子供時代へタイムスリップ。

お礼小話その1・ガンパレ。
それでは、滝川くんの子供時代にレッツタイムスリップ。

速水「おー!」
舞 「……気が進まんな……」
速水「なんで? 舞」
舞 「陽平は子供の頃のことを話したがらないが、あまりよい思い出はないとは言っていた。我らがそこに土足で踏み込んでいっていいものか」
速水「じゃあ舞は滝川の子供の頃見たくないの?」
舞 「う、それは」
速水「見たいんでしょ? じゃあレッツラゴー!」

そういうわけで、タイムスリップしました。

速水「あ、あれかな? 公園のブランコで一人寂しそうにきこきこやってる」
舞 「………!」
速水「行ってみようか。滝川ー!」
滝川「(無表情に)………誰」
速水「そうだね……君といつか出会う友達だよ」
滝川「……俺、友達なんていないよ」
速水「そう? ……頬の傷、大丈夫?」
滝川「(怯えたように身をすくませ)………触らないで」
速水「(苦笑して)触らないよ」
滝川「(泣きそうになって)ごめ……ごめんなさい、謝るから、ぶたないで……」
速水「ぶたないよ」
滝川「(すがるように見つめ)ホントに?」
速水「ホントだよ。……舞、意地張らないで抱きしめてあげたら?」
舞 「(なにかに耐えるような顔をしつつ手をわきわきさせていた)……な、なにを言う! 私は別に……」
滝川「…………(不思議そうな目で舞を見ている)」
速水「舞。この子に、いい思い出を与えてあげたら?」
舞 「う………やむをえん!(がばちょ、と滝川を抱きしめる)」
滝川「…………!(驚いて目をみはる)」
舞 「…………(なにも言わないが至福の表情)」
滝川「……なんで、こんなことするの?」
速水「僕たちが君のことを好きだからだよ」
滝川「すき………?」
速水「そう、好き。………君が今どんなに辛いかは僕にはわからない。助けてあげることもできない。助けてあげたい、とは思うけどね」
滝川「…………」
速水「でも、君はいつかかならず僕たちと出会う。そしてきっと何度も傷つけあうことになるだろう――でも、忘れないで。君が君である限り、僕たちは君のことが好きだよ(頭を撫でておでこにキス)」
滝川「…………」

はい、タイムリミットです。お二人とももとの時代へ帰りましょう。

舞 「なに! もう少しよいではないか、この滝川は成長したあとに似ずなん とも抱き心地が……!」
速水「わがまま言っちゃダメだよ、舞。……じゃあね、滝川、また会おうね?」
滝川「……うん。うん、きっとだよ」

そしてもとの時代。

舞 「はぁ……あの滝川は可愛らしかった……」
滝川「あ、二人ともこんなとこにいたのかよ。なにしてんだ?」
速水「ちょっとね。……ねぇ、滝川。滝川って昔お姉さんに抱きつかれたことない?」
舞 「(思わず耳ダンボ)」
滝川「げ、なんで知ってんだんなこと?」
速水「それは秘密。……どんな風に思った、抱きつかれた時?」
滝川「いやーそれがさ、その時俺絶対この人変態だって思ってさ。その前に近所に小さい子供に変なことする人が出たって聞いてたから。だから最初怖くてしょーがなかったんだけど、その時隣にいたお姉さんが助けてくれてさ。それで俺のこと好きだっつって頭撫でておでこにチューしてくれたんだぜ! もしかしたら、俺の初恋あの人だったのかもな……もう顔も覚えてないけど、どこにいるんだろ今頃」
舞 「…………」
速水「…………」
滝川「?」


