速水「さぁ〜もうすぐ第一試合、緋勇龍斗選手vsレックス選手が始まろうとしていますが、どうですか解説の皆さん、この試合は? どちら有利と思われますか?」
舞「ふむ。やはり緋勇であろうな」
マスター「同じく」
トロデ「わしも緋勇じゃな」
速水「ほほう、全員揃って緋勇選手有利と出たようですが。その理由は?」
舞「まず、能力自体の差が上げられる。緋勇はLV99まで上げた上にドーピングを重ねているが、レックスはLV50、それもドーピングは不可だ。まぁそれはLVごとの能力が違うため比較はできんが、なにより違うのが機動力。ドーピングしまくって行動力99まで上げた緋勇は、一ターンで三マスしか移動できぬレックスを機動で圧倒している。戦術的に圧倒的有利だ」
トロデ「わしは技の多彩さじゃな。緋勇の12の技は状況に応じて実に多様に使い分けられる。一ターンに一度しか攻撃できない、しかも召喚術か攻撃かの2パターンしかないレックスに比べはるかに有利じゃ」
マスター「へそ曲がりな俺としては二人が緋勇を推すなら逆にレックスを推したいところなんだがね。一撃の破壊力じゃレックスだって劣ってないわけだし。ただ――」
速水「ただ?」
マスター「あの庶民的というかしょぼくれたというかな顔見てるとどーしても、勝ちそうに思えないんだよなー」
全員『ああ〜……』


速水「さぁ……いよいよ、第一試合のスタートです!」
皆守「……あー、眠ぃ。じゃ、始め」
 カーン!
速水「さぁ皆守審判のやる気のない掛け声で始まりました第一試合っ! まずは緋勇選手が間合いを詰めたっ!」
龍斗「まずは小手調べ……!」
 ダダダッ!
速水「おーっと緋勇選手まずは天槍≠ナ様子見かっ!? 全ての技の中で最弱とはいえその分隙もない、その上LV99の緋勇選手の攻撃力は相当ですっ!」
レックス「く……!」
龍斗「っ!」
速水「レックス選手まともに受けたーっ! だが同時にビリオン・デス(レックス最強武器)での反撃をしっかり当てているっ! 真正面から大剣でずっぱりやられ、緋勇選手の体から血が噴出したーっ!」
風祭「なにやってやがるッボケたんたんッ! もっとやりようってもんがあるだろうがッ!」
龍斗「……はいはい。お前にそう言われちゃあやらないわけにはいかないな」
速水「緋勇選手相棒の激でその気になったかっ!? 構えを変えたーっ!」
レックス「……来るか」
龍斗「……黄龍螺旋段・転の構え」
 スッ……
マスター「む! これは……!」
龍斗「四神急撃……乱ッ!」


速水「おおっとぉーっ! これはっ……!」
龍斗「はぁっ! せやっ! ずぉぉぉっ!」
 ビュゴッ! カキキィィン! グワッシャァッ!
レックス「ぐはっ! ぐふっ! ぐあぁっ!」
速水「緋勇選手……速ーい速い速い圧倒的なスピードでの猛ラーッシュ! しかもこれは……全て反撃できない位置からの攻撃っ! レックス選手緋勇選手の圧倒的なスピードの前になす術もありませーん!」
舞「うむ、常道の攻撃といえよう。圧倒的な機動力の差は、戦術眼さえあれば相手に対応する隙を与えず一方的に攻撃することを許す」
マスター「それだけじゃない。あの構えからして……お、決めの攻撃が出るぞ!」
龍斗「でやぁぁっ!」
 ドゴォッ! タタッ。
レックス「…………」
速水「出たーっ、とどめの投げ技秘拳・白虎=[っ! これは……決まったかーっ!?」
トロデ「とどめの攻撃のあとに大きく間合いを取っておる。ふむ、これはこういう攻撃パターンなのだろうな。怒涛のラッシュ、そのあとのとどめのあとに間合いを取って相手の反撃を封じる、と」
マスター「徹底的に反撃を封じる構えだ。相手がどう出ようと対応できるように余裕を持って行動している。ここらへんはさすがのセンスだな。……だが、あれだけの攻撃を食らって、レックスがまだ動けるかどうか……」
速水「もうもうと立った煙でレックス選手の姿が見えませんが……。レックス選手、完全に沈黙したか……?」
ナップ「先生……やだ、やだよ、負けんなよっ、せんせーいっ!」
 カッ……
龍斗「む……」
速水「おーっとこれはーっ!?」
ガッ、ズオォォッ!
トロデ「む、これは!?」
舞「……切り札を出したな」
レックス「はぁぁぁぁぁっ!」
ナップ「先生っ……!」
速水「レックス選手、抜・剣・覚・醒ーっ!!!」


