮かれる必要も干渉に浸る必要もあるまい」
滝川 「う……そーだけどさ、でもやっぱ年が明けるっていうと節目って感じがするよ。今年もいろんなことがあったなーとか思っちゃうって」
舞  「……ふむ、そうかもしれんな。私もこういう機会でもなければ、普段の生活を振り返ることなどないからな。まして、お前に改めて感謝することなど」
滝川 「………へ?」
舞  「今年も共に在ってくれて……ありがとう、などとはな(赤面)」
滝川「(赤面)………舞」

速水 「ピピピピピピーッ! はいそこ、他人がいるところでのラブラブ禁止!」
滝川 「……速水。なんでお前が俺たちの部屋にいるんだよ」
速水 「冷たいなぁ運命の友の僕にそんな言い方。いつものように瀬戸口とののみちゃんも連れてきたんだよ!」
瀬戸口「……よう、滝川……」
ののみ「陽ちゃん、舞ちゃん、久しぶり!」
滝川 「……だからな、ここは俺たちの部屋でお前には合鍵も渡してないはずなんだけどな?」
速水 「まぁいいじゃないか細かいことは。さぁみんなで楽しく蕎麦打ちだー! 年越しだからね!」
滝川 「年越し蕎麦自分で打つのかよ!」


速水は毎年律儀に邪魔しに来ます。


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