あとがき。

 すいません。(土下座)
 ……自らのかじゃまちゅりに対する変態性を露わにしたこの作品、いかがだったでしょうか。『なんじゃこりゃあ!』と思われたかたも多いのではないでしょうか。我ながら自らの恥部を拡大してみなさんにお見せしているような気がします。
 でも後悔はしていません。自分の書きたいのはこういう話だったから! おきちゅぐが羞恥に涙ぐみつつ衆人監視の中で達する話だったから! むしろまだまだヌルかったな、と自分の修業不足を悔やむ気持ちでいっぱいです!
 でも謝っておく小心者な自分。みなさん、変態な奴でどうもすいません。

 さて、おきちゅぐをはずかしめることを目的としたこの作品。SMの基本中の基本、羞恥と緊縛で攻めてみました(SMだったのかって? ……まあ、初心者なりに……)。
 おきちゅぐと龍斗を旅立たせたのは、まあよくある設定ですが……やっぱり二人っきりで旅っていうのは楽しいシチュエーションですからね。書くのにも楽だし、状況もいろいろバリエーションが作れるし。二人っきりだからおきちゅぐがどんなにすごい喘ぎ声出しても龍斗以外誰も聞いてなーい、万一聞いてても旅の恥は掻き捨てー、という点でも都合がいいですし(オイ)。
 しかしまあいちいちやってることが変態くさいのはもはや当然として(自らの欲望の赴くままに書いたので親父臭さ全開ですもんね……)、大体普通に変態だったと思うんですが……大抵の方は妙だと思われたところがあるでしょう。
 即ち、『何故サル?』と。
 これはですねぇ、自分のおきちゅぐに対する独占欲の現れなんです。
 自分はおきちゅぐをはずかしめたい。そのためには、言葉責めはもちろんですが、基本は衆人監視だろうと。その他大勢に見られながら、一人エッチしたり射精したり。そーいう恥ずかしい姿を大勢の人に見られることによってプライドを粉々に打ち砕くわけですよ。
 ……でも、そーいうシチュエーションでヤるとなると、おきちゅぐのあられもない姿をその他大勢が見ることになる。
 ……………。
 いやじゃ―――! わし(龍斗)以外の奴がおきちゅぐの恥ずかしい姿を見るなんて許せぬー! かじゃまちゅりの恥ずかしい姿はわし一人のもんじゃー! 誰にも見せてやらんー!
 などと想像しただけで暴れ出してしまいそうだったので、いろいろ考えたあげく、妥協案を成立させたのです。
 『サルならまだ許せる』と。
 言っておきますが獣姦とかそーいうのじゃありませんよ。おきちゅぐにそんなことをしようもんなら、そのケダモノは即刻焼却処分決定です。ただ、どーぶつならおきちゅぐのそんな格好見ても欲情しないだろうと思っただけです。で、かつ視線にかじゃまちゅりが羞恥を感じるようなの、と考えてサルになった、と。
 いやー、かえすがえすも変態ですな。サルで羞恥プレイとは。
 まーしかしサルに見させながらおきちゅぐをイかせたりしましたが……屈服しませんねえ、おきちゅぐ。何言われても喘いだり文句言ったりしてるだけで、ちっとも服従という感じにならない。
 ですがそうでなくては面白くありません。風祭澳継ともあろうものが、この程度で素直になるわきゃないじゃないですか。どんなにいじめられても屈服しない、それでこそおきちゅぐ。
 でもだからこそよけいに征服欲がそそられるんですけどねーv
 というわけで、次回は(まだあるんですよ、すいませんねえ)かじゃまちゅりの視点から、おきちゅぐが快楽にあえぐ姿を書いてみたいと思います。今回も前回も理性がどこかに残っていたおきちゅぐ。ここはひとつ頭の中が真っ白になるくらい喘ぎまくってイキまくってもらいましょうっ! ……自分の筆力で書ききれるかちょっと不安ですが。
 しかし今回龍斗がかじゃまちゅりに対していろいろ思うところを述べていますが、あれは大体自分の本音と思って差し支えありません。愛しているがゆえに苛めたいという欲望がふつふつと自分の中には滾っているのです。
 だから最後の風祭ならなんでもいい、というのもかなり本音。自分主風主風言ってますが風主もとっても楽しんで読めますもん。書きたいとは思いませんけど。はっきり言って、かじゃまちゅりになら攻められてもイイ(ポッ……って恥じらうなよ、気色悪い)。
 余談。今回の作品で一番書いてて楽しかったのはHシーン……ではなく冒頭の格闘シーンです。やっぱこーいうこまこました肉弾戦は書いてて楽しいなあ……格闘の知識ないから全然ダメダメだけど。『蹴ってきた足をとって関節技』とか『足の甲の上に踏み込んで一撃』とか『回し蹴りから変化しての踵落とし』とかってトキメクよね……。
 では、次回。よろしければまたお会いしましょう。

戻る   外法帖小説 topへ