レックス「我の紡ぎし盟約によりて、今獣界への門を開かん……」
速水「おーっとレックス選手召喚術だーっ! 幻獣界メイトルパの召喚術のようですっ!」
レックス「木々に潜みし緑の樹獣よ……我が敵に取り憑きてその力を示せ!」
龍斗「むっ……!?」
速水「これは……なんとっ! 憑依召喚術マトワリン≠セーっ!」
トロデ「なんとっ!」
舞「なるほど! レックスめ、考えたな!」
速水「どういうことなのでしょうか解説の皆さんっ!?」
舞「マトワリンは憑依した相手を一マスしか移動できなくさせる召喚術だ。普段なら相手の動きを読みきれなければ無意味な術ではあるが……」
マスター「圧倒的な機動力を誇る緋勇が対象ならば、その圧倒的なアドバンテージを奪うと共に致命的な打撃を緋勇に与える」
トロデ「普通の状態変化術ならば精神――抵抗力の高い緋勇には効かなかったろうが、憑依召喚術は抵抗が不可能な術じゃ。どの選手に対しても対策は考えてある、というのは駄法螺ではなかったということか……!」
ナップ「先生……すげぇっ!」
レックス「……ふっ(ぴっとナップにポーズ)」
龍斗「……だが、だからといって負けたわけではない。……行くぞ! はぁぁぁぁぁっ!」
 ブワッ、ズドッ! ギュゴォォォッ!
速水「おーっと緋勇選手天高く飛びっ、頭上から炎と化した一撃を放つーっ! 大技大鳳≠セーっ!」
レックス「名もなき世界に埋もれし、五振りの剣よ……」
速水「レックス選手は……移動しながら召喚術を放つーっ!」
レックス「我が盟約に従い、現れ出でて敵を討て! 斬り裂け――闇傑の剣!」
 ビュゴォッ!
速水「レックス選手……大鳳≠見切ってかわしたーっ! そして召喚術によって放った五振りの剣が緋勇選手に向けて襲いかかるーっ!」


ガシィッ!
速水「こ……これはーっ!?」
舞「……なんと」
マスター「……すげぇな」
トロデ「これは……」
レックス「……な!?」
龍斗「…………(にやり)」
 ギ……ギギギィッ……ボトッ。
速水「受けたーっ! 緋勇選手、レックス選手の召喚術を受け止めましたーっ! ほとんどダメージがありませーんっ!」
レックス「く……! 我、古き盟約により、霊界の最も高き洞より聖なりし七天使を望む……」
舞「勝負に出たな、レックス! あれはサプレス最大の召喚獣、聖鎧竜スヴェルグを呼ぶ呪文だ!」
龍斗「はぁぁっ! つぉぉぉっ! ふぅぅぅっ!」
速水「緋勇選手大技の連発ーっ! 遠距離にも攻撃できる技を使ってレックス選手を捕らえようと試みますがっ、レックス選手巧みに間合いを見切って一撃すら当たらせませーんっ!」
レックス「鎧を纏いし天なる竜よ、我その力を望む、古き盟約と術によりて、四界に宣言す――」
ナップ「先生っ、頑張れーっ!」
風祭「なにやってやがるたんたんッ、とろとろやってんじゃねぇッ!」
レックス「聖鎧竜の施しし断罪の無限牢を――ここに強く強く強く強く強く強く強く強く望むなり! 聖鎧竜よ、ここにその力を示せ示せ示せ示せ示せ示せ示せ示せ―――!!!」
トロデ「レックスは暴走召喚をする気じゃ! あれをまともに食らってはたとえ緋勇といえど危ないぞ!」
龍斗「はぁぁっ! ふぉぉぉっ! でりゃぁぁっ!」
速水「緋勇選手大技を繰り返すーっ! だが、だが際どいところでレックス選手の体には当たらないーっ!」
風祭「たんたんッ……!」
ナップ「せんせぇっ……!」
レックス「いざ――表れ出でよ!」
ドギュルルルル、ギュオオオォォォォンッ!!!
 ドジャァァァァァァッ!!!!
速水「これはっ……もろに食らった! 決まったか……!?」
レックス「……(はぁはぁ)」
速水「い……いやっ! 緋勇選手、まだ、まだぎりぎりのところで立っているーっ!」
龍斗「…………」
マスター「だが、あの様子ではあと一撃も食らえば――」
舞「いや、待て、これはっ!」
龍斗「……(にやり)式神、召喚」
レックス「……なっ!?」
 グギョルゥォォゥォォゥゴォォゥォォゥッ!!!!
速水「なっ……なーんとっ、緋勇選手の装備している式神、黄龍が発動ーっ! 黄龍の効果は……」
トロデ「……超広範囲に、攻撃力600で攻撃」
 ズドォォォンッ!!!
レックス「ぐ……は(がくり)」
ナップ「せんせぇっ!」
皆守「……あー。終わったか。……勝者、緋勇龍斗」
 カンカンカンッ!
 ウォォォォォッ!
龍斗「………(ぐっとガッツポーズ)」
風祭「…………(ほうっと息を吐いて、むすっとした顔で)……のれぇんだよ、馬鹿」