当然、舞には死ぬほどタコ殴られました。

滝川「なんで!?」
速水「よしよし、滝川。僕の胸を貸してあげるよ、遠慮なく僕の胸でお泣き」
滝川「いらねーよバカ!」


お礼小話その2・DQ[。
ククールの子供時代にタイムスリップしました。

ユルト 「うわ、ククールちっちゃーい! かわいーい!(物陰からのぞいている)」
ゼシカ 「ホント。やっぱりどんな人間も子供の頃は天使ねぇ(同上)」
ヤンガス「ホントでがすな。かくいうあっしも子供の頃はラブリーヤンちゃんと呼ばれて可愛がられていたもんでがす(同上)」
ユルト 「……あ、ククール泣き出した! なにかあったのかな? 行ってみよう!」
ゼシカ 「あ、ちょっとユルト!」
ククール「……誰?」
ユルト 「君に会いに来た冒険者だよ。なんで泣いてるの?」
ククール「うっく……兄さんが……マルチェロさんが僕のこといじめるんだ。僕、なんにもしてないのに……」
ゼシカ 「まぁ……可哀想にね……(同情の顔)」
ヤンガス「可哀想でがす……あんまりでがすよ……(もらい泣き)」
ユルト 「心配することないよ、ククール! マルチェロはね、単に変態なだけだから! ちっちゃい子供をいじめるのが大好きな奴だから、君みたいな子は近寄っちゃダメだよ!」
ククール「え……そうなの?」
ゼシカ 「……ユルト?」
ユルト 「そうだよ。しかも大人もいじめるのが大好きなんだ、根っからの変態だから! だから君はマルチェロのことなんか無視して、一生近づいちゃダメだよ! 鞭で打たれちゃうよ!」
ククール「そうなの………?(泣きそう)」
ユルト 「そうだよ(きっぱり)」

はい、ここでタイムリミット。

ゼシカ 「ユルト……なんであんなこと言ったわけ?」
ユルト 「え、だってククールがマルチェロさんのことにえんえんこだわるの可哀想じゃない。だから早めに彼が変態だって教えておけば、傷は浅くてすむかなって」
ゼシカ 「……そういうもの……?」
ククール「………おい、ユルト」
ユルト 「あ、ククール!」
ククール「たった今思い出したぜ。お前、俺がガキの頃会いに来ただろ?」
ユルト 「うんっ! ククールとマルチェロさんを引き離そうと思って!」
ククール「ほう……そうかそうか。(がしっと頭をわしづかみにして)阿呆なことしやがって………!」
ユルト 「いた、いたた、いたーい! なにするんだよー!」
ククール「お前があんなこと言ったせいでな、俺はマルチェロが誰かをいじめてるんじゃないかと不安になって、オディロ院長に相談したりマルチェロと親しい人に忠告したりして、それを知ったマルチェロにしこたまいじめられたんだぞっ!」
ユルト 「……そうなの?」
ククール「そうだっ!」
ユルト 「くそー、マルチェロめ。ククールをいじめるなんて許せない! やっぱり半殺しにしておくべきだった!」
ククール「そうじゃなくて少しは反省しろよてめぇは!」


いや、ユルトも反省することはあるんですよ?

ユルト「ねー、ククール、なんで僕を殴るの?」
ククール「てめぇの胸に聞いてみろ!」

……今回はしてませんけど。


お礼小話その3・DQX。
妖精の城の絵を使って、アディムの子供の頃に会いに行きましょう。

セデル 「わーい! お父さんの子供の頃ってどんな風だったんだろ、楽しみ!」
ルビア 「なんだかドキドキしちゃう……今のお父さんとどう違うのかしら」
セデル 「とにかく行ってみようよ! レッツゴー!」

それでは、妖精の城の絵からレッツタイムスリップ。

セデル 「……うわー、サンタローズの村だ! 今とおんなじに、きれいだね!」
ルビア 「セデル、見て! あれ、ソロじゃない?」
セデル 「本当だ! あ、じゃあ、あの子がお父さん!?」
ルビア 「……どうしよう……なんだか怖くなってきちゃった……」
セデル 「大丈夫だルビア、ボクがついてる。とにかく話しかけてみようよ」
ルビア 「うん……」
セデル 「ねえっ、そこの君! ぼくたちと一緒に遊ばない?」
アディム「? お兄ちゃんたち誰? 会ったことないよね」
セデル 「ボクたちはね、君の未来の……ふがふが」
ルビア 「(セデルの口を塞ぎつつ)あなたの、親族なの!」
アディム「え、そうなんだ! 僕しんぞくの人が来てるなんて知らなかったよ! ……あれぇ、でも………」
ルビア 「なに?」
アディム「なんだか、お兄ちゃんたち、すごく懐かしい気がする……」
セデル 「え、ホントホント!?」
アディム「うん。ねぇ、名前なんていうの?」

アディム「あーっ、楽しかった!」
セデル 「ボクも楽しかったよ! ちっちゃいお父さんと遊ぶなんて初めて……ふがふが」
ルビア 「わたしたちも、本当に楽しかったわ!」
アディム「……もう、行っちゃうんだよね」
セデル 「……うん、ごめんね……」
ルビア 「でもね、わたしたちはあなたに、また会うわ。わたしたち、ずっとあなたを探していたんだから」
アディム「そっか……」
セデル 「じゃあね、お父さ……アディム!」
アディム「うん……僕も、君たちに、ずっとずっと会いたかったよ……セデル、ルビア………」

