あとがき。

 もーいまさら待ってらっしゃる方など誰もいないとは思いますが。たいへんお待たせいたしました、一年以上……というか二年近くの間を空けて、外法帖小説八つめ、『極光』をお届けいたします。
 これを書き始めたのはやはり更新してない作品更新しようキャンペーンだったからですが、それと同時に外法帖作品を完結させたいという気持ちもかなり強かったのです。外法帖はかなり初期に最後までの展開を考えていた作品ですので、やっぱり書き上げたいなと思っていましたし。
 ですが久しぶりの外法は、当然のように難産でした……もしかしたらプチスランプだったのかもしれませんが、最初はなかなか進まなくってねぇ。大体の概略は頭の中でできていたものの、それをどう形にするかとか。もうやめたいと何度思ったことか。こんなこと言うのは書き手として業腹なんですけどねー。
 でも久々にお気に入りの魔人サイトさんの小説を読んで、うおおおと魔人パワーが一気に盛り上がり、それからはわりと楽でした。なんだそうだよ自分こんなに魔人面白いって思ってたんじゃんって。やっぱり自分が作品を書く原動力になるのは、カプ愛キャラ愛ももちろんだけどそれ以上に作品燃えなんだなーっていうのがよくわかりました。
 ノッてきてからは澳継書くのがもー楽しくってねぇ……久々に外法サイトさん巡って澳継の可愛さを再確認してしまいましたよホントにもう。超久々に外法のゲームやってみたりもしてねー。最初は技名見るだけのつもりがいつのまにか一話クリアしておりました。しかも技なんて小説にまったく出てこないし。
 それとですねー、エロがわりと楽しく書けたのも本当に久々だったんで嬉しかったです。澳継からヤらせるってことを思いついたとたんなんだか筆が乗って。まーそれでもあんなもんなんですが。自分的にはわりと楽しく書けました。
 作品について少し。これは前回外法小説のあとがきで書いた通り、緋勇家と風祭家の因縁を書こうと思って書いた小説です。
 それが気づいたら風祭が緋勇家に対するわだかまりをすっぱり捨て去って、龍斗と一緒にいようとする(自分的には)ラブラブな小説になっておりました。
 設定としては緋勇家と風祭家はもともとひとつの家で、っていうか緋勇家しかなくって、そこに陰陽両方の技を伝えてたんですけど、それが応仁の乱の時に自分たちの技を滅ぼさないために陰の技だけ外に出したって感じなんですよ。戦で緋勇家滅びそうになったから。
 で、緋勇家にはその当時まだ陰陽両方の技が伝わってて(陽の技も伝えちゃうと生き残った時に争いになるから陽は伝えなかった)、風祭はあくまで分家っていう扱いだったんです。
 その後緋勇家は貴族化が進み、風祭家は武の道を極めんとする家になって、二つの家の関係はほぼ断絶、技だけが似通うということになったんですね。
 なんでこれを小説の中で書かなかったかというとー―すいませんスコーンと忘れてたからですすいませんすいません。なにせ思いついたのもう三年以上昔なんで。やっぱり小説のネタはメモっとかないと駄目ですね。
 さて、次回作ですが……ここで宣言します、外法帖作品は次回で終了いたします。
 これは外法作品全体の構想を思いついた当初からの予定でして、変える気はございません。できあがった二人の関係の決着、行き着く先を書いてみようと思います。
 ここまで来たからには誰がどんなこと言おうと書くつもりなんですが――やっぱりちょっと不安です。なぜならホンット〜に最後の最後を書くので。
 あの………なんというか、その………両方ともジジイに、なってるんですけど………読んでいただけます?
 いやいやいや読んでもらえなくても書くって言ってるのにそんな浅ましいことを言っちゃ駄目ですね! 気が向いたら読んでください、どうか。
 では、最後に。万一待ってくださった方がいらっしゃったら、本当に本当に申し訳ありませんでした、そしてありがとうございます。

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