速水「それでは今の試合を振り返ってみましょう。解説の皆さん、今回の試合の決め手はなんだったでしょうか?」
舞「うむ、まず地力の違い。だがそれ以上に……」
マスター「勝利が困難な状況でも勝つために全力を尽くす、緋勇の執念の勝利だな」
速水「なるほど。では展開を見てみましょう。まず小手調べが終わってから緋勇選手が猛ラッシュをかけました。ここまでは緋勇選手圧倒的有利ですね?」
トロデ「そうじゃな、機動力を活かした反撃を許さぬ一方的な攻撃じゃ」
速水「その猛ラッシュを食らってレックス選手が抜剣覚醒。これはレックス選手の特殊能力で、一回倒れてもより強い状態に変化して立ち上がれるというものです。倒されなくてもその状態に移行することもできます」
マスター「レックスはたぶん最初は圧倒されることはわかってたんだな。そこで相手が間合いを取った一瞬の隙を突いてマトワリンを使った」
速水「緋勇選手はその機動力を奪われます」
舞「レックスはあらかじめ緋勇の攻撃の間合いを計算していたのだろう。絶対に攻撃が届かない間合いを取ることで勝利しようとした」
速水「しかし、最初の召喚術はほぼ無効」
トロデ「これは緋勇の精神力の勝利じゃ。LV99、ドーピングしまくり、独鈷杵&五龍符装備。いかに本編時より修行を積んで強力な召喚術を使えるようになったレックスとはいえあの程度の術では効かん」
速水「そこでレックス選手は最強召喚術を暴走召喚――強力ダメージを約束する代わりに召喚術の媒体となる召喚石が破壊されるかもしれない方法で用いました」
マスター「その間緋勇は無駄に技を使っているように見えたが……」
速水「レックスの最大召喚術にぎりぎりで耐えた緋勇は、式神――特定条件下で相手の攻撃に反応し、反撃したり回復したりする特殊装備を発動させました」
舞「最強の式神黄龍の発動条件は行動力0の時に攻撃を食らうこと。技を無駄に繰り出して行動力を消費することで、条件を満たそうとしたのだな」
速水「そして黄龍の攻撃を食らって、レックス選手は倒れたわけですが……いや〜初回から見ごたえのある試合でしたね〜」
マスター「まったくだな。お互い戦術を駆使した、いい勝負だったと思う」