セデル 「……お父さん、ちっさくて可愛かったね」
ルビア 「うん。わたしたちより小さかった」
セデル 「ちっちゃな頃はあんな風だったんだね。お父さんがあんな風に子供
だったなんて、なんか不思議な感じがする」
ルビア 「うん……お父さんも子供だった時はあると思う。けど……」
セデル 「……お父さん、僕たちが自分の子供だってわかったのかなぁ?」
ルビア 「わかっても不思議じゃない気がする。だって……」
二人  『お父さんなんだもんね』


双子は相当アディムをすごい人だと思ってるらしいです。

アディム「……ねぇ、ビアンカ。なんだか今日はセデルとルビアが僕のことを面白がるような目で見てるんだけど、なにかあったのかな?」
ビアンカ「きっとあなたの意外な一面でも発見したのよ」


お礼小話その4・ピノッチア。
マスターの子供時代に、レッツタイムスリップ。

ランパート「マスターっ!」
マスター 「………ん?」
ランパート「うわー、マスターが俺より小さい! すっげー、かわいー! 頭撫で撫でしてやろー!」
マスター 「うわ、いきなりなにを……。…………!」
ランパート「……ん?」
マスター 「お兄さんっ! 頼む、俺専属のモデルになって!」
ランパート「……は?」
マスター 「お兄さんの顔といい体といい、もろツボなんだ! その少年らしい琥珀色の肌、くっきりとした彫りの深い元気さを感じさせる顔立ち! その服も似合うけど、もっといろいろな恰好をさせてみたいんだ………!」
ランパート「………」
マスター 「とりあえずこの学校児童用体操服を着てっ! 半袖短パンに白のハイソックスだーっ!」
ランパート「………………」


マスターの性癖は生まれつきみたいだった。(Byランパート)

ランパート「マスターってさぁ……ホント、アレだよな」
マスター「そう褒めるな」


お礼小話その5・九龍。
葉佩の子供時代にタイムスリップ。

皆守 「……なんで俺が行かなきゃならないんだ」
八千穂「いいじゃない! 九チャンのちっちゃい頃に会えるんだよ?」
皆守 「別に会いたかない」
夕薙 「俺は会ってみたいがな。あいつがどんな風にして今のあいつになったか知りたい」
八千穂「だよねー!」
皆守 「……勝手にしろ」
八千穂「あ、見て見て! あそこの家が九チャンの家だよ!」
皆守 「……そうかよ」
夕薙 「古ぼけてはいるが、手入れは行き届いてるな」
八千穂「チャイム押すねー(ピンポーン)」
九龍 「はーい! どちらさまー?(十歳ぐらいの可愛らしい少年が出てくる)」
八千穂「………うっわー、九チャンかわいーい! すっごーい!」
夕薙 「ほう、九龍は小さい頃はなかなかの美少年だったんだな」
皆守 「…………」
九龍 「えーと、なに? 押し売り? 強盗? 悪いけどうち余分な金なんかないよ?」
八千穂「え、えっと、そうじゃなくて……」
夕薙 「俺たちは君に会いに来たんだよ、九龍」
九龍 「? なんで俺の名前……」
夕薙 「それは秘密だ」
九龍 「……よし! わざわざ会いに来てくれたっつーならそのまま帰すわけにもいかねーよな。メシ食ってけよ! 親父今日いないから!」

九龍 「じゃあな。また遊びに来いよな」
八千穂「うんッ! またねッ、九ちゃん!」
夕薙 「次会う時はずいぶんと先になるだろうがな」
皆守 「……九ちゃん」
九龍 「ん?」
皆守 「いや……じゃあな」
九龍 「うん、またな!」

八千穂「結局歓待されちゃったねー」
夕薙 「あいつの性格は十歳時にはもう完成されてたってことか」
皆守 「……あいつはいつも、最後には笑ってまたな、なんて言うんだ」
八千穂「え?」
皆守 「あいつのそういうところが、俺は……」
八千穂「俺は?」
皆守 「……聞くな、馬鹿野郎」


戻ってくると、九龍はにこにこしながら出迎えてくれました。

九龍「甲太郎ー」
皆守「なんだよ」
九龍「俺はよーっくわかってるぜ」
皆守「……なにがだ、馬鹿」


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