速水「では、現在の選手の様子を見てみましょうか。セデルくん、ルビアちゃん、巴ちゃーん?」
セデル『はいっ、こちら救護室! 倒れたレックス選手は治療を受けつつ、生徒のナップさんに看病されてまーす!』
レックス『……ごめんね、ナップ。俺、負けちゃったよ。カッコ悪いね……』
ナップ『そんなことないよ! 先生はカッコよかったよ! すごく一生懸命に、諦めないで頑張ってたもん……!』
レックス『ナップ……』
ナップ『せんせぇ……』
巴『ってゆー感じでラブラブ空間築いてまーす!』
ルビア『え……ラブラ……?』
速水「ふーん……じゃーその中に割って入ってインタビューしてきて」
ルビア『え……』
セデル『はーい! レックス選手、残念でしたね。今のお気持ちはいかがですか?』
レックス『……そりゃ、悔しいよ。せっかくナップが応援してくれたのに勝てなかったんだもの。……でも、全力は出したから悔いはない。次の戦いがあったら負けないように、修練するのみだよ』
セデル『頑張ってくださいねっ!』
ナップ『せんせぇ……俺も、頑張るよ。先生の役に立てるように』
レックス『ナップ……』
ナップ『せんせぇ……』
巴『うわー、ラブラブ師弟だねー。セデルくんとルビアちゃんたちの親子関係もこんななの?』
ルビア『…………あんまり、考えたくない、です』
セデル『そう? 似てるといえば似てるような気もするけど』
速水「はーい、そいでは緋勇選手の方に行ってくださーい。緋勇選手は?」
巴『えーっと、仲間のみなさんと酒盛りしてまーす!』
風祭『大体てめぇはすっトロイんだよボケたんたんッ! あんな奴速攻で片付けろってんだ!』
龍斗『しかしな澳継、あいつはあれでなかなか頭が回って――』
九角『うむ、いい勝負だったぞ、龍。今日の酒はまた一段とうまい』
京梧『まったくだぜ。さすがだなッ、ひーちゃん! んーっ、もー一杯!』
速水「じゃ、インタビューよろしく〜」
巴『はーい。龍斗選手、おめでとうございます。今回の勝因は?』
龍斗『そうだな……命根性の汚さかな。俺は何度か死線を潜り抜けて、今最高に幸せな状況で、死んでも死なないってぐらいの心境になってる。だからこのままじゃ負けるって状況でも死力を尽くせたんだと思う。……それに、こんなところで負けたんじゃこいつに殺されかねないからな?(風祭の頭ぽんぽん)』
風祭『……ったり前だッ! 一応応援してやってんだ、負けたらぶっ殺すかんなッ!』
桔梗『ふふ、坊やは素直じゃないねぇ』
九桐『いつものことだろう』
雄慶『うむッ、仲良きことは美しき哉!』
風祭『仲良くねェッ!』
巴『ねぇねぇ、これもラブなの?』
ルビア『……わたしに聞かれても……』
セデル『えーっと、とにかくこんな感じですーっ!』
速水「オッケイ三人ともありがとーv」


速水「さて、次は第二回戦。セオ・レイリンバートル選手vsユーリル選手なわけですが。この試合はみなさんどうご覧になりますか?」
トロデ「むろん、ユーリル圧倒的有利じゃ」
舞「……五分、だな」
マスター「じゃ、俺はセオ有利にしよっと」
速水「おお、第一試合とは打って変わって分かれましたね。どういう理由ででしょうか?」
トロデ「そもそもの能力差がありすぎる。ユーリルは冒険途中とはいえすでにLV50――ラスボスも倒せるLVを越えているが、セオは連載途上、いまだLV16じゃ。この圧倒的な能力差では太刀打ちのしようがなかろう」
舞「確かにその一面はある。だが、戦術的なセンスにおいてセオはユーリルに勝っている、と私は見る。機動力においてはさしたる差はない、となれば方法はいくらでもあろう」
速水「ふむふむ、なるほど。マスターさんはどう思われますか?」
マスター「んー、つか、たぶんだけど……」
速水「はい」
マスター「まともな勝負にならないような気がすんだよな。だからセオ有利」
舞「なに?」
トロデ「なんじゃそれは」
速水「なるほどー。……おっと、両選手が舞台に出てきましたっ!」


皆守「……あー、だりィ……じゃ、第二試合、始め」
 カーン!
速水「おっとユーリル選手一気に剣を振りかぶるーっ! これはっ……」
ユーリル「初っ端から全開でいくぜーっ!」
トロデ「おお、これはユーリルの最強技、ギガソードの構えっ!」
ユーリル「くらえ必殺っ! ギガソー……」
セオ「つかれた心臓は夜をよく眠る、私はよく眠る=v
ぱたん。
ユーリル「……ぐーっ、すーっ……すかー……」
セオ「よいしょっと……」
速水「……えーっと、セオ選手、眠り込んだユーリル選手を担ぎ上げ、そっと場外に横たえ……」
皆守「……7、8、9、10。テンカウント経過。場外負けで勝者、セオ・レイリンバートル」
 カンカンカン!
観衆「………(しーん)」
セオ「……あの……えっと……う……ごめんなさい……(泣き)」


速水「えーっと、マスターさんの予想通りになったわけですが。いかがでしょう、みなさん?」
トロデ「……うーむ……確かにルール違反ではないのじゃが……あのような勝ち方では、なんというか、盛り上がりが……」
舞「たわけ。自らの持てる能力を活かして相手の能力を出させぬように戦うのは戦術眼のある人間ならば当たり前の行為だ。そもそも圧倒的な能力差があるというのに相手を行動不能にする技に対する対処をしておかなかったユーリルが悪い」
マスター「な、言っただろ? あいつ戦い嫌いだからまともな喧嘩にゃならないって」
速水「では、試合経過を振り返ってみましょう。まずユーリル選手がギガソードを放ちかけ……」
マスター「セオが直前にラリホーかけて場外に放り出して終わり。そんだけだろ?」
速水「ふむふむ、あれはラリホーの呪文だったんですねー。本編にはまだ出てませんが」
舞「セオの呪文の詠唱設定は無駄に多いらしいからな。実際にある詩を使えばいいので楽なのだろう」
速水「では、選手の方を見てみましょうか。セデルくんルビアちゃん巴ちゃんよろしくー!」
セデル『はい、こちら選手控え室です! 見事な機転で勝利をもぎ取ったセオ選手、いかがですか感想は?』
セオ『う……ごめ、ごめんなさい……俺なんかが、あんな、ひどい、みっともない、失礼な勝ち方しちゃって、本当に、ごめ……』
フォルデ『だーっ、うっぜぇな! どんな勝ち方しよーと勝ちは勝ちだろーがよ!?』
ロン『そうそう、勝てば官軍。どんな理由をつけようと負けた相手が圧倒的に悪い』
ラグ『ロン、そういうことを言うと反発が……』
ユーリル『だーっ! クソ悔しーっ!』
巴『わー、あれってもしかして負け犬の遠吠えっていうやつ?』
ユーリル『うっせぇっ! ……ちくしょー、あんな負け方するなんて……悔しー悔しー死ぬほど悔しーっ! あーくそムカつくーっ!』
セオ『う……ご……ごめ……(泣き)』
マーニャ『うんうん、わかったわかった悔しかったわねーよしよし(なでなで)』
アリーナ『大丈夫よセオ、ユーリルはちゃんとわかってるもの。やり直しを要求したりしてないでしょう?』
セオ『あ……』
ユーリル『……たりまえだろ。どんな負け方だろうと負けは負けだ。実戦なら俺は死んでた。それは俺の責だ。相手が悪いんじゃなくて間抜けな俺が悪いんだよ』
セデル『さっすがご先祖様! カッコいいっ!』
ユーリル『おだてんなよ、情けなくなるから。……だから、泣くなよ。お前はちゃんと実力で勝ったんだから』
セオ『う……ごめ、ごめん、ごめんな……(泣き)』
ユーリル『あーだからもー泣くなって……お前の方が古株だろー?』
マーニャ『んもう可愛いわねーセオちゃんってばv あたしの胸で泣かせてあげる♪』
セオ『わひゃぁ!?』
ロン『……なにをする、女』
ユーリル『あーっ、マーニャなにやってんだよおれにやってくれよおれに!』
アリーナ『ちょっとユーリル、わたしには言わないわけ?』
ルビア『……と、こちらはこんな感じでみなさん和やかに会話してますー』
速水「なるほどー。さすがDQメンバーズだねっ! では、今月はこのへんでっ。来月もサービスサービスぅv」
マスター「キモいって」

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